あなたが座っているテーブルには値段が付いている

みなさんは、レストランなどのお店で、席についた時に、「このテーブルでいったい、今晩、いくら稼ぎたかったんだろう?」と考えてみたことはありますか?今日は、あなたの気配り次第で、座っているテーブルの値段より価値の高いものにできるというお話です。

例えば、混雑の中、おもいがけず二人で四人席を占領することになったら?あなたは、どうしますか?

どのお店にも、出来れば一人当たりこのくらいのお金を使って欲しい。そう思って、メニューと価格を考えます。つまり、客単価を考えます。でも、実は、お店で大切なのは、「テーブル単位の単価」という考え方なんです。

例えばです、自分が友人や恋人と2人でご飯に行くとします。お店に入るとタイミングがよく、四人掛けのテーブルに案内されました。
そのすこしあとに、お店が満席になり、遅れてやってきた4人連れのお客様が、満席だと言う理由で入店できずに帰ってしまいました。

もし自分たちよりも4名の団体のお客様が、先にやってきていたら、お店は2人分の売上を余分に確保することが出来たのです。そう考えると、四人がけのテーブルを案内してもらえてラッキーと思っていたのが一転、すこし居心地の悪さを感じてしまいませんか?

そういうことは日常茶飯事。お店の人たちは、そんなことで一喜一憂しません。だから、安心して、のびのび、食事をしてください。でも、ちょっとした気配りで、お店の人に歓迎されるお客様になれるんです。そんな常連さんが、うちのお店にはありがたいことにいらっしゃいます。

その常連さんは、毎週必ず1回は、食べに来てくれます。ランチの時もあれば、ディナーの時も。お店なので、忙しい日もあれば、そうじゃない日もあります。その常連さんは、忙しくない日は、心ゆくまでゆっくりします。ですが、忙しい時は、テキパキ食べて、食べ終わったらすぐにお会計して、立ち上がるんです。「今日はこれで失礼します。また来ます!」といいながら。

お店の人としては、もちろんゆっくりしてもらいたい。けどそういった気配りが、その時はとても助かります。なので、「次のご来店時は、今日ゆっくりできなかった分、とっておきの料理とテーブルを用意します!」と。またのご来店をお待ちしているのです。

ぜひ、常連になりたいお店を見つけたら、意識してみてください。きっとそのお店にとって、歓迎したい常連さんへの第1歩を踏み出せます。

このコラムは「企画でメシを食っていく」4期生の合同コラム企画「コラム街」の1つとして書かれています。他の執筆者のコラムは、こちらから!


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