かのうちゃん

– 植物は、 希望 – 植物療法のプロが勧める “ハーバルライフ”で、心の余裕と自分らしさを取り戻す。

“ こちらは、ぼくが個人的に応援したい人にお話を伺うシリーズです。
 想いを言葉に。言葉を武器に。”

この世にいることを諦めかけた時もあった。自分の居場所を見失った事もあった。そんな時、優しく包み込んでくれたのは植物だった。

「植物は、希望なの」

そう語るかのうちゃんは、セミナーやワークショップ、イベントの開催を通して植物の癒しで人間の自然治癒力を高める植物療法の普及と癒しの時間・空間の提供を目指す『ほっこり堂』の代表。

多様で、しなやかで、優しい植物の話を伺っていくと、せわしない時代を心地よく生きるために必要な “植物への上手な頼り方” が見えてきました。

疲れや不安を癒し、心の余裕を取り戻すハーバルライフとは?

〈この記事を読んでいただきたい方〉
*ハーブやアロマセラピーに興味がある方
*気分転換や休息を取ることが苦手な方
*心の余裕を失っていると感じている方


さりげなく、ちょっとだけ、日常に植物を

–– まず、『ほっこり堂』ってどんなことをしてるの?
か(かのうちゃん):一言で言うと、ほっこり堂はね、「植物療法」というものを通して一つひとつの生命に“ほっこり”とした時間を過ごしていただきたいっていう想いを込めて活動をしています。

植物療法とは…
 薬草療法、芳香療法、森林療法、園芸療法、バッチ博士の花療法などを含めた自然療法の総称としています。人間の自然治癒力を高め、その人にあったホリスティックな視点で心身の健康を促していきます。”
(『ほっこり堂』HPより)

–– むむむ…植物療法。なんか難しそう…?
か:こうやって説明するとそう感じるかもしれないけれど、そんなことはないよ。だって、最近「ハーブ」とか「アロマ」ってよく耳にするでしょ?ハーブティーで寝つきを良くしたり、アロマの香りで心を落ち着かせたり。これは、それぞれ薬草療法、芳香療法にあたるもの。

あと、都会で暮らしてる人が時々自然の森の中を散歩すると気持ちよかったりするのもまた、植物による癒しの力だね。

–– そう言われてみると、植物療法って身近なものなんだね。
か:うん。僕が数年前に初めて植物療法に触れた頃から比べても、生活の中に植物の癒しを取り入れている人は増えてると思う。

ほっこり堂では、その植物療法を楽しく体感してもらえるようなワークショップやセミナーを開いたり、訪問セラピーに伺ったり。植物の癒しを気軽に体感できる日用アイテムやハンドメイド雑貨の販売もしてます。

こうした活動を通して、みんなの生活の中に植物の癒しが増えたら、もっと過ごしやすい時間や空間が作れると思うんだ。朝起きたら顔を洗うのと同じくらい当たり前に、さりげなく、ちょっとだけ、日常の中に植物の癒しを…。

そんな暮らしのことを、僕は「ハーバルライフ」って呼んでる。


病から救ってくれた植物は、 僕の希望。 

–– ヨガ、マッサージ、カウンセリング…人が癒されたい時に頼るものっていろいろあると思うんだけど、何故かのうちゃんは「植物療法」を選んだの?
か:一言で言うと、「僕自身が植物療法に救われたから」かな。

実は、僕は以前うつ病にかかってしまったことがあってね。この命を絶とうとしたこともあった。でも、できなかった。

ふと我に返ったとき、「このままじゃダメだ」と思って、ネットで何かないかと探していたときにハンドケアトリートメントっていうものがあることを知ったの。

–– それから、ハンドケアトリートメントを受けに行ったの?
か:まずは、セルフケアをできるようになるためにハンドケアトリートメントを習える講座に行くことにした。

とはいえ、これが当時の僕にとっては大きな決断で…。なんせ、当時は電車に乗るのが怖かったし、少しの人混みでもそこに居ることに耐えられなかったから。

一人で行くのは心細かったから友達も誘って講座に申し込んだんだけど、前日になってやっぱり外出するのが怖くなってね。友達に手を取ってもらって、なんとか会場に行ったのを今でも覚えてる。

でもね、講座のなかで実際にハンドケアトリートメントを受けてみたら、すごく気持ちよかった^^ 人肌よりも少し冷たいオイルの向こうに人の手の温かさを感じて、少しずつオイルが人肌に馴染んでいくにつれて、僕の心もほぐれていくように思えて。

そのうちに、それまで抱えていたものからも解放されて、なんだか許された感じがした。もうそんなに無理しなくていいよ、って。すごく、ほっこりしたの。

それで、もうこれはすごい!ってすごく感動して、帰り道はハイテンションだった!行く前はワーワー泣いてたのにね(笑)

その後セルフケアのために学びに通い続けるうちに、ちょっとずつ自分が変わっていった。

–– セルフケアをするようになる前と後では、どんな風に変わったの?
か:自分と人に明るく、優しくなれたかな。以前は本当にいろんなことに過敏で、不安なことや心配なことに毎日押しつぶされそうになってたんだけど、セルフケアを始めてから徐々に余裕が生まれ始めたんだよね。

その後、以前はどこに行くにも薬が手放せなかったんだけど、その薬もだんだんと必要なくなっていって、代わりに植物の癒しを日常や身の回りに取り入れるようになった。そうすると、植物がそばにあれば大丈夫って思えるようになったんだ。

だから、僕にとって植物は希望なの。


それから、セルフケアのために一生懸命勉強していたら、いつの間にか広める側になっちゃった^^


踏まないの。 植物も生きてるんだから。

か:講座に通って、植物を知るほどに思ったんだよね。植物も生きてるんだ、って。

小さい頃、お母さんに「たんぽぽだって生きてるんだから。踏まないの。」って言われなかった?今思えば、本当にそうでね。植物を知っていくと、彼らは成長や生存のためにいろんな工夫や仕組みを持ってることがわかる。その過程で生まれる成分が人を癒してくれるものになってるの。

例えば……冷え性で悩んでいる人って多いでしょ。そういう方には、アロママッサージをして差し上げるんだけど、そうするとアロマの成分によって症状が緩和されたり人と人の肌が触れ合うことによってリラックスできたりする。

他にも、植物由来の手作り石鹸を作るワークショップで自作した石鹸を持ち帰ってもらった後、「使ってみたら肌の調子が良くなった」って連絡をもらったこともあるかな。

植物の癒しで、人間の自然治癒力が高まるんだよね。

ある施設にお勤めの方からは、「認知症の人に何かしてあげたい」っていう相談をもらったこともあって。その時は、何気ない会話をしながら自律神経を整えるためにハンドケアトリートメントをして差し上げたかな。

–– 気持ちを和らげてくれたり、体調を整えてくれたり。植物って、いろんな効果があるんだ。
か:そうそう!

植物は生きるためにいろんな特性を身につけていくんだけど、異なる特性を持った植物でも1つの庭、1つの森、1つの川辺のなかで共存してるでしょ。僕が思う植物の素晴らしいところは、その多様性なんだよね。

そして、人が困った時には、その人が男性であろうが女性であろうが関係なく助けてくれる。たとえその人が悪人であろうと、植物は物言わず手を差し伸べてくれるの。

–– まるで、人間を優しく包み込んでくれているみたいだね。植物って、すごい。
か:僕の仕事は、その植物の特性と目の前の人のお悩みを理解した上で、今その人に必要な(植物の)癒しを、その人に合う形で提供すること。

植物が持っている癒しの成分というのは、目に見えないでしょ。でも、だからこそいろんな形でアウトプットできる。料理に取り入れれば味わうことができるし、キャンドルや香り袋を通して香ることもできる。まさに、植物の効能はどんな人でも五感すべてから受け取ることができるの。


体調面でも、精神面でも、何か不調を抱えている人がいたら、ぜひ気軽に相談してほしいな♪ あなたにぴったりな(植物の)癒しを、ぴったりな形でお届けします!


多様性と共存をテーマに、一歩一歩前へ。

か:今後は、小売業に力を入れていきたいな!植物療法を身近に取り入れられるようなハーブ、アロマ雑貨・製品を作ったので、それをまずはネットショップで販売。移動販売も面白いかなって思ってるんだけどね(笑)

あと、医療や福祉の現場に携わるようなお仕事も引き続きしていきたい。あとあと、表現活動が好きなので、芸術的な側面でも活動を広げていきたいな。

まあ、欲張りでいろんなことがしたいので、「多様性と共生」をテーマに、一生を通して、少しずつ形にしていきたいっ!


自分もまだまだ勉強が足りないから、出会う人たちと一緒に自分も成長していきたいです^^


かのうちゃんからのメッセージ

 セルフケア目的で学び始めた植物療法でしたが、日常生活に取り入れることで自分らしさを取り戻し、周囲の支えもありながら心身ともに豊かな毎日を送るまで回復しました!

 現在では、様々なご縁が紡ぎ、植物療法の仕事に携わっています。共生科学を専攻した大学へも通い、人と人、人と自然など『共生』や『多様性』をテーマに社会福祉を交えた植物療法の普及に取り組んでいます。

 僕はほっこり堂の活動を通して、自身の体験や様々な知識・知恵、植物の恩恵を活かし、その人にとっての何か良いきっかけを生むことができれば、と考えています!

 一緒に植物の癒しを体感してみませんか??


ほっこり堂のHP


ほっこり堂のFBページ








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?