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【OW2】メイはOWの大切な全てのことが詰まってるんだよ

 でも、ほとんどの人がそれに気づかないんだ。大切なのはそこから何かを学ぶってことさ。


 ダメージやサポートはタンクに勝てねェ
 エイムもキャラコンも習ってねェタンクにだ 
 だったらどーするよ
 
 なっちまえばいいじゃん タンクに

あの人は夢を叶えたんだ

 メイをピックできると対応できるような状況は増えると思います。
 触ってなかった人は選択肢に入れてみてもいいかもしれません。




 基本をおろそかにして表面的なプレイだけ考えるのは良くありません。
 OWの基本となることをいくつか確認し、そのうえでメイがどう関わってくるかってことを考えていきましょう。

◯vs強き者たち


 使いやすい射撃系ダメージヒーロー、キャスディ・ソルジャー・アッシュとか、あるいは各種サポートを使ってる人は多いと思います。

 んで、困ることになります。「コイツらどうすんの!?」と。
 ザリアドゥームをはじめとした暴力的なタンクたち、あるいはゲンジトレーサー

強き者たち。
◆弱き者から狩る。

 ザリアが歩いてきます。シグマが盾出して攻撃してきます。ジャンカークイーンがシャウト使って斧振って来ます。
 ゲンジやトレーサーが横や裏から攻撃してきます。

 どうします? 受け止める 無事で!? 出来る!? 否 死。

 知らない人も多いかもしれませんが、無理ですよ
 このゲームって、強いやつには勝てないんですよ。どうしようもないね。味方が助けてくれないから負けたんだあぁぁ!

 ーーー

 もちろんそれだけではダメなんで、なんとかしましょう。なんとかできるんですよ
 なんとかする方法はいくらでもあります。もちろんヒーローのピックだけでなく、戦い方・立ち回りの改善もありますが、この記事はヒーローの話で。

 なんとか出来るヒーローの代表格と言える、メイ

この人。

 んで、具体的に何をどうするかってのは以下にも書くんですが、そんなことはどうでもよく。

 重要なのは、「強い奴らには勝てない、そのままではどうしようもない、なんとかする」ということ。
 それは単純にアンチピックを出すべきという話ではありません
 
 もちろん場合によりますが、私は基本的にアンチピックは防御的ではなく、攻撃的であるべきだと思っています。
 「相手に殺されるからヒーローを変える・死なないようにする」のではなく、「自分(たち)の攻撃が通らないから、ヒーローを変えて別の方法で攻撃を通す」というような考え方であるべきだと。

 例えば「トレーサーに殺されないためにルシオ・モイラを出す」のではなく、「トレーサーがいても自分たちの攻撃を通せるような作戦・立ち回りとしてルシオ・モイラで攻める」というような。

ーーー
 
 そういう話で言えば、メイは相手の特にタンクへの攻撃を通せるような能力を持っています。
 凍結スプレーやアイスウォール、クリオフリーズはどれも近距離戦闘に適しており、多少はアングルやエリアを取られていても相手のタンクを倒しに行くことができます。

 「撃つ」ヒーローで「撃ってる」人は多くいます。
 もちろんそれは重要で、それで上手くいくんならいいですが、上手くいかないときにどうしましょうか。
 ヒットスキャンからヒットスキャンに変えるプレイヤーも珍しくありません。

 強い奴らにやられてる、そのせいで自分(たち)の攻撃が通せない。
 重要なのはそれをなんとかするということ。
 その一つの手段に、ヒーローのピック、例えばメイというヒーローがいます。
 あくまでも手段の一つ。ヒーローを変えるのが全てじゃないですよ。


◯フォーカス・エリア取り


 OWの基本を確認しながら考えていきましょう。

◇フォーカス

 基本です。フォーカスを合わせると強く、逆に相手にフォーカスされるとすぐに死にます。
 基本ですが、できているでしょうか。意識が抜けてないでしょうか。私自身もできないことが多くあります

 試合展開が上手く行っていないときほど、自分がなんとかしなきゃという意識が出てしまうのは仕方がないことでしょう。
 ボールやドゥーム・ソンブラで裏を荒らそうとする、トレーサーやウィドウで単独キルを狙いに行く、ヒールを諦めてゼニヤッタにする…等。

 しかし、たいていそれではなんとかなりません。それでなんとかできるんだったらもうレートは上がっているでしょう。

ーーー

 上手くいっていないときほど、基本に立ち返りましょう。このゲームはフォーカスを合わせると強いんです。
 
 んで、フォーカスを合わせるヒーローの代表格みたいなのがメイ
 自分が合わせるだけでなく、味方に合わせさせる能力も突出しています。

アイヘン第一。チョークポイントへは射線が集中する。
このままでは勝てない。
アイスウォール。

 射線を遮ることで相手のフォーカス(射線)を分断するだけでなく、味方の視線を限定し、フォーカスを合わせさせることができています。
 
 チーム・パーティでやっているならいいですが、野良のマッチだと連携は取れないもんでしょう。
 しかし、メイのアイスウォールなら強制的に連携をすることができます。

 メイン攻撃の凍結スプレーもフォーカスを合わせるのに向いています。
 近距離にしか当たらないんで相手の近くで戦うことになりますが、それはもちろん味方の近くという意味でもあります。トレーサーじゃないんだから。
 凍結スプレーのスロウ効果とあわせて、特にベタ足系タンクとの連携・フォーカス性能は抜群です。

◇エリア取り

 基本ですね。オーバーウォッチはエリア取りをするゲームだと言っても過言ではないぐらい。

 エリアが取れていないとなかなか上手く行きません。
 上のフォーカスと同じように、エリアが取れていないのになんとかしようとしても、なんとかならないことがほとんどです。
 上手くいかないから単独キルを狙うのではなく、上手くいっていないからこそエリア取りが必要な場面は多くあるでしょう。

 んで、メイはエリア取りに非常に貢献できるヒーローです。
 もちろん本人の近接攻撃性能・クリオフリーズによる強引な展開もできるんですが、やはりアイスウォールは優秀

 アイスウォールの優れている点として、視覚的にわかりやすいところがあると思うんですよ。
 エリア取り・展開って、野良で連携が取れないのは仕方ないとして、「実はできる状況なんだけどできない」ってことがあると思うんです。

 タンクは自分でできるんでどうでもいいんですが、特にあまりレートの高くないダメージやサポートのプレイヤーからすると、「前に出て大丈夫かな?」「死なないように後ろに隠れてなきゃ」ということになりがちです。

 タンクがアクションを起こして、相手がそれにアビリティを使ったりフォーカスを向けたりして、エリア取り・展開ができるような状況になっていたとしても、後衛がそれを正確に判断できないかもしれません。
 タンクは「今安全だから前に来て!」と思っていても、後衛はそれがわからない場合が多くあります。

 あるいは連携の問題により、「ラインハルトはどっちに行くんだろうか」「シグマの盾がすぐ消えるかも」「ドゥームが奥に行ったけどすぐ帰ってくるかも」というような要因により、実はエリア取り・展開できるのにアクションを起こせないかもしれません。

 その点、アイスウォールは視覚的も非常にわかりやすく連動してアクションを起こしやすいアビリティだと思うんですよ。

 壁が立ったらそこからは敵の射線が来ないんです。明確に安全なので、自由にエリア取り・展開ができます。
 右に壁を立てたら右はもう気にする必要はなく、左をケアして展開していけばいいですね。

 フォーカスを合わせて攻撃しようとしても、相手も攻撃してくるから難しいです。
 が、アイスウォールで分断できていたら明確に自分たちのチャンスがわかりやすく、フォーカスをあわせて攻撃できます。
 

左:ボールだけでなくトレーサーとかでも、自分は相手を引き付けてるつもりでも味方は連動するのが難しいかもしれない。
右:わかりやすい!総攻撃だ!


◇インファイト・タンク性能

 このゲームってインファイトが強いんですよ。
 向こうとこっちで撃ち合うゲームじゃないんですよ。
 後ろで撃ってたら前線の味方がなんとかしてくれるゲームでもないんですよ。

 なんですが、特にレートがあまり高くない場合、「中途半端な正面でのポークのような何か」にしかならないような戦闘になってしまうことは多くあります。
 射撃系ダメージヒーローや後ろで回復するだけのサポートが非常に多いので。

 んで、もちろんインファイトに向くのはタンクです。なので例えばオープンキューではタンクが多く使われるでしょう。

オープンキューのTOP10の使用ヒーロー。タンクまみれ。

 あるいはOW1のころに猛威を振るっていたGOATS

一例。ゼニヤッタの方が多いかも。
タンク3人。ダメージは0人。

 OWは基本的に味方と連携してフォーカスを合わせてインファイトして相手を押しつぶすゲームです。(例外もあるし、もちろんその過程に色々とあるんだけども。)
 OW2でも様々なメタの変遷はありますが、競技シーンなんかでも、基本的にはダイブ・ラッシュ系で戦うのが一般的です。

 それは各ヒーローの性能がどうとかではなく、そういう戦い方が強いからそうしてるんです。
 「遠距離ヒーローだから遠くから撃つ 」だけではなく、どんなヒーローでも「みんなでフォーカスして相手を倒しきる」のが強い。

 んで、そういうことをするのならばもちろんそういうヒーローの方が戦いやすいメイですね。


 上にも書いたように、「野良だから連携が取れない」ではなく、「野良で連携が取れないからこそ自分が合わせに行く」意識は重要です。

 自分が積極的に味方に合わせにいけばフォーカスは簡単ですし、インファイトすれば相手からの攻撃も分散し、味方タンクは楽に戦えます。 

 基本に立ち返りましょう。このゲームはタンクが最強なんです。だったらどーするよ?

 
 また、インファイトするということは、自分が積極的に戦い、相手の攻撃・アビリティを受け、それらの中で戦っていくということです。

 味方とフォーカスを合わせる意識、どこにどのタイミングでアイスウォールを立てるか、クリオフリーズをいつ使うのか。
 機動力がないのでポジションにも気をつけなければなりません。

 それらは上達に繋がります。後ろで撃ってるだけじゃあ身につくことがない、OWに必要な能力を身を持って学んでいくことができます。

 詳しくは以下の記事で。



◯まとめ:それが強い。

 普通に戦ってて勝てるんならもちろんOKですが、なかなか上手くいかない・レートが上がらないとき、オーバーウォッチというゲームの基本を考えていきましょう。

 強い相手に襲われ、自分の攻撃が通らないかもしれません。そのままでは負けます。なんとかしましょう
 メイはなんとかできるヒーローです

 フォーカスを合わせると強く、相手にフォーカスされると死にます。
 勝てないときに自分一人でなんとかするのではなく、フォーカスする・されないという基本に立ち返りましょう。
 メイはそれができるヒーローです。 

 エリア取りできていないと、いくら撃っても相手を倒せません。
 勝てないときに自分のエイムでなんとかしようとするよりは、エリア取りをするといいかもしれません。
 メイはそれができるヒーローです

 このゲームはインファイトが強いんです。
 メイですね

ーーー
 メイって精密なエイムがどうこうのヒーローじゃないので、私でも使えるんです。

昨シーズン勝率60%。悪くないんじゃない。

 その10分平均ダメージ。

 少なっ!!!

 こんなダメージ量でも60%勝てるんですよ。
 これは、この記事で書いてきたような、フォーカス・エリア取り・インファイト・タンク性能のようなことがいかに重要かってことの証明でもあると思います。

 それらを行えるからこそ、メイはOWの大切な全てのことが詰まってるんだよと、そう思います。タイトル回収。


◯補足1:具体的なプレイング・相性とか

 上手くないからあんまり詳しいことは書けんけども。

◇分断

 最強。とりあえずこれやっときゃ勝てる。

 典型的なチョークポイントがあるようなマップ、ハイブリッド第一なんかでは特に有効なんだけども、交戦中でも状況を見て的確な分断ができるようにしたいですね。

上の図のようにチョークポイント横で待ってるだけではなく、下の図のように正面からでも的確に分断できるようにしたいところ。


交戦中でも的確に壁を立てたい。
ただ攻撃を防ぐってだけじゃなく、それにより相手を倒しに行けるようにする
もちろん防御目的でも使うけど。

◇防御

 さまざまなアビリティ・アルティメットを防げます
 上のような分断ばかりを狙うのではなく、相手にアルティメットがあるのがわかっているんだったら、壁は使わずに取っておいてもいいかもしれません。

 だいたいなんでも防げるんで挙げだすとキリがないですが、アルティメットなら以下のようなのは意識して妨害したい

アイスウォールはもちろん、クリオフリーズも有用。
バティストの窓には被せるように。
窓より奥すぎると間に入って窓を使われ、自分側に出すと2倍の速さで壊されるぞ。


◇味方タンクとの相性

 みんな大好きTier表のようなもの。

こんな表を見てわかった気になってちゃダメだよ。
まったく的外れかもしれんし。


◎:ジャンカークイーン・ラマットラ・ラインハルト

 インファイター
たち。
 JQのシャウトとも相性がいい。ラマットラやラインハルトは攻撃したいときに防御が薄くなる欠点があるけども、メイの壁で射線を切ったり、分断したタンクをボコボコにしたり。


◯:シグマ・ロードホッグ・ザリア

 
シグマの弱点であるインファイトを補う。相手の横からのアングルを抑えることもできる。
 シグマってポークだけするヒーローじゃないんですよ。

前回のワールドカップでもよく見たシグマラッシュ

 ホッグはやはりフックで釣った相手を分断するのが強い。
 が、そのためにメイを出すのか、それに壁を使うのかと言われると微妙ではある。
 いちおうシナジーはあるので◯には分類。

 味方がザリアの場合は積極的に前で戦い、バリアを貰ったりバリアの切れ間には自分が前に出るような戦い方をしたい。
 が、ザリアは攻撃を受けてエネルギーを貯めるヒーローなので、攻撃を受けないようにするアイスウォールとは合わない場合もある。
 上で紹介したようなハイブリッド第一での分断なんかだと、分断に成功してもザリアのエネルギーが溜まっておらずに魅力が減る。
 アイスウォールは分断というよりは左右・高台の射線を遮るように使うといいかもしれない。

△:マウガ・オリーサ

 
オリーサはベタ足でエリア取り・展開が苦手という意味では有効かもしれない。
 が、オリーサは本人が固くアイスウォールを頼る必要は少なく、また分断した相手に瞬間火力を叩き込めるタイプでもない。
 そもそもオリーサは角や門で抑えたり前線を下げないような戦い方が得意なので、そこで必要なのは防御力よりは火力である場合も多いような。

 マウガはよくわからん。野良で出すとオーバーランの邪魔になると思う。


✕:ダイブ系

 一緒に戦えず、フォーカスを合わせられない。
 が、タンクが遠くに行っても本隊は防御力を維持して戦えるという意味では、チーム全体のバランスとしてメイの採用はありえなくはない。
 けどやはり相性がいいとは言えない。

◇マップ

 狭いところは得意。コントロールとか。広いところや高台は苦手。
 書くまでもない。


◯補足2:仕様

 基本性能は練習場で使えばわかるよね。数値とかはwiki見てね。

 あえて書くとすれば、メイン攻撃の凍結ブラスターはOW1のころは凍らせられたけど、OW2ではスロウ効果のみで凍りません。
 アイスウォール耐久力250の柱が5本並んでる仕様です。一つ壊せば通れます。
 ULTのブリザードは遮蔽物で射線が切れると凍りません。

使われたら隠れよう。

 ただし、盾は貫通します。

凍る。

 メイのアイスウォールも貫通します。

凍る。


 オーバーウォッチをやる人が増えてるみたいですね。 
 ヒットスキャン系ヒーローは使いやすいですが、それだけでは厳しい場面も多いですし、チームでやるんだったら一人はフレックス・エリア系のヒーローを出せるといいと思います。
 自衛・回復もあって味方の負担も少なめ。みんなメイやろうね!


2024/03/21 デ・カイパー志熊

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