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つらつらと吹奏楽のことなど①

コロナもなんだか落ち着いたり落ち着かなかったりですが、私の周りでも従来に近い形でコンクールや演奏会が開催されています。
子の学園祭や、知り合いの演奏会には客席から拍手を送る日々ですが、自分自身がまたやるか?というとまだ及び腰になる今日この頃です。

そんなこととは全然関係ないのですが、今朝こんなツイートを見て思い出したことがあります。

チームワークは足し算ではなく掛け算

私がやっていたクラリネットパートでは大抵の場合、1パート2~3人で構成するのですが、やったことなる方であれば一度は苦労するであろうことがパート分け(メンバー決め)かと思います。
私がこの役を担っていた頃の考え方として、その団体で求められる実力を満たしている人が"1"のちからを持っているとして、"1"の力を持っているメンバーが3人はまぁ中々いないと思います。(社会人バンドはもとより学生ならなおさら)で、例えば1の人と0.8の人と0.6の人がいたとして、じゃあそのパートのちからが
1+0.8+0.6=2.4
になるかというと、そうではなくて
1×0.8×0.6=0.48
になるんですよ。

別に不思議でもなんでもなくて、例えばどんなに"1"のちからを持つ人が綺麗なメロディーを奏でていても、隣で音程の狂った音で同じメロディが鳴っていたら魅力は半減しますし、大きな音が必要な場面でユニゾンが揃っていないと遠くまで音を飛ばすことができません。
もちろん『下手なら吹くな』という話ではなくって、上にあげた例の数値も音量、音色、各種技術の巧拙等、いろいろなパラメーターがあるので、それぞれのプレーヤーの個性をいかに引き出して、欠点を目立たないように、長所をより伸ばせるようにするのかが、指揮者であり指導者に不可欠な要素なのだと思います。
これって、先ほどのツイートでもそうですが、何も音楽だけじゃなくて会社のチーム作り、社外の組織においても当てはまることだよなぁ…
と、そんなことを考えてたら目にしたツイートがこちら。

各々が全力で渡り合える理想の世界

先ほどのとは全然別の文脈の話ですが、それぞれのメンバーが依存しないで100%以上のちからを出して、それでいて好き勝手ではなく団体としてまとまった活動が出来るのが理想なんでしょうけど、実際には1.4の力を持つ人は少しセーブして0.8の人にあわせるようにしてしまうのが世の中的には普通なのかもしれません。
個人が埋没しないようにマネジメントするのって、吹奏楽に限らず集団を上手にコントロールするのに普遍的に必要な能力なのだろうなと思った週末でした。
まぁ私の様に1人でやっている人は1×1×1×…でいつまで経っても1のままなのかもしれませんが…


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