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【OW2】被弾を減らす・遮蔽を使う

 書くか迷ったんだけど、書けることは一つでも多く書こうという心意気。
 主にタンクに当てはまる内容かもしれません。

 今までになく初心者向けなんですが、初心者でない方は最後の「後記:~」の部分だけでも読んでいただければ幸いです



○被弾を減らす

 大前提ですが、被弾を減らしたほうがいいです。被弾していいのはわざとダメージもらってナノブースト貯めるときぐらいです。

 無駄に被弾すると、盾の耐久が減り防御系アビリティを浪費し、回復系アビリティを浪費し、ヒールに追われると相手に圧力がかけられません。 

 別に私なんて下手くそですが、タンクをやってて「ヒールが足りない」と思うことはほとんどありません。被弾を減らすように努めているので。
 足りないときは自分が立ち回りをミスったときです。
 
 無駄な被弾を減らせばヒールは十分に足りますし、その分サポートは相手に対してプレッシャーを与えることができます。阻害瓶は相手に投げよう
 そうすると相手からのプレッシャーは減り、さらに被弾が減ります。好循環

前衛が少しでも被弾を減らすと、阻害瓶を相手に投げる余裕が生まれる。
阻害が入ると相手は前に出られないので、さらに被弾が減る。


 しかし被弾が多いと、サポートはずっと味方を撃ってヒールし続けなければなりません。
 その間も相手はダメージを出し続けているので、さらにヒールが必要です。
 防御系アビリティも浪費すると肝心なときに使えません。悪循環
 そしてもちろんヒールよりダメージのほうが多いので死にます。

正面で戦ってれば前線のダメージ量もサポのヒール量も数値の上では増えるだろうけど、戦闘には勝てない。
アナがヒールボットになってしまうのは良くない。
原因は様々ですが、その一つに「被弾が多い」というものがあります。


 当たり前のことなんですが、意識してできているでしょうか
 「ヒールが足りない」という人は、無駄に被弾をしていないかぜひリプレイを見直してください。

○最強の防御手段

問:
 OWには様々なヒーローが存在し、様々なアビリティを持っています。
 では、最強の防御手段とは何でしょうか?

バリア?フォーティファイ?心頭滅却?


答:
 遮蔽物です。

 ごく一部の例外を除き、遮蔽物はあらゆる攻撃を遮断できます最強です
 最強なうえに、誰でも使えますノーコストです。CT0秒です。遮蔽で射線を遮るだけで無敵です。

 バリアを貫通するラマットラのパメルでさえ防げます

やっぱり神様なんていなかったね

 誰でも使える最強の防御手段なので、使わないと損です。損どころかトロールです

 例えば味方のタンクが盾を張らないとか、フォーティファイやディフェンスマトリックス等の防御系アビリティを使わないとか、相手のアルティメットを受けているのにルシオやゼニヤッタがサウンドバリアや心頭滅却を使わないんだったら、「使えよ!!!トロールかよ!!!」と言いたくなるでしょう。

 それと同じで、遮蔽物を使わないのはトロールです
 いや、同じではなく、遮蔽はそれらの防御系アビリティよりも優れた最強の防御手段なので、それ以上のトロールです

 では、どんなふうに使うか。それが重要です。
 ずっと隠れてるわけにもいかないので。

○そもそものポジション

 遮蔽物を利用するのはCT0秒と書きましたが、条件次第で発動までの時間が変わります。
 単純な話で、遮蔽物の近くにいないとすぐに遮蔽が使えません

左のアッシュはすぐに遮蔽物を使える。
右のアナはすぐに使えない。

 このゲームは基本的に道のど真ん中にいる必要はほとんどありません
 そもそものポジショニングとして、マップの様々な遮蔽物の近くで立ち回るほうが良いです。

リアルト第二。階段の下、木箱の後ろ、アーチの下など、様々な遮蔽物があります。
それ以外の場所、すなわちペイロードが進むメインストリートのど真ん中にいる意味はほとんどありません


エスペランサ。
ロボットが進む通りの真ん中は弱いですよ。
隠れられる遮蔽がたくさんあります。

 これは、どのロールでもです。
 「タンクは正面で戦うのが仕事だ」と思われるかもしれませんが、むしろ最も被弾するタンクこそ遮蔽物を使いましょう

正面で待ち構える必要はありません。
ハンマーのスイングに合わせて顔を出せば攻撃できます。
OWLプロ・トルコ代表のLethal
龍剣中でも遮蔽を有効活用する。

 シグマなんかは特に顕著です。撃つときだけ顔を出す、あるいは隠れたまま跳弾を利用して攻撃できます。
 盾やグラスプに頼るのではなく、遮蔽を利用すると前線の維持が簡単です。

プロの試合。通路の真ん中にいたりしませんね。
両脇の遮蔽を使っていきましょう。

 

 真ん中ではなく横・すみっこから侵攻しましょう。

ハム太郎も言ってた。

○遮蔽を「使う」

 遮蔽は最強の防御手段なので、使わなければなりません。どうやって使っていきましょう
 もちろん状況によって様々です。具体例を挙げながら見ていきましょう。

・遮蔽を活用した侵攻

 悪い例

正面で撃ってるD.va。
これは別に極端な例ではないですよ。

 遮蔽どうこう以前の問題かもしれませんが、典型例です。集中砲火を浴びて被弾し続けます
 D.vaでなくとも、こんな遮蔽のないポジションで撃ってては駄目です。こちらのヒール量よりも相手からのダメージのほうが多くなり、負けます。

遮蔽へ飛ぶと被弾は抑えられる。

 実際にこういう攻め方をするかは別として、例えばウィンストンが遮蔽から遮蔽へとジャンプすると被弾は抑えられます。
 もちろんバリアを置けばさらに被弾は減り、ジャンプのCTが上がるまでに死ぬことはないでしょう。
 ウィンストンはバリアを無駄遣いしては駄目ですが、いい位置に飛べば被弾も少ないのでバリアの無駄遣いをすることがなくなるかもしれません。

 味方のサポートからのヒールも通りやすい位置です。ウィンストンは敵陣のど真ん中に飛んではいけませんね。無駄に被弾をするから。
 
 

実戦での例。画像見にくいかもしれません。
門の遮蔽を使えるように飛ぶ。ど真ん中に飛んではいけない。
相手のアナも遮蔽物の後ろに隠れるので、エリア取り・分断ができる。

 「遮蔽の近くで撃つ」だけでなく、特に攻撃側で侵攻していくときは「次の遮蔽を使うような立ち回り」をするといいかもしれません。
 「道のど真ん中で撃ってて、撃たれたら後ろに下がる」というのはよくありません。
 常に遮蔽を利用しながら立ち回れるようにしたいですね。

青矢印のような遮蔽物はたくさんあります。
それらを利用していくように立ち回りたい。
赤矢印のように、「真ん中で撃ってヤバくなったら下がる」のはあまりよろしくありません。


・遮蔽を利用した交戦

 交戦中でも、常に遮蔽を使えるといいですね。

こういう細かいポジションにも気をつけてみましょう。
もちろん他の要素によって、正解は様々ですが。

 ペイロードやプッシュのロボットなども含め、マップには様々な遮蔽物があります。有効活用しましょう。
 上手い人たちは当然のように遮蔽を使って戦闘しています。上手い人たちはハム太郎です。

柱があればバスティオンも怖くない


こんな柱でも有効活用しよう


 遮蔽の近くにいるだけではダメで、しっかりと被弾を抑えるように戦いたいものです。
 極力、体を晒さないように気をつけましょう。

無意識に円運動しているプレイヤーも少なくありません。

 細かいことですが、体ひとつぶん晒しすぎるだけでも逃げ遅れて致命的な被弾に繋がることもあります。
 後衛のアッシュやアナなんかでも、前後左右に大きく円形の範囲に動いてしまっている人もいます。
 恐らく無意識にそうなってしまっていることなので、リプレイを見直してみても良いかもしれません。


調子に乗って前抑えしてますが、遮蔽の意識は忘れない。
後ろからヒールくれるアナの射線にも気をつける
瓶を誘発しつつ防ぐ。



 さて、当たり前なんですが、「ヤバくなったら隠れる」ことが重要です。
 遮蔽の近くにいても使わないのだったら意味がありません。

上に挙げた状況の続き。前抑えをしつつも一旦隠れる。
ナノブーストもらったので再び殴りに行く。


 マジで自分が死ぬまで撃ってる人がいます。回復要請をしながら敵に突っ込む人もいます。
 ライフが減るのは被弾をするからで、遮蔽を利用しながら戦えばそもそもの被弾も減りますし、遮蔽に隠れれば死なずにヒールをもらえます。

遮蔽を使いましょう。
いや、そもそもD.vaが正面で撃ってちゃ駄目なんだけど
以前の記事にも書きましたが、「後ろ」はあまり被弾を抑えられません。
遮蔽物を利用して有利に戦いましょう。


 実戦での例。
 オーバータイムにバティストのULTを使われ、正面はかなり厳しい状況。

それぞれがすぐに遮蔽を使う。すぐに遮蔽を使えるような戦い方をしていたという意味でもあります。
トレーサーはもちろん後ろにプレッシャーを。
オーバータイムでも焦らない。

 カウンターULTや防御系アビリティがなくとも、落ち着いて遮蔽を使うことで厳しい状況をいなす・・・ことができます。
 
 これはマスターグラマスの上手いプレイヤーが多い試合でした。
 上手いプレイヤーはエイムやアビリティの使い方だけでなく、「遮蔽を有効活用する」という誰でも使える最強の防御手段を的確に使って戦っています
 極限状態での相手のアルティメットでも、特別な技術や難しい連携をすることもなく、簡単に躱すことができています。

 私がキネティックグラスプを無駄遣いしたからヤバくなっただけなんだけど。


補:メリハリのある戦闘

 遮蔽を使うだけの話ではないんですが、メリハリのある戦闘をしたほうが良い場合が多いです。
 ライフが減っている、防御系アビリティがない、相手が強力なアビリティを使用した…という状況では、一旦遮蔽物に隠れて待ち、準備が整ってから戦闘を行ったほうが良いですね。
 
 ダラダラと戦闘を行うのではなく、メリハリを付けて攻めるときは攻め、守るときは守りましょう。

やばいときは隠れる。
やばくなくなったら攻撃。
正弦波を矩形波にしていくイメージ。
後記に書くけど、この例えが伝わらないことが重要



○まとめ

1.無駄な被弾を抑えましょう。遮蔽物は最強の防御手段です。
2.遮蔽を使いやすいポジションで戦いましょう。道の真ん中・正面で戦っていては遮蔽を使いにくいです。ハム太郎であれ
3.実際に遮蔽を使いましょう。使いながら戦ったり、完全に隠れたりと状況次第です。


○後記:根本的な話

 以前に書いた記事、「エリア取りの基本」とか「後ろに下がっちゃ駄目だよ」とか、そういう記事の更に根本の話として、被弾を抑える・遮蔽物に隠れるという話を書きました。

 エリア取りの話でも、根本には「有利に戦いましょう」というものがあるため、それを主軸に記事にしたわけですが、その「有利・不利」というものの更に根幹の一つに、「被弾を抑える・遮蔽に隠れる」というものがあると思います。
 「被弾しちゃ駄目」という意識がそもそもないと、いいポジションもクソもないので。

 Overwatchに関して、様々な人達が様々な内容を発信しています。
 ただ、私がOWを始めたばかりの頃はOW1の末期で、あまり情報が多くなかったから仕方がないというのもあるんですが、正直に言うとあまり参考にならないものが多くありました。
 「刺さらなかったらキャラを変えましょう」とか言われても、何をどうすればいいのかって話で。

 あるいは、他のFPSの経験者でOWに移ったという人も多いでしょう。最近でもApexからOW2に来た人は多くいるようです。
 私のようにFPS自体を何も知らなかったというような人間と、他のFPSはやってたけどOWは素人という人に対しては、もちろん必要なものは異なってくるはずです。

 アテナ「目標を防衛してください」
 ぼく「わかりました!」

よーし、ポイントを守るぞ!

 私はこんなんでした。マジで
 今では多少は経験も積み、こういう記事を書くようにもなったので流石に昔よりはマシですが、それでもまだまだヘタクソすぎて上手くいかないですし、トップレベルや競技的な話になると全くわかりません。

 んで、そういうものを改善していくためには、やはり表面的な話ではなく根本的な話、OWというゲームの根幹をなすような事柄の確認が必要であるとも思います。

 上にも書いたように、この記事は様々なことの根幹に関わる内容です。
 エリアやポジションはもちろん、ヒーロー相性やマップ相性なんかについても、「被弾を抑える・遮蔽を使う」という大前提がないと成り立たない話もあると思います。

 なぜ高台を取れるヒーローが有用なのか?なぜ高台を取りに行かなければならないのか?というようなことも、私も初心者のころは全くわかっていませんでしたし、なんなら今でも懐疑的なことも多くあります。結局ラッシュしときゃいいんじゃねえの?とか。

 
 んで、更に問題となることがありまして。
 この記事の被弾を抑える・遮蔽に隠れるなんてのは本当に基本的な話なんで、当然のように・意識せずに行っているプレイヤーがほとんどだと思います。
 そして、こんな記事を読みに来てくれるほど座学に夢中なプレイヤーなら、既にできていて当然かもしれません
 すると、この記事は全く意味のないものになるでしょう。

 あえて言うならば、そういうことが当然のように・無意識に行えているプレイヤーの方たち、すみっこを走るのが当然のハム太郎の人たちに、「こんな基本的なこと・根本的なことができてないプレイヤーも多くいるんだよ」ということを、改めて考えてもらいたかったりもします。

 OW以外のゲームでも、「初心者向け○○!」とか「これさえやればレートが上がる!」のようなものはたくさんありますが、そんな簡単な話でもないと思います。
 賢くてゲームセンスがある人たちはそれでいいのかもしれませんが、そうでない人も多くいます。

 例えるなら「教科書読んどけば受験に合格できるよ」というようなもんです。それぐらい賢くて要領のいい人ばかりでないから、塾だの予備校だのの受験ビジネスが成立するわけで。


 私自身も若い頃にやってたゲームは成長も早かった気がしますが、歳をとってしまうとはなかなか新しいことに順応・成長できません。
 いや、歳のせいにしちゃ駄目なんだけど。
 眼も駄目だし。先日も味方のキリコを攻撃してました。見にくいんじゃ!

2023/05/11 山下


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