山下ゴム男が読んだ本 -樋口一葉赤貧日記-

読了日: 20231128

一葉女史の貧乏は有名である。金銭的な感覚が少々狂っていて文学的な志は高い。これを少しだけ、お金にルーズで文学的な野心が強い、とでも言い換えれば、「樋口一葉は私だ(俺だ)」と感じる人はとても多いだろう。しかし漱石が感嘆し鴎外が激賞した『たけくらべ』のような作品を残せる人はまずいまい。少女時代に『南総里見八犬伝』を三日で読了したというエピソードが残っているが、僕が十ヶ月かけて読んだ分量だ。樋口一葉すごすぎる。

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