山口流"採用ブランディング"のお品書き

こんにちは、山口達也です。

最近いろんな人に会うのですが「山口くんが採用ブランディングで普段何やっているのかもっと具体的に知りたい!」と言われ、「たしかに普段のツイートとかだと細かいところ、分かりづらいよなぁ...」となり、僕が普段していることや出来ることのお品書きを書いてみました。

※以降の項目に関しては、山口が手を動かすこともできますし、ご要望に合わせて採用未経験の方に山口の考え方をレクチャーして実践→内製化という流れをつくることも可能です(今までベンチャーで人事部がそもそもなかったり採用未経験の方と二人三脚で採用を進めることが多かった)。

というわけで、採用ブランディングの中身をいろいろ分解してご紹介します!


0.採用ブランディングフレームワークを埋めるのがゴール

山口は自身で制作したこの採用ブランディングのフレームワークを常に頭に浮かべており、この完成を普段のご支援の時に目指しています。

ビジョンやミッションといったCI制作から始めるので、なかなかブランディング屋でないと埋めるのは大変かもしれませんが、埋まってきちんと運用できた際の効力はものすごいので、まずはここの完成を狙っていきます。

(こちらのリンクから完成見本図含めDLできますので、ご参照ください→http://qq2q.biz/U8bl)


1.原体験型CI制作(ビジョン・ミッション・バリュー・理念策定)

CI(=コーポレート・アイデンティティ)、いわゆる「ビジョン・ミッション・理念・バリュー」の策定です

社長の思いを中心に、役員やメンバークラスの方々までヒアリングを行い、「この企業が何者で、どこへ向かっているのか?」を言語化。

採用ブランディングにおいて核となるのはこの「企業が何者か?」という部分です。なぜならば「企業の思いとその思いができるまでの背景は、他社には絶対真似ができないから」

このCIは企業の羅針盤のようなものとなるので、ベンチャーフェーズでも最初に作っておくと後々で様々な判断をする際に価値観がブレにくくなります。


2.採用ブランディング戦略の立案
(強み・弱みの整理/ターゲティング/競合分析/コンセプト設計)

戦略立案は4ステップとなりますので、それぞれ説明していきます。


2-1.強み・弱みの整理

採用における「企業ブランドの強み・弱みの整理」を行います。

具体的にはブランド/ブランディングの考え方に基づいて、役員・社員インタビュー等を中心に強み・弱みを見つけて行きます。

ブランド論に沿って分類していくと、自社のなんて事のない特徴が実はものすごく企業理念に沿った強みだったということが判明することもあるので、意外とこの分析だけでも好評です。

◯採用における企業ブランドの考え方(一部を抜粋)
=機能(ビジネスモデルや年収などのハード面)+情緒(ビジョンやカルチャーなどのソフト面)

(*場合によってはオフィス環境は「ハード」とも取れますが、一旦ざっくり理解のための図なので細かいところは悪しからず。)


2-2.ターゲティング(採用基準の再定義)

採用基準も「その企業にとっての優秀さ」を再考し、それを元に採用ターゲットを再定義します。

「高学歴で長期インターンをしていて」「主体性や行動力があって...」という大雑把になりやすい基準に関して「どうしてその基準が必要なんでしたっけ?」と社長や人事担当者と一緒に経営戦略と紐付けながら具体化することに一緒に頭悩ませて考えます。

※山口の付加価値は「常識の枠を外して考えること」なので、学歴や経歴などの思い込みで無意識的に弾いてしまっている層の人たちもターゲット範囲に入れるのでブルーオーシャンで採用できるケースがとても多いです。

(下図は説明しやすいので新卒で考えた時の図)


2-3.競合分析

いわゆる4象限のポジショニングマップをつくって考えます。

よく「ブランディング屋は競合分析をしない」と揶揄されることもありますが、本当のブランディングは競合分析もしますし、その上で記事を始めとした制作物を作ります。

2軸の取り方は都度変わりますが、先程お話した機能性と情緒性で分別することが多いです。


2-4.採用コンセプト設計

競合他社と被らないようにしながら、自社の強みがターゲット人材のインサイトに刺さるような形で言葉したものが「採用コンセプト」と呼ばれるものです。これに沿ってクリエイティブ制作をしたり選考手法を開発したり...など一貫性を持ったメッセージングを求職者へ行っていきます。

「採用鑑定団」
「孤独なSESの安全安心な居場所」
「学歴も経歴も関係ない、学生プロエンジニア集団」

こういったものを過去は考えて、どの採用フローにもこのコンセプトに紐付く形でメッセージングを込めていきました。


やや抽象的なので、ここはもう少し身近な例でお話ししますね。

※ブランド/ブランディングの効果について3秒で分かる事例
例えば、スタバは「コーヒー屋」というライバルだらけの市場ではなく、「サードプレイス屋」という独自の市場で戦っているので勝っています
(ぶっちゃけコーヒーで美味しいところは他にあるし、価格が極端に低いところもある。そこで勝負するとスタバは負けるが、そもそも彼らはコーヒー屋の市場では戦っていないので負けない。)

→採用も同じように「不動産」「ITベンチャー」などの競合ブランドだらけな市場では戦わないように戦略立てます



3.独自選考手法の開発

採用コンセプトに沿いながらも「採用基準を満たしている人かどうか」を応募者の行動から判別するという機能を込みにした採用手法を企画します。

「既存の面接やESではぶっちゃけ人材を見極められない...」「選考の段階で"企業らしさ"を感じさせて応募者を自社のファンにしたい...」というような方にオススメです。

このように今までだと企業理念やビジネスモデルに紐付いた「オリジナルカードゲーム選考」の開発、内定承諾書も卒業証書に使われるフェルトアルバム素材を使用した独自内定承諾書などを企画して、広告媒体や採用LPだけでなく、選考中〜選考後までその企業の採用コンセプトを感じさせるものを作っていました。

事例:不動産企業のお手伝いの際は、採用基準に基づき「家が好きな人」でないと時間も手間もかかってやりたくならないような独自ESを考えていました。


ちなみにブランドを上手く体現しつつ選考としてもきちんと機能していたがゆえに「採用手法が広報に使ってもらえてニュース媒体に載った」という過去の事例もあります。ハーバー・オンラインやLivedoor News、GunosyにYahoo!ニュースなどですね。

採用ブランディングをすると企業ブランディングにも繋がるという副次的効果も場合によっては狙えます。

実績①:新卒を2名程度しか採用できなかったIPO直前のマイナーtoB企業へ独自選考プランを提案し、翌年約15名の採用に至った。

実績②:企業の理念に紐付いた独自採用手法が企業広報の形でハーバービジネスオンラインやLivedoor Newsなどに掲載。


4.採用広報戦略立て・記事制作
(SNS/Wantedly等の各種媒体運用・ライティングなど
)

「とりあえず会社のことを面白おかしく記事にすればいい」という形ではなく、「この企業だからこそ、この記事が書ける」というコーポレート・ブランディングの観点から記事制作やディレクションを行います。


そして、付加価値として社員インタビューなどを素材に理念開発・浸透などの"インナーブランディング"の企画へと繋げることも可能ですので、別途気になる方はご相談してください。


5.独自採用イベントの企画

上記工程でブランド整理ができたら、そのブランドを「どう体験してもらうか?」をイベント起点で設計します。


例えば、「とりあえずBBQ!」のような形でなく「やるならやるでなぜBBQをこの企業がやるのか?」と、企業ブランドにそのイベントの思想がどう紐付いているのかなどを深く考えるのがポイントですね。

※よくイベントへの集客を頼まれますが「合っていないであろう企業に押し込む」的な悪徳行為は絶対にしないので、そういう母集団を増やせばOKと思われる方は僕に集客は頼まないでください(過去にそういう変な人がいて超お断りした)


終わりに

いろいろと書いてみましたが、これが大まかに自分が担当しているメインの内容です(HPもぜひご参考ください→http://yohaku.strikingly.com/)。

採用ブランディングは社長の思いや企業カルチャーを、ターゲットのニーズに合わせた形で広報・選考・内定・入社のフロー全てで届けることで一貫して企業の魅力を届けることができます。

こうすることで、

・企業カルチャーに合う人だけ入社するので離職率が下がる。
・自社独自の魅力が適切に伝わり、採用数がアップする。
・カルチャーに合わない人が応募してこなくなるので、面接工数が減り、その分の人件費が浮くため売上アップに繋がる。

こうしたメリットが生まれるので、何か小さなところからでも採用やブランディング全般にお困りの方がいらしたら、いつでもDMやメールなどお気軽にくださいませ!

(採用ブランディングに関する講演・登壇依頼も同様にふらっとDMくださいませ!)


実際の採用ブランディングのケース事例はこちら


〜余談〜

他にもパーソナル・ブランディング(個人の方のブランディング)など裏メニューがあるので、興味があれば話を振ってみてください!


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・【事例共有】媒体をほぼ回さない採用ブランディングの事例

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・「ブランディング」の認識、食い違い過ぎ問題。

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山口達也

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