意思を伝え合う会話の難しさ
こんにちは!
しがない美大生やみこです!
今回は意思を伝え合う会話の難しさについてお話ししていきます。
エスキスチェックの際に改めて実感したため今回ここで少し整理してみようと思います。
1. 意思疎通とは
今回は意思疎通について「考えていることを伝え、それが聞き手に正しく理解されること」と定義します。
例えば単語の意思疎通は大人同士なら比較的簡単です。
下にイメージを載せてみました。
りんごという単語とそれが指すものを両者が把握していれば、理解ができるということになります。
2. 会話の難しさ
まず、会話がなぜ難しいかということについてお話ししようと思います。
会話は簡単です。
しかし、精密さを要する会話は難しい。
それは自分だけの努力ではどうにもならない部分があるからです。
例えば、このように言われたとします。
「この作品はそもそもバランスが良くないよね。リアリティもないし。贔屓目に見ても全然美しくない。」
このセンテンスの正しい理解ができるでしょうか。
さらっと聞き流すことは簡単なのですが、その曖昧な単語が何を示しているのか定まらず、これに返す意見を模索することは至難の技です。
勿論バランスという単語は辞書を引けば乗っています。
しかし、何(主語)の何(目的語)に対するバランスが良くないのかがわかりませんし、これを明確にするとバランスという言葉選びが正しくなかったということもあるかもしれません。
ここまで書いてきて気づいたのですが、単純に主語と目的語もちゃんと言えばいいという話だけなのかもしれません。
詳細を語らずに曖昧な表現でそれっぽく批評するのはアーティストあるあるなのでしょうか。
アーティストという言葉に失礼です。
3. 会話の仕組み
話を戻します。
続いて、会話の仕組みについてまとめていきます。
会話は聞き手と話し手によって構成されます。
ここで問題なのが会話の中で両者の能力と認識に違いがあることです。
認識が乖離していると正しい理解が難しくなります。
4. 正しい理解のためにできること
正しい理解をするために私たちができることはあるのでしょうか。
一つ考えられるのはとにかく詳しく話すということです。
考えを伝えるとき、3Dプリンタのデータを作るように、聞き手がその考えをまた再現できるように、座標まで伝えようと努力することです。
色々な角度からお話しすることで、自分でも曖昧だった方向性に気づくこともあります。
自分に矛盾を抱えやすい。
年齢が上になればなるほどこの作業をしてきた人とそうでない人の差がはっきりついてきます。
立場のある人にとって矛盾は命取りです。
プライドが邪魔するとその後の成長が難しい分野だと思います。
5. まとめ
いかがだったでしょうか。
個人的に最近言語哲学の重大さを再認識しています。
同時に「話が長い」と言われている祖父のその理由が少しわかったような気でもいます。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました!
おまけ
話が長いと言われる人の話はなぜ長いのか、
もちろん正しい理解を、以外にもっと話したい、話を聞いてくれる人に話続けたいなどという欲求もあるかもしれません。
しかし話が短いより長いほうがいいことが多いかもしれないと思いました。
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