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勇気をもって踏み出した “はじめの一歩 ” を守り、育てていくために必要なこと。


何かを続けることって、本当に難しい。

どれだけ勇気を出して一歩を踏み出したとしても
あらゆるものがその心を揺さぶってくるから。

いつでも。そして、容赦なく。

それでも何かをやり続けるということは、勇気を胸に踏み出した “はじめの一歩(初心)” を守り、1つの信念や夢へと育てていくという作業なんだろうと思います。


そのために歩いてきた、860km(鹿児島〜岡山)のリヤカー行脚。いろんなものに迷いました。戸惑い、悩みました。 そして、どうやったらこの過酷な道のりを歩き続けられるのか、考えました。


今回は、その道のりにおいて体感した大きな3つの試練とその乗り越え方について書き留めます。

1. 周りの人の目が気になってしまう。 → 味方の存在を強く意識する。
2. 疲れやモチベーションの低下を感じる。 → 迷いや決断の機会を減らす。
3. うまくいかない時に焦ってしまう。 → 波のある流れを受け入れる。


小さなはじめの一歩が、大きな自信(自分への信頼)に変わるまで。


          * * *


1. 周りの人の目が気になってしまう。

リヤカーを引いて歩こうと考えていた頃や引き始めたばかりの頃、「人の目」に大きく心を揺さぶられた。

路上を歩いていても駐輪場に停めて休憩していても、たくさんの人の視線が集まってくる。リヤカーを引いて歩いていると、とにかく目立つ(笑)

もちろん、そんなことは歩き出す前から分かっていた・・・つもりでした。

それでも、実際に四六時中だれかの視線を浴び続けていると、なんだか気が休まらない。常に見られていることを意識してしまう。

気づくと、人の目を避けるように歩いていました。今日は歩きたくないなあと1人考え込んでしまい、なかなか歩き出せない日も増えました。


そもそも、なぜ「歩く」という手段を選んだのか。

それは、1人でも多くの方と接点を持ち、メッセージを伝えるチャンスを増やすためでした。もっとも遅い移動手段で歩き続ければ、道路ですれ違う人や隣で信号待ちしている人とでさえも接することができるかもしれないと思ったんです。

実際に、そうした嬉しい出会いやチャンスはたしかにありました。でも、どうしても周囲からの視線が気になってしまう。

そんな自分の中の矛盾や葛藤と向き合い続けていると、だんだんと初心の想いがかすれていく・・・。


そんなぼくを救ってくれたのは、「がんばってね」と声をかけてくれる人たちでした。

日々数え切れない人たちとすれ違う中で、声をかけてくれる人はたった数人くらいのもの。

それでも、声をかけてもらえる度にすごく嬉しくて、一言交わしただけで孤独や不安で曇っていた心の中はパァーッと晴れ渡る。

歩いていて出会う人たちの他にも、日頃から書き続けていたFacebookやブログを見た方から「うちにも来て欲しい!」と連絡をいただけることもあり、すごく嬉しかったです!


そんな味方の存在を感じるたび、力が湧いてくる。

「ぼくを見ていてくれる人がいるんだ。」と。


そんなある日、寝袋の中で携帯を眺めていると1つの記事を見かけました。

看護師さんの話を元に書かれた記事。その方は病気の末期患者と接してきた中で、多くの患者が後悔の言葉を口にする姿を見てきたと言います。(『THE TOP 5 REGRETS OF THE DYING』より)

「もっと自分らしく生きればよかった」「言いたいことはハッキリ言えばよかった」「もっと自分の幸せを追求すればよかった」


死に際に、そんな言葉を残す人たち・・・。
きっと周りの人の目や行動に気をとられて、自分自身を信頼し、表現しきれなかったのだろう。


“やってみたいことや表現したいことはある。でも、周りの人の目が気になって踏み出せない。” 

そんな時は、味方の存在を強く意識する。応援してくれる人、アドバイスをくれる人、見守っていてくれる人、成長を願ってくれている人の存在を。

そしたら、きっと勇気が湧いてくるから。


はじめの一歩を踏み出せば、景色が変わる。
自分を信じて進み続ければ、心が広くなる。

それから、いろんな人の意見を聞けばいいと思う。

先のことも、それからまた考えればいいと思う。




2. モチベーションが下がってしまう。

味方の存在に改めて気づけると、そこから二歩三歩と進む歩みにも勢いがついていきます。

一方で、先に進めば進むほど、それまでに出会ったことがない問題や困難にぶちあたる。今ある情報と出来うる予測を使いこなして選択肢をいくつか出してみるけど、どれが正解なのかはわからない。

それでも時には自分の足と根性を頼りに、また時には出会う人の手も借りながら前に進みます。


ある時、毎日のようにやってくるそんな迷いと決断の連続に消耗している自分に気づきました。

再び、ぼくの心が揺れる。
なんで、ここまでして歩き続けてるんだ・・・と。

そこから、だんだん足取りが重くなっていった。

こういった「決断疲れ」による消耗感に関して、脳科学者は以下のように語っています。

脳科学者は、「生産性とモチベーションの低下は1日に決定する数が多すぎることが原因だ」と結論づけています。私たちは1日のうち、限られた数の決定しか行えません。限界に達すると、どんなに重要なことでも関係なくなります。どうでも良いことと重要なことの区別が難しくなり、情報処理全てに疲れてしまうのです。(『生産性が低下する原因は、1日に決定する数が多すぎるのが原因』より)


この話題では、故 スティーブ・ジョブス氏(apple)やマーク・ザッカーバーグ氏(Facebook)らが 毎日同じ服をきている話 もよく語られます。

人は大小さまざまな決断に対して、自覚しているよりも多くのエネルギーを費やしているんですね。


ぼくはリヤカーなんかを引き歩く割には心配性で、何をするにも「念には念を・・」と考えます。だから、何事にも選択肢や迷いが多くなってしまう。肩にも力が入る。その結果、途中で息切れしてしまうことも少なくない。

目の前の1つ1つのハードルを意識しすぎて、ゴールをとらえるまでに体力が尽きてしまうんですね。

「もっと力抜いたら?」とよく言われたものです。

いま思えば、単なる「飽き性」だと思い込んでいたぼくの性格は、溜まった「決断疲れ」のサインだったのかもしれません。


このリヤカー行脚も、何も考えずに挑み続けたらそう長くはもたない。きっと、またどこかで初心や目標を見失い、挫折する。

そう気付いてからは、「余計な迷いや決断を減らすためにできることはないか。」と考えるようになりました。


例えば、ぼくの場合はいつも着る服はすぐに取り出せるように上下1組で収納する。峠道を目の前にした時はこれまで乗り越えてきた経験を思い返し、「いける!できる!」とすかさず自分自身を鼓舞する。

そうすることで、朝起きて服を選ぶ決断の時間、峠道を目の前にした時の余計なためらい(ビビり)が生じる瞬間を削るように意識しています。

今となっては、以前よりも小さな迷いや余計な躊躇がずいぶんと減った。その分、より素早い決断、思い切った決断が出来るようになり、自信も着実についていきました!


どんな状況でも、心配事や不安は何かしら付きまとうもの。でも、その中には心配する必要のないもの、不安に思う必要のないものもあるはず。

それら1つ1つは小さくても、積み重なれば大きなストレスとなる。そして、前へ進もうとする力を吸い取っていく。

そんな迷いや不安から逃れるためには、「ぼくなら大丈夫」「これなら出来る」という自分への信頼(=自信)を築き上げていくことが大切だと思う。 

自分を信頼できるようになってから、自信がなかった時に迷っていたことや不安に感じていたことの多くは余計なものだったと気づけるから。




3. 波のある流れを受け入れる。

毎日同じことを同じようなプロセスで繰り返していても、その日、その時によって周りに起こるできごとや行き着く結果が違うことがあります。

そんな波のような流れを、「運」「ツキ」と表現することもありますね。

はじめはうまくいかない時やツイてない日を迎えると、焦りや不安で心がおおきく揺れていました。うまくいっている時と比べて落ち込むこともあった。


でも、いつからか良い流れと悪い流れは交互にやってくるものだと気づき、その両方をうまく受け入れられるようになりました。そのキッカケは、悪い流れの時の過ごし方を変えたこと。(このことは、以前のブログ『ただ待っているだけでは、幸運はやってこない・・・』で詳しく書きました。)


将棋の世界には、こんな名言があるそうです。

“手がない時は端歩をつけ。”

明確に次の一手が思い浮かばないときには「端歩(はしふ)」を使うといい、という意味。


他の駒たちに比べると、たった1マスしか動けない非力な「歩」の駒。その中でもまた端っこにある歩の駒が「端歩」と呼ばれます。この駒1つでは、影響力も存在感も極めて小さい。

この端歩の一手だけでは形勢が大きく揺らぐこともないだろう。

しかし、迷いの中でなかなか次の決断が下せない時には、この端歩を突くといいとされる。つまり、むやみにリスクを負わずに、決してマイナスにならない手を使うんです。そして、じっと耐えてチャンスを待つんですね。

数々の伝説を残してきた羽生名人も、執筆された本の中でこの名言に触れています。


うまくいく日があれば、うまくいかない日もある。
ツイてる時があれば、ツイてない時もある。

流れがよくないと感じた時は自分自身で最低ラインの目標を決めて、そこだけをクリアできればいいと思います。

決してリスクを負うことはせず、無理もしなくていい。誰かと比較・競争をしたり、強引に決断を下したりもしない。

うまくいってない時こそ、マイペースに。


          * * *


まとめ。

何も考えずに挑戦し続けたら、そう長くもたない。

どれだけ勇気を出して一歩を踏み出したとしても
いつでも、あらゆるものが心を揺さぶってくる。

今回は、ぼくが体感した大きな3つの試練とその乗り越え方について書きました。

▶︎ 『踏み出す』“はじめの一歩” を踏み出す時は味方の存在を強く意識し、応援してくれる声やアドバイスを自分の力に変える。
▷ 『続ける』迷いや躊躇が生じる場面を減らすことで、継続の敵「決断疲れ」による心身の消耗を避ける。
▶︎ 『波に乗る』流れが悪い時は、無理をしたり誰かと比べたりはしない。じっと耐えてチャンスを待つ。うまくいかない時こそ、マイペースに。


たくさんの人の目や迷いに心がかき乱される時がある。不運や試練のようなことが続く時もある。

それでも勇気を胸に踏み出した “はじめの一歩(初心)” を守り、1つの信念や夢へと育てていくために必要なこと。

それは、情熱や体力じゃない。


変化や工夫を続けるしなやかな姿勢だと思います。



− end −


最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

手作りのミニ囲炉裏(火鉢)をリヤカーに積んで歩いています!

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山崎 貴大 | 編集長・PdM

週4 正社員 × 週1 フリー(編集・執筆)。株式会社オンリーストーリーで経営者取材・編集、採用広報取材・編集等をしています。それ以外では、主にトップインタビューやBtoB系取材に関わる取材・編集をしてます👨🏻‍💻 目に見えない人・モノの背景やロマンを形にすることが好き◎

生きるなら、求めつづける “ど真ん中”

僕はよく1人会議をします。内省したり本を読んだりして、自分なりの答えを探します。主に「生き方」「在り方」における1つ1つの気づきを、自分に言い聞かせながら書いています(^^)
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