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2023夏欧州1人旅行記➂〜リガ2日目編〜

上記二つの記事を読んでからこの記事を読むとこの旅について理解しやすいかと思います。
またほとんど鉄道絡みの話です。



朝の散歩

午前6時過ぎに目が覚めた。前日のうちに買っておいたパンを食べ、この後のざっくりした行程を考える。チェックアウトは10時までなので朝の散歩に出かけることにした。

宿の最寄駅。小さな駅だ。

せっかくだしリガ郊外にでも行ってみよう。そのためには中央駅に向かう必要がある。トラムで行こうと思ったがそれだとよさげな列車に間に合わない。ただ幸いなことに宿から600mくらい歩いたところにZemitaniという国鉄の駅があり、次の列車に乗れば間に合いそうだ。ただ次の列車の発車は9分後。まだ部屋にいたので急いで支度をして出る。なんとか列車発車2分前に駅に着いた。すぐさまオンラインでチケットを購入。€0.90なのでやはり安い。これで中央駅へ。

中央駅からは7時8分発のAizkraukle行に乗って途中のOgreという町を目指す。角形の4両編成でだいたい40分程度。今回は中間車に乗って釣りかけサウンドを楽しんだ。途中の車庫では乗車中のエレクトリーチカを近々置き換えるであろうシュコダ製の新型車を見つけた。

朝のリガ駅は各方面の列車が集う
咄嗟に撮ったのでブレブレだが新型車

Ogreに来た理由は特にはない。ある程度住宅があるのとちょうど40分ほど後にリガへ戻る列車があったというだけだ。しかし30分ほど回っただけでソ連式集合住宅やきれいな公共施設などを見ることができた。雨が降っていたのだけが唯一の残念な点であった。

なんてことない小さな町の一角
インターシティ

帰りはベラルーシ国境からはるばるやってきたリガ行インターシティである。特別料金込みで€2.2なのでまだ安い。そのおかげか東部の街からの一番列車だからかわからないが6両でも満席だった。こちらはリガまで止まらないので30分ほどで着いた。

一応?リガ観光

そのまま宿に戻ってチェックアウト。ここから少し市内観光をする。目的地はKGB博物館。11時からのガイドツアーを申し込んだのでそれに間に合うように向かう。ちょうど旧市街と宿の間にあったのでバスで5分ほどで到着。

非常に分かりにくい入口を入るとまずはパネル展示の部屋があった。ここは誰でも無料で見学できるらしい。今回はこの先、実際に使われていた懲罰室、雑居房、運動場、管理所、調理室などを見学した。悲惨な過去を目の当たりにした。

通路
看守用見張り台から見た運動場
2人用居室

ここからはまたまた旧市街を歩きつつ川沿いへ。その後昼食を取るため中央市場へと向かった。途中工事で大迂回をさせられ30分以上かかったのは内緒。

あらかじめ目星をつけていた市場内にある海鮮がいただけるレストランへ。ニシンを食べたが大変おいしかった(イギリス住みで魚に飢えているというのはあるかもしれないが)。

ニシンとポテトにサラダ付き

この時点で時刻は14時過ぎ。行きたい場所はほぼ行きつくした上、飛行機まではまだ8時間ほどある。とりあえずトラムとバスで大回りして最後の目的地に向かうことにした。

市場の前から7系統のトラムに乗って南へ向かう。現在は専らT6B5SUでの運行だが、低床車対応工事が行われているようで、あちらこちらで暫定単線を目撃した。

20分ほど乗ったKengaraga ielaという停留所で降りた。ここからダウガバ川を渡るバスが出ているので10分ほど乗った川の対岸まで。そこから10分弱歩くとBišumuižaという10系統の始発駅に着いた。

電停

いくらトラムとはいえここは郊外、しかもリガのトラムは他都市と比べて本数が少ない。御多分に漏れず10系統も24分間隔で、タイミングが悪く15分ほど待つこととなった。

車両はT3A。これに25分ほど。この系統は途中まで単線なので交換待ちがある。乗ったことないけどとさでん伊野線の下位互換みたいな感じ。

国立図書館前で下車。すぐ近くにある鉄道博物館へ向かう。入場料€5。
時間帯が遅めということもあり少し店じまいムードだったので模型は動いてなかった。少しだけ室内展示を見た後は屋外展示へ。

屋外には十数両の車両が展示されている。基本的にはディーゼル機関車が中心で蒸気と客車、丸顔リーチカも保存されている。また端っこには申し訳程度に計画されているバルト三国間を結ぶ高速鉄道 Rail Balticaについてのパネルもあった。これほんとにできるの?

ちびトラと丸顔
奥から
手前から。左側にあるパネルがRail Balticaのもの

少し寄り道

この時点で時刻は午後4時半。登場する飛行機は午後10時発。まだかなり早いので寄り道をしながら空港に向かうことにした。

とりあえずトラムで中央駅へ。この旅で最後の15T乗車である。

中央駅でどうしようか地図とにらめっこすることおよそ10分、これまで乗っていなかった方面に2駅進んだZasulauksという駅へ向かうことにした。この駅ならトラムも乗り入れている。トラムで空港行バスのバス停近くまで迎える。

車両はもちろんエレクトリーチカ。ただ近代化改造を受けた車両に乗車した。前面が全然違う。扉も片開きだ。

見た目(前面)だけは新しい

この駅にはトラムの2系統が乗り入れている。ただこの2系統。まさかの40分間隔である。
え?目の前から出てる国鉄線でも15分間隔だけど?
それは置いておいてまださらに時間がある。目的の電停は中心地方面だが反対側の終点まで行ってみよう。
25分ほど待って乗車、安定のT3である。10分強で終点のTapešu ielaに到着した。この列車はここで折り返しまで20分ほど待機する。

終点。目の前の団地以外何もない

折り返しに乗ってKalnciema ielaで降り、徒歩7分のDreilinu ielaまで歩く。のだがトラムを降りる直前から土砂降り。
待って。雨具持ってないんだけど。
なぜかこれまでの旅行は基本的に雨には見舞われないことばかりであった。ただ次回書くが今回もこの先もずっと雨。家に帰る頃には靴はびしょ濡れであった。
しかもバス停に到着する直前に空港行きバスは去り、バス停に屋根もない。幸い近くの宅配ロッカーの軒を見つけ、そこに入ってバスを待つことにした。

写真では伝わりにくいだろうが土砂降りである

ただバスは10分弱で来た。これに乗ってついに空港へ向かう。土砂降りで窓は曇っていた。
途中から乗ったので20分もかからず空港着。これでも早すぎるが市内の観光スポットは閉まる時間なので全く気にしていない。

空港

保安検査を抜け待合所へ。夕食時なのでレストランを覗いてみるが、どこも種類が少ない上に高い。と思ったらNervesenを見つけた。
勝った。空港価格だからちょっとだけ高いが。
最初に食べたホットドックとサンドイッチを購入。充電スペースを見つけてそこで食べる。
意外とのんびりしていたら時間はあっという間に過ぎた。
ここから登場するのは21時55分発ライアンエアーのグダンスク行。ここから次の国、ポーランドへ向かう。航空券は€15ほど。安い。ありがたい。座席指定していないので例によって中央席なのだがまたも3席独占。搭乗率8割くらいあったのに。まあカラクリは窓側の人が連れの隣に移動して通路側の人が非常席に変更するようCAから声をかけられたということなのだが。

いつものライアンエアー。なお某ウィーン在住の人と違って私がライアンに乗るといつもボロ機材


機内からはスーパーブルームーンを見ることができた。きれい。
現地時間21時50分ごろ(時差が1時間ある)、定刻より15分ほど早くグダンスクに着陸した。
続きは次回....

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