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昔、家の庭に柿の木があった。形は良いが、残念なことに渋柿であった。干し柿にすることなく、家の廊下に並べて熟するのを待つのである。

渋柿も置いておくと、だんだんやわらかくなり、渋みがなくなる。これを冬に食べる。しかし、堅い甘柿がすきな者にとっては、少し苦手である。

お正月の食卓にも渋柿が並ぶ。「よくかきとる」と縁起を担ぐ。苦手な者でも、お正月には食べないといけないこととなる。でも、最近のお正月は、干し柿である。

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