プレゼンテーション1

学習するとはなにか?プレーの習得について

こんにちは。ヤマザルです。
今回は、タイトルにもあるように選手にプレーのアクションを理解させて、実行までに移らせるまでにどのような過程を通じるのか?また、その際どのようによることが効果的なのか?について考察していきたいと思います。

※読むのめんどくさい方は画像とまとめだけ読んでください笑

twitterでは多くの戦術的議論がされており、話している内容や分析についてもレベルの高い話をされている方が多いと感じています。

しかしながら学んだことを現場にすぐ移せれるというわけではありません。


僕自身も小学生を指導しているのですが、言葉やデモンストレーションなどで必死にあれこれ伝えても理解すらされない場合もあれば、見せ方、伝え方の変化一つで一気に理解できたり、実行に移れたりとどこでハマるのか?というのがいまだよくわかってなかったりもします。

なので今回は人が学習する過程において、どのようなことが起きているかを知り、そこから方法論を探していこうという題でやっていきたい所存ですのでよろしくお願いします.

そもそも学習とは?

学習を私はこのようなプロセスで考えています。

凄くわかりずらい図になっていますが、大まかにはこんな感じの関係性です。(基本的にはすべてのことがすべてに対して影響を与えているのですが、重要な関係性だけを抽出しました)

では順を追って説明します

まず、情報とは認知との相互作用によって生まれる主観的情報として捉えてください(ここの部分はかなり重要です。教えるとはなにか?の部分で詳しく触れます)

例えば、口伝えであったり、見た事象であったり、文章であったりとそこから得た情報を記憶します。

その記憶したものを、意識して行動し、記憶と認知(この場合の認知は情報の把握ではなく、状況の把握)の強化していき、無意識的行動のコードを得ます。(アルゴリズムの会得)

特に、無意識行動を得るには、認知、意識、記憶(知的記憶、身体的記憶)の相互作用とそれを踏まえた行動(+それによるフィードバック)が必要になります。

これからのシステムを稼働させることにより、いずれ意識的行為から、無意識的行為へと変化し、意識(認知負荷、戦術的インテンシティ)と呼ばれるものが低下して、集中力を以前より使わなくなったり、意思決定を高速で行えるようになります。

これが、サッカー的に見た学習プロセスです。

教える、伝えるとは?

このような図のプロセスになってると思います。

先ほどの学習プロセスの始めに少し喋っていたのですが、このように、直接情報伝達者の情報が、情報受容者に伝わるというわけではありません。

どのような伝え方をしても、人間は各自の背景情報(過去の経験、認知レベルの個人差、記憶)を持っており、それと照らし合わせた上で、その情報を獲得するので、まったく異なった意図で伝わることが多々あります。

どうやったらプレー習得につなげられるのか?

簡潔に答えると

1コーチと選手の背景情報を合わせる(事前に言葉や図の意味、解釈、意図などをすり合わせるor状況、行動に対し、お互いの見えてるものを言い合い、フィードバックを行う)

2学習が達成できない際に学習プロセスのどこに問題があるかを知り、改善を図る

3最後の画像に環境と書いてあるように、この一連のプロセス以外で、学習や伝達を阻害する環境的要因がないかを探り解決する(騒音、トレーニングオーガナイズのミスなど)

ざっと、こんな感じだと、思います。

僕的に1の部分が一番大切だなと思っていて、ここをクリアすることができれば大概のことはできるようになると思います(実行が高難易度のモノを除く)

トップレベルの監督とかも、共通理解ができるように、話し合ったり、映像や画像で見せたり、トレーニングしたりと多くの時間を割いてると思います。(準備というのは大切ですね)

あんまりジュニア年代で、この部分についてとてもこだわって細かくやってる人はあんまり見たことないので(僕の周りでは)トレーニング以外の時間は多くをこれに割くべきだと思います(選手たちがそれを望んでいるなら)

もし何か他にいい方法があれば連絡ください笑

以上で終わりです。



日頃の勉強の費用に充てたいと考えております。 それで学んだことをさらに皆さんに還元できればと考えておりますのでよろしくお願いします。