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上司・先輩がいなくても、 僕らには独学がある。

「1年前の自分と今の自分、何が変わった?」

先日友人にそう尋ねられ、考えました。

1年前は、(あまりに僕が段取りも仕事も知らなかったので)一緒に仕事をさせてもらったライターさんには白い目で見られるほどのど素人だった。ようやく、某 大手PR会社出身の社長さま方にも合格をもらえるものは作れるようになった。

変わったことといえば、知識量だろうか。それとも、技量だろうか。いや…。

僕の答えは、「独学の姿勢」でした。


* もくじ *

ⅰ.なぜ、いま、独学なのか?
ⅱ.どうやって、独学すればいいのか?
ⅲ.最後に


ⅰ.なぜ、いま、独学なのか?

まず、独学とは何か。ネットで調べると、だいたいこのようなことが書いてありました。

師についたり学校に通ったりせずに、一人で勉強すること。
Weblio辞書

この独学の姿勢で目の前の出来事から問いを見出して、解決のために必要な情報・体験を集め、それらを元に仮説を立て、情報・体験を編集・追加していくうちに1つの出口が見えてくる。

振り返ると、この1年間背中を見て学べる直属の上司や先輩がいなかったので、そのような独学戦法をとらざるをえない環境にいました。

初めの頃は「教えてくれる先輩がいる職場の方がいいなあ」と思っていましたが、この1年間で少しずつ身についてきた独学感覚はこの先どこで何をしていても活きるし、磨き続けるべきものだなと思っています。客観的に見ても、独学の姿勢を身につけたら働きやすく、生きやすくなるんじゃないかなと思っています。


たとえば …

①嫌な先輩や上司に教わらなくてよくなる。

インターネットで検索すると、社会人の悩みの上位にくる「人間関係」。中でも、先輩や上司との関係性がよくないことが悩みの種になっている人が多いらしい。

(出典:転職理由と退職理由の本音ランキングBest10|リクナビNEXT)

(出典:1万人に聞く「職場の人間関係」意識調査 ―『エン転職』ユーザーアンケート―|エン・ジャパン)

独学する力が身につくと、最低限の上司・先輩からの手ほどきとサポートで仕事を覚えていけるし、成長サイクルが速くなると今付き合っている苦手な上司・先輩と関わらなければならないステージからいち早く脱することができます。


②いつも教えてくれる先輩がいるとは限らない。

今、労働人口がどんどん減っています。

(出典:『少子高齢化で労働力人口は4 割減』|みずほ総合研究所)

長年「上司」と呼ばれるポジションを務めてきた世代が引退していった後、入れ替わりで入ってくるのは「少子化&超売り手市場」世代。

会社が投資した額を取り戻せるくらいに新入社員が戦力になるまでには数年かかると言われている中、第一線で奮闘する職場の先輩方はまだ何もわからない新入社員に一から仕事を教えている暇はないというところが本音ではないでしょうか。人員がパツパツで、十分な教育体制を用意することができていない企業も少なくないはず。

そういう中では、新入社員はもう自ら学んで、身につけていくしかない。


③何が正解かわからない時代を生きる力になる。

情報や選択肢が多く、常識や当たり前が常にアップデートされ続けるこの時代には、自ら考え、決断していく力が欠かせないという話はもうどこに行っても言われるようになりました。

そうした中では、独学によって養われる自らの意見を持ち、自らの物差しで決断をしていく姿勢もまた必要不可欠だと思っています。常識や会社、上司の意見にしたがって生きた結果見当違いな場所に行き着いてしまっても、誰のせいにもできないし、誰も責任をとってくれはしないでしょう。


ⅱ.どうやって、独学すればいいのか?

先日のnoteでも少し触れたのですが、やはり人は自らの体で味わった「体験」「体感」でこそ磨かれるものだなあと思っています。

たとえば仕事において独学をしていくなら、こんな風に。


①自ら矢面に立つ。

いつまでも先輩の陰で仕事をしていると、仕事の中で感じるプレッシャーや不安、喜びは半減します。いくら当事者意識を持とうと思っても、意識だけ持ち上げても限界がある。実際に矢面に立って臨むからこそ、感じることは多く、吸収率も高まると思います。


②抽象化→応用

最近いろいろなところで言われていることですが、独学においてこのプロセスは必要不可欠だと思っています。簡単にいうと、Aという仕事が成功した要因Bを突き止め、別のCという仕事に応用するということ。

これを意識していると、出会う全ての人、起こる全ての出来事、目に入る全てのモノから何かしらを得られ、考え方や仕事の仕方をアップデートするヒントになります。

例えば営業のメンバーがFBを受けているそばで盗み聞きした中で吸収したことが次の日の打ち合わせで活かしたり、自分が思わずクリックした記事や広告の構造を分析して見つけた法則を自分の制作物に落とし込んだり。


③お客様・協働するプロから学ぶ。

本当に様々なお客様がいて、矢面に立って働いているとお客様の不満や不服の声、難しい要求を受け止めなければならない時があります。初めはウッと一歩引いてしまいそうになる場面ですが、そういう時こそ誠実にコミュニケーションをとっていく。そして、お声や要求の真意を探り、自身のレベルを上げたり対応を工夫したりすることで解決していく。

お客様と対面する中では本当に学ぶことが多く、本や記事に書いてあることを小手先で真似るよりもよっぽど本質的、かつスピーディーに自分を磨いていくことができると思います。

職業柄、僕はプロのライターやカメラマンと仕事をする機会が多いので、そんなみなさんの姿勢や仕事を観察しているうちに学んだこともたくさんありました。


④内省・相談する。

時に、どうしても自分自身では抱えきれそうにないことと直面することがあります。そうした場合には、自社の他部署の先輩や社外の相談できる人を頼ることも。そうすると、それまで自分が考えていた概念の外側から新たな切り口を与えてくれるので、思考の幅がぐっと広がり、その後ほかの仕事をしていても以前と比べて視野が広がったことを感じられます。

また、どうしてもお客様の期待値以上のものを提供できなかった時には、ゆっくりと内省をして、同じ失敗を繰り返さないように再発防止のための仕組みを考えます。


⑤セミナー・本

こういうことをしていくと、現場だけでは学べないけれど仕事において重要な知識・知恵というものがあることに気づきます。そういう時には、セミナーに出向いたり本を手に取ったりします。学ぶべきことが明確になっていて、もう明日からの仕事にアウトプットするつもりでインプットします。

一方で、クライアントとする企業や担当者が行きそうなセミナーに行ったり読みそうな本を読んだりすることで、相手の気持ちがわかり、提案や打ち合わせに活かすこともできます。


こうして独学をしていくと、上司や先輩がいなくても成長はできます。仕事が面白くなってくるのは、自分が目の前の相手や自社のリソースを “消費” しているレベルから目の前の相手や自社に対して少しでも “生産・創造” ができるようになってきたレベルに入ってきた時。

この辺りから、社内外から褒められたりお礼を言われたりすることが増えます。ここまで来て初めて社内外からの評価や信頼が生まれるのです。今思えば、ここまでの期間はいわゆる修行期間のようなものだなと思います。


ⅲ.最後に

今思えば、学生の頃までは「他に手を挙げる人がいないからやる」程度でなんとなくまとめ役になっていたことが多かったと思います。そんな程度の気持ちなので負荷や責任と正面から向き合うことができず、中途半端なことしかできなかったなと今でも時々布団の中で思い出すことがあります。とはいえ、当時は何かあれば大人が助けてくれて、学生だからと大目に見てくれることもありました。

でも、大人は違いました。信頼や実績、実力がないと生産・創造領域の仕事が手に入らないし、務まらない。

僕の場合、傍観者的に消費領域のことだけに時間を費やしていると退屈で、自分が大嫌いな自分 ––嫉妬心や卑屈な心–– が顔を出し始めるので、当事者意識を持てる居場所や仕事を確立するために独学をし続けてきたら、当事者意識を持てる居場所と仕事を少しずつ創ることができました。

誰かが手を差し伸べてくれるのを待っていたり目の前の不満や不安に気持ちを預けてしまっていたりしたら、今のように前向きに日々働けるようにはなっていなかったと思います。


なかなか出世してくれない上司の元でくすぶっている若手社会人の方や大学の勉強だけでは物足りなさを感じている学生の方がいれば、ぜひ様々なビジネスシーン・キャンパスシーンで独学力を磨いてみてはいかがでしょうか。

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