Shintaro

海と山の間で時をためる暮らし@三浦郡。持続可能ではなく持続したい生活について考えと取り…

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海と山の間で時をためる暮らし@三浦郡。持続可能ではなく持続したい生活について考えと取り組みについて書いています。インドで保護した猫と同居。仕事は、まだないものやことの意味を見つける独立系デザインリサーチャーをしています。

マガジン

  • 記憶よび起こすもの

    ふとした風景やモノを見たときに、忘れていた思い出がふっと呼び起こされることはありませんか。そんな記憶を呼び起こすものを集めて記していきます。

  • 葉山でつくる時を貯める暮らし

    このマガジンは、都内に暮らす私たち家族が、理想とする畑・海・山川の間での暮らしを求めていく末に出会う葉山やそこでの暮らしについて書いていきます。持続可能な社会という言葉を仕事や私生活でも聞くようになりました。でもあんまりピンと来ていません。持続可能ではなく持続したいわくわく楽しい生活、仕事・働き方・学び方が問われているんだと思っています。葉山と出会うまで、また理想の生活を探索して実現したり試行錯誤する様子も書いていきたいです。

  • インド猫ヤンマール日本をめざす

    インド西部グジャラート州にある芸術大学構内で生まれたオス猫ヤンマールが日本人夫婦と出会い、インドでの暮らし、波乱の検疫を経て共に東京に渡る物語。

最近の記事

猫と暮らす新しい住まいで大切なこと

今回は、猫と共に暮らすために必要な住まいづくりについて記してみたいです。猫の習性に配慮して計画しないと、人にも猫にもストレスになります。猫だけのためになりすぎず、しかし猫のことを気遣う、そんな思いで私たちは家づくりをスタートしました。そして我が家では、概ねうまくいっているのですが、一つ頭を悩ませてることがあるので、それを書いてみたいともいます。 インド猫との約束そもそも、新しい住まいを求めた理由の一つは、インドから2016年に連れてきた猫の存在もありました。この猫がまだ若い

    • 実践・葉山から都内通勤は電車か車か 浅草へ

      6月に「葉山⇄東京、電車か車か」という投稿をしました。 あれから実際に葉山に引っ越して、週に1〜2回の東京浅草への通勤をしています。電車と車の両方を試し、感じたことを記してみたいと思います。 僕は、独立したデザインリサーチャーとして働いているので、行き先はプロジェクトによってまちまちです。ここ半年の場所は浅草ですが、下町方面の場合は、同じことが当てはまるのではないでしょうか。また出発地は葉山ですが、逗子の場合も概ね似ていると思います。 通勤場所の条件通勤の条件は次の通りで

      • インドのドラゴン

        インドで暮らしはじめて、驚いたのは、トカゲやアリが大きいことです。 なかでもトカゲの大きさには驚かされます。 キャンパスにはベンガルモニターと呼ばれる巨大なトカゲがいましたし、カバー写真のようなサイズのものもしょっちゅう出没。 キャンパス内のこんな茂みの中にひっそりといます。ときどきひなたぼっこで一目つくところにもいたりしますが、人の気配を察知すると、さっと逃げていきます。いやはや素早くて写真に写せなかったです。 ヤモリはいつも部屋の天井付近でうろうろしていました。

        • 【東京編】インド猫は暑さに強いのか?

          物語は少し飛んで2016年〜物語の更新がしばらく滞ってしまっています。理由は、途中で筆者である私が帰国し、妻がヤンマールの検疫と引越しを引き継いだので、取材しながらの作業が滞ってしまったわけです・・・。 書けるところから続けていきたいのです。 少し時間は飛びますが、2016年12月に無事ヤンマールは東京は品川区にやってきました。 日本の気候に馴染めているのヤンマール?日本の寒い冬にびっくりして、湯たんぽとクッションの中にうずくまって過ごした冬も3回も越しました。冬は寒く

        猫と暮らす新しい住まいで大切なこと

        マガジン

        • 記憶よび起こすもの
          0本
        • 葉山でつくる時を貯める暮らし
          2本
        • インド猫ヤンマール日本をめざす
          21本

        記事

          【インド猫と暮らす】大好きインドの濃厚牛乳

          インドの牛乳は美味だが足も早いヤンマールは牛乳が大好きです。 キャットフードを買えなかった赤ちゃん猫のときに栄養として与えていたので、その後もずっと好物で有り続けています。 そんなこともあり、今日は牛乳ネタです。 インド・グジャラート州アーメダバードの町中には、大きく二つのタイプの牛乳が売っています。 ひとつは、殺菌された長期保存用牛乳、もうひとつは袋詰されたパケット販売の牛乳です。一袋500mlで、3〜6%の乳脂肪分のものをよく見かけます。6%はクリームが入っている

          【インド猫と暮らす】大好きインドの濃厚牛乳

          ヤンマールの東京ライフ@Instagram

          「インド猫ヤンマール日本をめざす」はインド編がまだまだこれから続けますが、その後、東京に渡ったインド猫ヤンマールの日常はInstagramで展開です。マンション暮らしだったりします。 ヤンマールもあと二週間(2019年5月)で5才になります。いやはや早いものです。

          ヤンマールの東京ライフ@Instagram

          【第2章インド猫と暮らす】窓際の仲間たち

          箱入り生活ヤンマールは、これからの検疫のこともあって他の動物と直接接触しないように家の中で暮らしています。部屋には猫が登っても破れないくらいの強度の網戸が張り巡らされていて(インドではこれが普通。猿もいるしデングを運ぶ蚊もいるし)、外を真剣な眼差しで見つめているときは、外に仲間か獲物がいるときです。朝早くからバードウォッチングに勤しんでいます。 あなたはお母さん? バルコニーには、ここを根城にしているメス猫のヤミニーがやってきます。 はじめは、ヤンマールのお母さんかなと

          【第2章インド猫と暮らす】窓際の仲間たち

          【第2章インド猫と暮らす】いざ!獣医にかかる

          20キロの旅の準備私たちだけで獣医と面会してから二週ほどして、ヤンマールを連れて行くことになりました。必要なことは、まずはペットゲージを購入することです。その点は、Amazon Indiaが利用できることは大変便利なことでした。今後、国際便に乗せることを前提にすると、ETAで標準化されているもので簡単に開いてしまうものではないものが望ましいです。それほどたくさん選択肢があるわけではないので、まずは日本や英国でも売られているこのAtlasのもので後はサイズを選びました。飛行機の

          【第2章インド猫と暮らす】いざ!獣医にかかる

          【第2章インド猫と暮らす】公然の秘密。教職員寮の窓辺の猫

          寮はペット可物件なのかNIDでは、敷地内の寮で多くの学生や教職員が暮らしています。学生も教員も、寝食を共にしながら、日夜研鑽、遊びに努めています。私たちも、教職員用の家を手配してもらっており、ヤンマールもそこで暮らしています。 この部屋に住まうには、キャンパスの学部長にあたる人に許可を取る必要がありました。同じように、本当であれば猫を飼うことも一報してもよいかもな、と思いはしましたが、なんとなくタイミングを逃しそのままにしていました。(インドなのでしれっとしてれば大丈夫かも

          【第2章インド猫と暮らす】公然の秘密。教職員寮の窓辺の猫

          【第2章インド猫と暮らす】インドで猫はけっこう嫌われ者?

          インドでペットといえば犬インドで猫を飼い始めてからインドの人々から珍しいね、と言われています。 インドでは猫を飼う習慣がないということです。ちょっと気になったので、インドではそもそもペットを飼う習慣があるのか調べてみました。 統計自体は2014年8月にリリースされたものですので、やや古いのですがそれほど急激には変わらないのでおおよその傾向はつかめると思います。 レポートによれば、「インドでのペットは、85%が犬で、残りの15%が猫や熱帯魚などと言われています。 よく牛

          【第2章インド猫と暮らす】インドで猫はけっこう嫌われ者?

          【第2章インド猫と暮らす】どこに名医が?インドで獣医探し

          猫に詳しい獣医はどこ?2014年5月生まれと推定されるヤンマールも、7月には生後三ヶ月になります。狂犬病の予防接種、ならびに今後の帰国検疫を見越して個体識別のマイクロチップの装着が必要です。 私は、信頼できる獣医は日本国内でも簡単ではないかと思ったりしていますが、更に猫を飼う文化がほとんどないインドなので更に心配な点でした。 デリー、ムンバイなどの大都市ならいざしらず、ガンディナガルの辺鄙なところで果たして腕のよい獣医師が見つけられるのか、それともはるばる遠くへ出かけてい

          【第2章インド猫と暮らす】どこに名医が?インドで獣医探し

          【第2章インド猫と暮らす】ほんとに一緒に日本に行けるの?

          来るべき検疫に備えるよくインドから猫を連れて帰るというと、「でも検疫大変じゃない?」と言われます。インドといえば、旅行者にも狂犬病の予防接種を推奨しているほどです。狂犬病を根絶している日本への検疫が厳しいのは想像が難しくない。 ヤンマールを家族に迎えて日本に一緒に連れて帰るには、輸入検疫の手続きのハードルを越えていくことを意味していました。 指定外地域であるインドで必要な準備2014年6月にまずは、指定地域外(狂犬病のある地域)の手引書を確認しました。私たちは、2015年

          【第2章インド猫と暮らす】ほんとに一緒に日本に行けるの?

          【第2章インド猫と暮らす】インド猫はおもちゃの夢を見るか

          好奇心を満たすおもちゃが必要だ室内で暮らすヤンマール。ほんとは外に出て行きたいだろうけど、検疫を考えると室内が必須の条件になります。 ガンディナガルやアーメダバードでは、日本で手に入るような猫用のおもちゃは入手困難です。そこで作られたのがこれら手作りのおもちゃたち。ヤンマールは、新しいもの好きで、同じおもちゃはすぐに飽きてしまうため好奇心を満たすおもちゃが求められています。 日本の家屋に比べれば、やや広く、見晴らしもいいのすが、猿や犬、孔雀が行き来している外にほんとはヤン

          【第2章インド猫と暮らす】インド猫はおもちゃの夢を見るか

          【第2章インド猫と暮らす】インド猫のトイレ事情

          気にいるトイレを試行錯誤ヤンマールと室内で暮らすようになってから、気がかりのひとつはトイレでした。基本的に、猫はきれい好きなのでトイレを部屋に設置すれば、そこを覚えてしてくれるというのが定説です。しかし、それは、それなりに気に入ったトイレがあってこそ。 部屋の背景左側にかすかに見えるのがヤンマールのトイレ 新聞をちぎった紙のトイレインド・グジャラート州で前回キャットフードが売っていないことからもわかるように、猫砂なるものはどこにもありません。インドといえば、人間のトイレだ

          【第2章インド猫と暮らす】インド猫のトイレ事情

          【第2章インド猫と暮らす】郊外にキャットフードを求めて

          ヤンマールの食事事情我が家の一員となったヤンマールの2014年6月時点での食事事情について書いてみたいと思います。 私が住み始めた時点で、ガンディナガルのキャンパス周辺には日本人が食べるには辛すぎるものが多かったため、特に私一人のときはマリービスケットや牛乳で過ごす日もありました。そんなときは、ヤンマールもビスケットを喜んで食べていました。猫だけではなく、私自身が食に困っていたのです! 大好物濃厚牛乳そして、次に大好物なのは、このインドの濃ゆい牛乳です。どうやら熱処理して

          【第2章インド猫と暮らす】郊外にキャットフードを求めて

          【第2章インド猫と暮らす】ヤンマール家族になる

          妹分のミャンマーが行方不明になり、ひとりぼっちになったヤンマールを不憫に思った私たちは、家の中に入れることが増えました。というより、ヤンマールが好んで入ってきたというのが正しいでしょうか。 私たちのインド滞在は一年の予定で、近い将来帰国することになっていたため、猫を飼うことはできないねと二人で話し合っていました。ただし、現状で仔猫が生き残るのは困難であるため、大きくなるためのサポートはしようと決め、半分家、半分は外で暮らして野生の部分を失わないようにしてもらう予定でした。

          【第2章インド猫と暮らす】ヤンマール家族になる