おまけとして、他の80年代へのオマージュ作品を挙げてみようと思う。

2008年に放映された“マクロスF(フロンティア)”(以下F)というアニメ作品がある。

マクロスシリーズ5作品目となり、シリーズ25周年記念作品にもなるこのアニメは、シリーズ1作品目である“超時空要塞マクロス”(以下超時空)の世界観にかなり寄せた作品になっている。

マクロスシリーズは全般的に「歌で地球をを救う」をテーマとし、時には武器を一切使わず平和を勝ち取るなどのかなり音楽に力を入れたシリーズである。

Fの代表曲と言えるランカ・リーの“星間飛行”は作詞に松本隆を起用した。松本隆は松田聖子や薬師丸ひろ子などのアーティストを手がけた作詞家であり、曲の雰囲気も昭和末期にかけてのアイドルの楽曲にかなり近いものとなっている。

この“星間飛行”はマクロスファンだけでなく、アニメファンの中でも言わずと知れた名曲の一つにもなっている。

自分自身はマクロスFのアニメ本編をまだ見てはいないが、マクロスの楽曲だけでも音楽の1ジャンルを築いているのではないかと思ってしまうぐらいである。