サムネ3

「既にある」けど作る思考

どうも、やまかず です。

アイデアを考えている時や、作品を作っている時、どうしても「そのアイデア、既存でしょ問題」によくぶつかります。もし既存だった場合、アイデアをすぐ棄却し、他の方向性を探っていました。また将来の夢を考えた時に、先駆者になりたいなと思っていました。何故なら世の中の有名人達は黎明期のタイミングである分野を開拓した人達だと思っていたからです。新たなスタイルを開拓し、みんなに驚きと価値を与える。そうありたいと思っていたのですが、既存の業界をあえて進む「後発者スタイル」というのがあると知り、とても衝撃だったので伝えたいと思います。


先駆者より、後発者の方が成功率が高い。

下記の書籍によると、研究では、アメリカ文化圏の人たちは「先に行く者が利益を得る」ということを強く信じる傾向にあるようです。科学者は早く発見したいし、起業家は競合相手よりもスピーディーなスタートアップを目指すし、発明家は他社よりも先に特許を申請しようと急ぐと。でも、実はそれは間違いだとここでは言っています。

ある研究で、マーケティング研究者のピーター・ゴールダーとジェラルド・テリスは、「先発企業」と「後発企業」の状況を比較したそうです。(先発企業:ある製品を一番最初に開発・発売した企業,  後発企業:先発企業が市場を形成したのを見届けてから参入する企業)すると、先発企業の失敗率は47%、後発企業はわずか8%だったようです。また、先発企業は生き残っても平均10%の市場を占有するのみで、対する後発企業の占有率の平均は、28%だったそうです。

これなかなか衝撃じゃないですか? 意外なことに、先発者になることは利点より、不利な面が大きいことがままあるんですよ。でも考えると確かにそうですよね、YouTuberでもHikakin・はじめしゃちょー・ヒカルって本当に最初からいたのかっていうと別にそうではないですよね、実は最初はYouTubeがない頃から動画投稿していたmegwinさんだと思います。お笑い芸人もダウンタウンが元祖かっていうと違いますよね、その前にB&B、紳助竜介、ツービートがいました。Appleもパソコンを最初に作ったのかっていうと違うんですよね、確か、当時マイナーだったオタクしか持たないコンピューターを、家庭向けにしようっていう発想でAppleコンピューターを作ってるんですよね。なので「既存のものをよりよくしよう」っていう後発者思考です。

まとめると、実は先駆者だと思われてる人たちとか、すごい人たちって実は後発者なんですよね。みんな既存のものに不満を感じ、よりよくデザインし直した人達です。


「オリジナル」とは、他と異なるだけじゃない。

この書籍では、「オリジナルであるというのは、他とは異なる、他よりも優れているという意味である。」ということを言っています。例えば、家庭用テレビゲーム機の分野では、先発企業の「マグナボックス」社が1972年にゲーム機「オデッセイ」を発売してるんですが、後発企業である「任天堂」が、1975年にオデッセイの日本国内での販売権を取得して、その後10年間のうちに「ファイコン」に続き、「スーパーマリオブラザーズ」「ゼルダの伝説」などを発売し、マグナボックスを打倒したらしいです。両者を比較すると、任天堂の方が、コントローラーは使いやすいし、キャラクターは洗練されているし、何より優れていたようです。

パクリはダメだという固定観念があると思うんですが、常にそれは正しくないということをここでは思い知らされます。このように、これまで自分が持っていた考え(下記のnote)が大きく更新されてしまうと他の固定化した思考ももしかしたら間違ってるんじゃないかって思ったりしますね。もっと勉強しないといけませんね。

お疲れ様です。読んでくれてありがとうございました〜!


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