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【OW2】初級者にありがちなマズいプレイングまとめ

 オーバーウォッチ2初級者向けマズいプレイ選集。反面教師にしていきましょう。

 今までに書いた記事のまとめ記事みたいなもんで、それぞれの項目についてここではあまり深入りせず、各記事へのリンク集みたいな感じでもあります。
 特に真新しい内容はありません。

 ※4.「ウェーブ後の移動」を追記。
 ※5.「アルティメットを使わない」を追記。


◯対象プレイヤー

 「Overwatchを初めたばっかりです、まだ何をしていいかわかりません」というガチの初心者プレイヤー向けではないです。

 「そこそこ慣れてきて普通にプレイしてるけど、なかなか勝てない、上手くなっていかない、レートが下の方で停滞している」というぐらいのプレイヤー向けです。
 そういう意味で、記事のタイトルも初心者でなく初級者としました。

 ※こんな記事をわざわざ読みに来ていただいてる方には関係ないですが、「上手くなる気はありません、勝ち負け関係なくテキトーに遊びたいです」という場合はそれでいいと思います。私も今はそうです。


1.「まず撃つ」「射撃に夢中」

 極端に言えば、Overwatchは撃つゲームじゃありません。撃つ以外に大切なことが山ほどあります。
 それらを気にせずに「まず撃つ」撃つことが目的となっているプレイヤーは多くいますが、Overwatchはそういうゲームじゃありません。
 Valorantでもテクテク歩いて敵を探して撃ちに行かないでしょ。デスマッチならともかく。それと同じです。

 たぶんどのFPSでも同じなんですが、「どうやって有利状況で撃てるようにするか」を模索していくことが重要です。
 もちろん普通に撃ちはするんですが、味方や相手の状況をよく把握して、自分がどう立ち回っていくか、どのように移動してアビリティを使うか、そういう事を考えていかなければなりません。

 このゲームはただ撃ってても敵は殺せません。相手はバリアだの無敵だの瞬間移動だのアビリティを駆使して戦ってきます。
 シグマが盾を張ります。ウィンストンが飛んできます。そんな中で撃つだけで相手を殺せるならもうレート上がってるはずだし、そんな神エイムを持ってるなら今すぐValorantのプロになるべきです。普通は無理です。

 特にアッシュやアナに多いんですが、ADSして射撃することに夢中になっていると、味方や相手の状況、あるいは自分のポジショニングすら疎かになってしまいます。

ADSして射撃に夢中の人たち。みんなもうポイントの中で戦ってるよ。
そこはいいポジションではないです。

 味方が何かをします。相手も何かをします。それは移動だったりアビリティだったり、ダメージを与えたり受けたり。
 それに連動して、自分も適切な行動をしていくべきです。もちろんそこで射撃することが最適行動の場合もありますが、状況を気にせずに撃つばかりでは試合展開についていけません

 ウィンストンにダイブされるまで気づかなかったり、味方が攻め込んでいくことに気づかず、肝心なときにリロードしたりアビリティがなかったりします。

 普通に歩いてくるだけのザリアに焼かれて死ぬのは勘弁してください。撃ってても殺せませんよ。
 ダイブしてくるわけでもないので、状況を把握できていればそんなことにはならないはずです。

たすけてええええ


 参考記事:



2.「直線的陣形」

 ほとんどの場合、「タンクが正面、ダメージがその後ろ、サポートがその後ろ」は間違いです。

ありがちな光景。
ガチのマジの初心者になら、「タンクについて行こう」と言うかもしれないけど、そういうのは卒業しよう

 近距離が強いラッシュ系ヒーローなら近距離に詰めて戦い、射撃が強いポーク系ヒーローならアングルを作って複数の射線を作つことが重要で、バックラインや孤立した敵を襲いやすいダイブ系ヒーローなら待ち構えておいてタイミングよく目標に仕掛けます。

 みんなが正面・直線上で戦うというのは非常に弱い場合がほとんどです。エリアが取れず、相手に有利ポジションから包囲されて戦えません。
 初級者たちの戦いは、「正面での中途半端なポークのような何か」になっていることが非常に多くあります。

 タンクは正面で戦うのが仕事に思われがちですが、むしろ一番強いタンクだからこそ横から攻めたり歩いて高台へ登って蹴散らしたりもします。

 タンクだけでなく、ダメージやサポートでも積極的に有利なポジション・アングルで戦うようにしたほうが良いです。タンクの後ろで撃ってるだけじゃダメです。
 多少は狙われるかもしれませんが、移動・防御・回復系アビリティがあるんです。状況把握に努めていれば死ぬ前になんとかできます。
 後ろの方でゴニョゴニョしててもヒーローの特性を活かせないことがほとんどです。

 高台、横道、遮蔽物などを有効活用しながら、相手に対して有利・有効な攻撃ができるような陣形で戦いましょう。

サポートも味方の後ろでヒールするのが目的ではないぞ。

ーーー
追記:
 フランカーを出したり裏取りやサイドに展開するだけじゃなく、数メートルだけ横にいるだけでも全然違います。  
 味方や相手と直線的に戦うと、全く有利が築けません。タンクの盾で全て防がれるし、相手は一方向だけ見れば良くなります。
 それを、数メートル横にポジショニングしてみましょう。

横には遮蔽物やライフパックもあるんだ。

 特にキリコに多いんですが、後ろを振り向いてヒールしたり神出鬼没を使ったりするプレイヤーが少なくありません。
 味方と直線的にポジショニングするために、後ろの味方をヒールしようとすると後ろを振り返らなければならず、相手に背を向けることにもなり状況は分からなくなり、タンクへのケアも疎かになります。

 それをサイドのポジションをできるだけキープし続けることで、相手は攻め込みにくくなり視野が広くなり多方面にヒールは回せるし、状況がよく見えるので余裕を持ってクナイを投げることにもなります。

 これはキリコだけでなく、ダメージロールや、タンクでもです。 
 横道からフランクする、裏取りするというだけでなく、直線的な陣形を避けて数メートル横に展開するだけでも、簡単に複数アングルは作れるし相手は攻め込みにくくなります

シグマでやる鉄板の動き。
アングルを作る、遮蔽を利用する、ライフパックも取る。
三位一体。

 ダメージロールならば、ソルジャーの機動力と回復はもちろんそれに適しているし、トールビョーンのタレットとオーバーロードも相手の脅威になります。

 高くないレートでは、自分も相手も直線的になってしまいがちです。だからこそ、自分が少し横にズレるだけで大きな有利を築ける場合も多くあります。
 怖がらずにやってみましょう。高レートでなければ、相手のフォーカスもエイムも大したことないからすぐに死んだりはしません。

 参考記事:


3.「前に出ない」「後ろに逃げる」

 上のニ項目、「まず撃つ」と「直線的」の複合でもあります。

3.1「前に出ない」

 多くのサポートアッシュなんかに多いんですが、ポジションが後ろすぎたり、後ろで撃つ・回復してるだけになってしまっているプレイヤーが非常に多くいます。

例1。今から味方は角を曲がった先に攻めたいんだよ。
例2。この射線の範囲しかヒールこねえの?

 例えば「相手がルシオ+ジャンカークイーンで、スピードブースト+コマンディングシャウトを合わせて一気にキルを狙いに来る」というのならば、適切に距離を取っておかなければなりません。
 しかし、そうではないのにとにかく「後ろ」にいるプレイヤーが多くいます。

とにかく「後ろ」。

 前線のプレイヤーは左右やバリケード、ロボットのような遮蔽物を使いながら戦うんです。後ろにいては味方が動くとヒールも満足に通らなくなるし、相手の行動に対してアビリティ(アナなら瓶やスリープ)を的確に使うことは不可能です。

 「マップ構造としての後ろ」ではなく「遮蔽物を使いながら前線へと影響力を出せる位置」にいましょう。

例えばここからなら遮蔽を使いつつヒールが通せるし、瓶も投げやすい
※あくまでも例。状況に合わせて適切な位置取りをする意識が重要。「とにかく後ろ」ではない。
相手が味方の前線を無視してこんなふうに殺しに来ることなんてないでしょ
来ても近いとカバーできる。


 サポートは二人いるので、ポジションや射線、役割が被らないほうが良いですね。

これだと、この直線的な範囲にしかサポートが及ばない
ヒールもここにしか来ないし、ダメージやアビリティを及ぼす範囲も狭い。
前線は左の柱を使ったりポイントの中へ戦っていきたいので、そこへサポートできるような位置にポジショニングすべき。

 参考記事:


3.2「後ろに逃げる」

 特に、対ダイブ・フランカー系において。非常に重要です。

 交戦が起こり、狙われたり被弾しそうになったときに、「マップ構造としての後ろ」に逃げ出すプレイヤーが多くいます。

ルート66第三。赤チームはウィンストン・トレーサー・ソンブラ
ペイロードがあの位置なので、青チームはみんなその辺にいます。
ちゃんと高台で待ち構えましょうね。

 ダイブ・フランカー系はバックラインへ攻めたい。そして、上の画像から数秒後の光景が下。

散り散り。

 青チームのバックラインは、「後ろ」に逃げ出してしまう
 ウィンストン・トレーサー・ソンブラに対して「後ろ」に逃げても逃げ切れませんし、ペイロードを止めることもできません

 このゲームは逃げて生き残ることが目的のゲームではありません襲ってくる敵を排除してペイロードを押させないようにする必要があります。

正面から侵攻してくる敵に対しては、「後ろ」ではなく遮蔽物を有効活用して有利な陣形を取る。


対ダイブ・フランカー系に対しては、「味方の近く」と「後ろ」のどちらが安全でしょうか。
ダイブされやすいのは?味方からのカバーを貰いやすいのは?


 参考記事:


4.「ウェーブ後の移動」

 交戦に勝ち、ポイント確保できたり、ペイロードが進んでいます。
 どうしますか?突っ立っていたらダメです。みんなでペイロードに乗ってる必要もありません。すぐに有利ポジションへ移動しましょう。

 これも、1.と2.で述べた「まず撃つ」と「直線的陣形」も関わってきます。
 「有利ポジションから撃つ」「正面で待ち構えるのではなく、マップを広く使う」ように、予めポジショニングしておきましょう。

 例1:コロッセオ。

青丸の位置にロボットがあるとして。

 みんなでロボットを押す必要はありません。プッシュは何人で押しても速度は一緒です。
 このままでは、赤チームに高台から囲まれて不利な戦いになってしまいます。

階段上を抑える。

 早めに前にポジショニングし、赤チームを自由に展開させないようにします。

コンテンダーズ大会のVARRELのKSG選手。

 画像上にあるとおり、プッシュロボットはまだ押し始めたばっかりの位置ですが、積極的に前を抑えて相手にプレッシャーを与えに行きます。

 例2:サーキットロイヤル

同じくコンテンダーズ大会のVARRELのplankton選手。

 画像上にあるとおり、ペイロードは第一チェックポイントに到達したばっかりですが一人だけで押し、他のプレイヤーは積極的に前で仕掛けて相手に準備をさせないようにします。

 サーキットロイヤル第三は、攻撃側から見て奥の高台・窓が強いです。

シグマでこの位置まで行けたら相手はもう終わり。
相手は一方的に撃たれるだけ。

 例3:キングスロウ

第三到達してすぐ。赤は攻撃側。

 やや極端な例ですが、ラインハルトが奥の高台、ジャンクラットが正面の高台で待ち構えます。
 こうなると相手チームは画像のピンクの楕円エリアに入っていくことができません
 ラインハルトのファイヤストライクやチャージ、ジャンクラの爆撃、あるいは本隊のハンゾーなどに囲まれでボコられることになります。
 相手は前に出てこれないため、ペイロードを簡単に進ませることができます。
 
 ポジショニングせずにのんびりペイロードを押していると、前のウェーブに勝ったにも関わらず正面vs正面のイーブンの状況になってしまいます。

直線的陣形。良くない。

 こうならないように、ウェーブに勝ったあとはすぐに積極的に前や高台、横などのポジションへ移動するようにしましょう。
 特に機動力がないヒーローほど早く移動しておかないといけません。タンクは絶対です。

※補
 「ペイロードやロボットは誰が押すの?」という話がありますが、初級者のレート帯で全員で前抑えしに行くなんて普通はないので、野良マッチなら誰かが押してます。
 あなたは積極的に前へポジショニングしに行きましょう。誰が押すかなんてグラマスになってから考えればいいです。

 参考記事:


5.「アルティメットを使わない」

 ほとんどのアルティメットは、少しでも有利になるために使っていいもんです。
 しかし、慣れていないプレイヤーではアルティメットを何ウェーブも持ち越してしまう場合が多くあります。

 また、味方や相手がアルティメットを使ったときに誘発お漏らし発動になってしまうプレイヤーも多いです。シグマのフラックスにナノブーストつけるのはあんま意味ないぞ!
 他人が使ったからではなく、自分のタイミングで、あるいは交戦が始まったら自分が一番最初に使うというのは、初級者脱出の第一歩でしょう。


◯補:ヒーロー

 ここで挙げたようなことに陥りがちだったり、初級者には向かなさそうなヒーローたち。

 ※それぞれのヒーローが強い弱いという話ではなく、「初級者が使いこなすのは難しい」「多くの初級者は使い方を間違っている」というような例として挙げています。

・射撃系ダメージヒーロー

ハンゾーとウィドウは別かもしれんが。

 アッシュ・キャスディ・ソルジャーなんかは、割と普通のFPSっぽい使い方ができるので「初心者オススメ」のように言われることも多くあると思います。

 たしかに、そのヒーローを「使う」のは直感的で簡単ではあるんですが、そのヒーローで「活躍して勝っていく」というのは、FPS的なセンスやエイム・フィジカルがかなり要求されます

 初めの方にも書きましたが、このゲームはいろんなヒーローがいて、タンクとかいうクソ強いやつもいるし、張ったり無敵になったり瞬間移動したりジャンプしてきたりするやつらがたくさんいます。回復もされます。
 そんな奴らに対して、射撃するという行為で勝っていかなければならないというのは、決して簡単なことではありません

FlashOpsという大会の決勝、韓国のトッププレイヤー同士の試合。
世界最強クラスの化け物たちの試合でも、エイムの重要性においては下から数えたほうが早いようなヒーローばかり出てくる。
なんならこの中で一番エイムの重要度高いのラマットラじゃね。


 もちろん自分が上手く、立ち回りも問題なく活躍できるというのならばいいんですが、それで勝てない・レートが上がらないのならば、やはり色々と考え直してみなければなりません

 射撃系ヒーローは、アングルを作って有利に射撃することでその強みを発揮します。そういうことができているかを見直してみましょう。
 できているのに活躍できていない・レートが上がらないならば、エイムに問題があります。本気でエイム練習するか、射撃系ヒーロー以外を使うしかありません。
 (いや、下の方のレートでエイムは悪いけど立ち回りはできてるプレイヤーなんてほとんどいないと思うけど。)
 
 いずれにせよ、この記事の初めの方に書いた「まず撃つ」「射撃に夢中になる」というようなことをやめ、味方や相手の状況を把握できるようにならねばなりません。
 そしてそれは、射撃系ヒーローでは難しいです。そのようなことができていないのならば、一旦エイムに必死になるタイプのヒーローはやめて、状況把握と立ち回り・タイミングで戦うようなヒーローを練習するのもいいと思います。
 メイ・リーパー・バスティオン・ジャンクラット等。

 これらのヒーローは、この記事で挙げた「直線的陣形・中途半端な正面でのポークのような何か」や、「前に出ない・後ろに逃げる」というようなプレイングからの脱却にも向きます。

 もちろんこいつらで後ろから撃ってるだけじゃダメですよ。
 これらのヒーローも決して簡単ではないですが、上記のような問題点を改善していく、特に「射撃に夢中になる」ことにはなりにくいヒーローです。

 射撃系ヒーローばっかり使っていて伸び悩んでいるのならば、それらのヒーローを試してみましょう。
 できるようになったら、自慢のエイムとともに射撃系ヒーローで活躍してください。

 ※理想を言えば、トレーサー・ソンブラ・ゲンジも使えるようになれば、更に上の段階へ進むことができるでしょう。初級者向けではないけど。

 参考記事:


・アナ・キリコ

低レートでもピック率が高い

 アナキリコクソ強いです。ただ残念ながら、初級者の使うアナやキリコはその強みをほとんど活かせていません
 この記事で書いたような、「撃つ/回復に夢中」「味方の後ろにいる」「後ろに逃げる」というようなプレイングになってしまっています。

 その結果、「機動力・自衛能力がなく、はるか後ろから味方のタンクを撃つだけのアナ」「ヒール量・ダメージ量ともに少ないキリコ」という存在が生まれます。
 それならば、初級者はモイラのほうが有用です。もちろんモイラも後ろで回復してるだけじゃダメですが。

 アナやキリコは強いですが難しいです。それは自分だけでなく、味方の問題もあります。
 それこそこの記事で書いたような問題が生じているような試合では、アナの阻害瓶を入れてもそこに味方が攻め込めるような戦い方ができていないはるか後ろにいるから瓶もスリープも使えない
 ウィンストンやゲンジなんかが前線で飛び回ってるならアナのヒール性能も活きるけど、ベタ足で正面で戦ってるだけならバティストのほうが有用。

 キリコならば、みんなが中途半端に正面でポークしてるだけだから、味方と一緒にサイドに展開するような戦い方はできない
 自分一人でもそういうプレイングができるのがキリコの強みなんですが、初級者はそういうことをほとんどできないでしょう。

キリコは味方の後ろにいるヒーローじゃないです。
特に交戦序盤はタンクより前ですよ。マジで。


 ↑はアナの記事。項目多すぎてビビる。私はアナ使わない(使えない)のに。
 アナを使う人は多いですが、そのぶん上手くないアナも山ほどいます
 「後ろから撃っとけばヒールできるから」という理由でアナを使っているようでは、なかなか上手くなりません。

 ↑はキリコの記事。後ろで撃つだけでなく、アングルとデコイの重要性について。
 キリコを使う人は多いですが、そのぶん上手くないキリコも山ほどいます。
 「御札を雑に投げとけばヒールできるから」という理由でキリコを使うようでは、なかなか上手くなりません。

 

 ↑はサポート全般の記事。「交戦意識」がなく、「後ろで回復したいだけ」というサポートは非常に多いです。
 「サポートはダメージも出さなきゃいけない」と言われたりします。初級者のうちはヒール多めでいいです。
 しかし、この記事に書いたようなこと、「まず撃つ・射撃に夢中」、「直線的陣形」「前に出ない・後ろに逃げる」では、交戦状況が把握できず、味方についていけず相手に襲われ、そのヒールすら満足にできなくなります


2023/12/19 山下

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