旅人として受け入れてもらう側から、旅人を受け入れる側へ。
朝から雨が降る中、カッパを着て歩き始める。
少し歩くと、目の前に1台の車が停まった。
運転手の方が降りてきて声をかけてくれる。
「これで旅をしてるんですか?」
「この前、僕はこんな旅人さんに会ったんだよ。」
そう言って、これまでに出会ったおもしろい旅人さんの話をしてくれた。人力車を引いて旅をしている人や日本百名山を登りながら旅をしている人など。
まるで自分の息子の話をするかのように話してくれる姿を見ていると、この方は世の旅人さん達の面白い考え方が好きなんだろうと思った。
旅が好きな人もいれば、そんな旅人を好きな人もいるんだなあ。
その後、少し歩くとまた声をかけてくれる人がいた。バイクを運転している最中に僕を見かけたのだと。
バイクを見せてもらうと、何やら文字が。
日本・・二周・・・?
彼は一度バイクで日本を巡ったものの、天候や旅程の関係で立ち寄れなかった場所があった。そこで、それらを見てまわろうと二周目のバイク旅に出たのだと。
久しぶりに同世代の人と出会えてテンションが上がり、つい話し込んでしまった。コンビニの駐車場に停めて旅の話をいろいろと聞いていると、長居しすぎてコンビニの店員さんに怒られてしまった ...(笑)
バイク旅人さんと別れた後、通り道のコンビニで昼食をすませる。先のルートを確認しながら休憩をした後、コンビニを出る。
コンビニを出て、リヤカーを引き始めてすぐ。
今度は自転車に乗る旅人さんが声をかけてくれた。
「いつも出会った旅人さんの写真を撮ってるんです。リヤカー引いてる所、撮ってもいいですか?」
フィルムカメラを抱えて旅をするこの方。ずっとやってみたかった日本一周を自転車でしているところだそうです。この旅が終わったら、撮った写真を集めて写真展を開かれる予定だとか!
僕の写真も使って下さるそうなので、ぜひ見に行きたい!
この日は朝から雨がぱらついて、リヤカーを引いて歩くには少し悪条件でした。でも、歩き出してみたら出会いがたくさんあった。こうして1日に2人も旅人さんに出会える日は初めてで、その出会いが嬉しくて、楽しかった(^^)
同じ日に、同じ場所で、同じ旅人として出会う。
それって、もう奇跡みたいなもんなんじゃないかな。
* * *
翌日。
朝起きると、真っ赤な朝焼けが広がっていた。
久しぶりに浴びる日差しがすごく心地いい。
暖かい太陽の光を背に受けて、今日も歩き出す。
しばらく歩いて、岡山県の早島町に到着。
ここには大学の同級生が働くゲストハウスがある。
岡山ゲストハウスいぐさ
この地域で唯一の民宿として使われていた古民家をゲストハウスとして改装。大きな一枚ガラスの向こうには、美しい庭園を眺められる。
リヤカーを停めて荷物を下ろしていると、早島に住む地元の方が遊びに来た。偶然にも集まった3人が同い年で、じわじわと意気投合。
「そういえば、もらったサツマイモがあるんだ。
焼き芋でもしようか!」
ということで。
さっそく、ミニ囲炉裏に火をつけることに \(^o^)/
たった3分で出来上がるカップラーメンとは違い、焼き芋が出来上がるまでにはそれなりの時間がかかる。その間は、火を囲みながらゆったりお話タイム♪
出来上がった焼き芋を割るとフワァ〜っと白い湯気が立ちのぼり、食欲そそる秋の香りが漂う。
「美味しいね〜!! 秋だね〜!!」
夜になると足元や背中が少し寒くなってくる。
と、ここでヴィンテージな石油ストーブの登場。
雰囲気あるなあ。
冬の間は、ここ「岡山ゲストハウスいぐさ」に住み込みヘルパースタッフとしてお世話になり、休息をとったり資金を貯めたりすることになりました。
少しの間、旅人として受け入れてもらう側から、
旅人を受け入れる側へ。
これから日々お手伝いをしながら、出会うすべての方々との交流を楽しみたいなあ!
時にはぼくの作ったミニ囲炉裏の火を囲みながら♪
2017.10.18
囲炉裏を積んでリアカー旅、87日目。
早島(岡山)
【現在地】
【前回記事】
『「和太鼓ユニット 我龍」 彼らが和太鼓を叩き続ける理由とは ...』
− end −
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
手作りのミニ囲炉裏(火鉢)をリヤカーに積んで歩いています!
今後の行脚活動にご支援いただける方がいたら、よろしくお願いします!!
行脚中の宿代・生活費などに充てさせていただきます !
以下より、直接のご支援もいただいております!!
* * ご支援箱 * *
《ゆうちょ銀行》
記号 10510
口座番号 81436201
名義 ヤマザキタカヒロ
支店名 〇五八
よろしくお願いします!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?