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牌効率がわからんから何切るもクソもねえ

 あんまり自分の対局のアレコレを書かないんだけど、たまには。

コレ。

 「何を切るのが正解か」ではなく、「正確に把握できているのか」が焦点です。
 なので、この牌姿を見て「○を切るのがいい」とか考えるのは、この記事の内容とはズレたものです。

ラーメン屋

 ラーメン屋の収益を伸ばそうとします。様々な方法があるでしょう。
 値段を下げる・あるいは上げる、食材の原価を削ってみる、人件費を削ってみる、新しいメニューを開発する、サイドメニューを充実させる、セットメニューの値段を見直す、店内を綺麗にして居心地をよくする、あるいは逆に回転率を早めるようにしてみる……などなど。

 んで、どれが適切か、どれに着手するべきかを結論づけるためには、それぞれの事柄がどれほど問題なのかそれを改善するとどれほどの収益増加が見込めるのかを、様々な方法によって試算する必要があります。

 現状で、人件費はいくらなのか、人員は足りているのか。原価率がどれほどなのか。他の人気店ではどのような商品が売れているのか、自分の店との値段の差は。
 現在はどのメニューが売れているのか、客はどういうセットや値段を望んでいるのか。

 そういうのがわからないと、決断はできませんね。現状を鑑みず、ただ「原価を削る」とか「値段を下げる」では、なかなかうまくいかないでしょう。
 結論・決断に至るためには、その判断材料を的確に認識しておく必要があるのです

麻雀の何切るとかいうやつ

 今までも何度か書いたんですが、麻雀の「何切る」と呼ばれるようなアレでは、上記のようなことがちゃんとできていないことが多いと思うんですよ。

 それは問題を出す方も、答える方も。「タンヤオにしたいから1萬切り!」とかいうのは、「安くしたら客が増える!」ぐらいの浅慮です。
 商売や経営はそんな簡単なもんじゃないはず。
 それが正しいかどうかではなく、結論の導き方、判断の仕方が浅いでしょと。

問題の牌姿

まずは、いわゆる「平面」。

 何を切れば一向聴になるのか、それぞれ聴牌する牌は何種何枚なのかってのは、基本中の基本です。
 そういう部分を疎かにして、「辺張を嫌いたい」とか「ピンフにする」とかいうのは浅慮。

 3索を切るのがこの瞬間だと一番広いぐらいは、私でもわかります。しかしあんまり切りたくないような気がしますね。
 
 では、3索を切る場合と切らない場合とで、その後の変化はどのように異なるのか。重要なのはそこです。
 3索切ってしまうと、その後の変化がかなり少なく、ペンカン7筒と心中してしまうハメになるのなら、3索は切りたくないですね。
 一方で、ここで3索を切っても、筒子の下から上、あるいは7索まわりでも十分に有効な変化があるのならば、3索を切っても良さそうですね。

 3索を切らない場合、打牌候補は5筒、8筒、9筒、7索、9索あたりでしょうか。
 では、その中からどれを切るのか。それぞれを切った場合で、有効牌や変化、最終形はどのようになるのか

わからん。

 そりゃ時間かけて紙に書いて一つずつ検証していいんなら、私にもわかるんですけども。

 そして、わからないからって思考放棄していいわけじゃないんですが、私はそんな感じで「どうせわからねえんだから」と諦めてることが多いです。良くないですね。

 強者でも、厳密な牌効率が完璧ってわけでもないでしょう。一瞬の受け入れだけでなく、二次変化やその後の聴牌形・枚数まで完全に把握できる人はあんまりいないんじゃないかと。

 わからなくとも、必死に考えるとか、少しでも良さそうな方を選ぶとか、後からちゃんと見直して検証して、次の牌効率を間違えないようにしなきゃいけないんでしょうが、そこまでの熱意というかバイタリティが萎びてしまっています。
 別にまだ若いんですけど、中学生や高校生ぐらいの頃ならもっと上達への情熱や探究心みたいなもんがあったことでしょう(そのころは麻雀やってなかったけど)。

 (「牌効率より大事なことがある」って言う人も多いんですが、それってある程度の牌効率ができてる強い人の主張だったりするような。
 私みたいな一般人ってそんなにわかってないですよ。)


実戦では

ドラ白。北1枚抜き。

 自分の手の状況(受け入れ枚数、打点、安全性など)が一番重要で、他家の状況やら点数状況とかそういうのは二の次だと思ってます。
 (完璧に把握できてるっていう上級者たちは違うんでしょうが。)
 
 「ドラが白で見えてないからー」「親の捨て牌がー」「点数状況がー」「じゃんたまのルールならー」とかばっかりを考慮に入れて、そっちの結論ありきで何切るを考えるのは、私は考え方が正しくないと思っています。

 この場面だと、例えば「ドラ白が見えてないし誰が高いか速いかわからない。ダマでも和了れるピンフやタンヤオに近づけられるようにー」みたいな。
 それももちろん重要なんですが、自分の手牌がどうなってるかの方が重要でしょうよ。三面張三面張の一向聴だったらドラ見えてなくても普通に最速リーチ効率で打つでしょう

 この手牌はそこまで良くありません。しかし悪いというわけでもない。じゃあ、どれほど良くて、どうすれば良くなるのか。それを把握できるようにしないといけないんですが、残念ながら、私のおつむでは難しい


 わからないから9筒切りました。ハネツモ。やったね。麻雀は運ゲー。

やったあ

 三麻の話。四麻は牌効率より考えないといけないことが多くてもっとわからん。
 本当に牌効率より考えないといけないことが多いかどうかもわからんけど。
 

2022/06/03 山下

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