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CPOとして実現したい広告業界の未来

僕は、広告が大好きです。

言葉通りの広告だけではなく、ブランドの宣伝活動やそれに至るマーケティング活動全般をここでは"広告"と呼びます。

そもそも広告が存在しなければ僕らは豊かで幸せな生活を送ることすらできないし、多様性のある広告クリエイティブにより人は季節を感じ、感情を変化させ、喜怒哀楽を覚えます。

それくらい現代人の生活の基盤になっている広告は、本当に素晴らしいものなのに、人は広告を嫌います。

広告が嫌われるのは、広告が悪いのでしょうか?

広告が嫌われてしまった本当の原因は、広告それ自体が悪いのではなく、
広告やマーケティングプロモーションに携わる多くのマーケターが、生活者にとってより良いコミュニケーション設計のために十分なリソース(時間や情報)を割けていない状況により、ユーザーファーストではない広告が氾濫していることだと思っています。

メディアやクリエイティブは多様化し、ブランドメッセージはより一層のパーソナライズを求められ、日々新たなプロモーション施策が生まれ、人々のリテラシーはメキメキと向上し、常に施策を更新し続けることが重要です。

ただ、施策複雑化に合わせて増えるリサーチ業務やエクセル作業、取引代理店の増加、代理店が取り扱わない作業のインハウス化によりマーケターは多忙を極める限りであるのも現実です。

「やったほうがいいのは分かってるだんけどね・・・リソースがあればね・・・」

広告代理業をやっていた時にこのセリフを何百回と聞きました。

リソースが無くなると一番おざなりにされるのがユーザーと向き合う時間やインサイトを深掘りしてクリエイティブに落とす余裕です。
その結果、ユーザーにマッチしていない広告があふれ、人々は広告を自分に関係ないものばかりおすすめしてくるうざいものだと認識してしまいます。

一方でもし仮に、余計な業務や人力の限界からマーケターが解放されることで、マーケターがより多くの時間をコミュニケーション設計に使えるようになれば、広告は自分のことをよくわかってくれていて、いつも最適な商品をおすすめしてくれる頼れる相棒に変わるはずです。

広告が良くなることで、僕らはこれまで出会えなかった素晴らしい商品に出会う機会が増え、気持ちの良い購入活動が促され、経済は心身ともにより豊かになる。と僕は信じています。

業務上のジレンマを取り除くことがテクノロジーの役割

業務の多忙さや人力の限界が理由で正しい広告活動ができていないこと、が障壁になっているのであれば、その解決策はシンプルです。


1. テクノロジーの力でマーケターの作業業務を限りなく代替すること
2. 人力ではできない業務を簡単に行えるようにすること

の2つ。

テクノロジーの力できるだけ多くの精神面の余暇をマーケターに作ることで、広告はもっと人らしくなり、広告への嫌悪も減っていくと考えています。

CPOとしてのコミットメント

そんな課題感と理念のもと、より広告業界を良いものにすべく、2019年1月よりアライドアーキテクツ株式会社でCPO(Chief Product Officer)を務めることとなりました。

マーケティングプロモーションは企業規模や業種によって実行パターンや課題が無数にあり、1つのプロダクトでその全てをカバーするのはとても難しい領域です。

アライドアーキテクツとしては、複数の異なるプロダクトによりカバレッジを広げることで、無数に存在するパターンに対して随時適切なプロダクトを導入いただけるようなラインナップを意識して事業の設計をしています。
結果的には"一家に一台"のように、マーケティングプロモーションを行う全ての企業に何かしらのプロダクトが都度入っている状態にすることがCPOとして実現すべき1つの目標だと考えています。

理想を掲げ、今までのプロダクト事業のステージを一段上に引き上げるぞ!という覚悟のもと、改めてCPOというタイトルのもと自身のコミットメントを明確にいたしました。

1. プロダクトカンパニーとしてのブランドを築くこと
「SNSマーケティングの会社」「モニプラの会社」ではなく、「マーケティングプロダクトの会社」としてPR活動およびBtoBマーケティング活動の最大化を図ります。
ビジネスに対する認識を変革することで、営業活動はもちろん、良い人材の獲得、社内の組織力の向上につなげることがCPOとしての最大のミッションだと考えています。

2. グループ全体の技術力を向上すること
アライドアーキテクツには、ハノイとホーチミンに1社ずつエンジニアの子会社を保有しており、日本チームと3拠点の数十名体制で自社プロダクトの開発を行っています。
2019年は、ベトナム2拠点の人員を少なくとも2倍まで拡大し、プロモーションの開発品質およびスピードの急激な良化を目指します。

3. プロダクトとしてあるべきビジネスモデルを強化すること
プロダクトビジネスとしてあるべきビジネスモデルは、「顧客の事業規模や課題に応じて、リニアに提供モデル及び価格が変動し、最適な課題解決を提供すること」だと考えています。
弊社は500社以上のSMBのお客様から100社以上の大手企業のお客様まで幅広くお取引をしておりますが、上記に定義したあるべきビジネスモデルが確立されているわけではありません。
2019年はプライスラインと機能強化やCSMのサービスレベルを豊かにすることで、既存のお客様だけでなく、より広範な企業様に対して、常に最適な課題解決策を提供できるプロダクトビジネスを確立しにいきます。

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以上がアライドアーキテクツのCPOとして掲げる僕のコミットメントです。
2019年は更に更に高くジャンプする重要な1年になりますが、僕自身それに向けてまだまだ不足しているものばかりです。

一緒に山を登ってくれるカンパニーの仲間は勿論、社外のパートナー様やメンターの方々のお力がないと絶対に達成できない未来だと認識しておりますので、引き続きお力を貸していただき、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。

2018年12月25日
村岡 弥真人
Twitter:@yamat_o
Facebook:muraokayamato

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