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2022年6月に聴いた新曲4つ

 どうもヤンです!今回も先月に聴いた曲について書いていきます。


ピノキオピー「転生林檎」

 人気ボカロPピノキオピーさんがボーカルに初音ミクを迎えた新作「転生林檎」は、実に彼らしい作品であったなぁと思いました。

 この曲の歌詞は「オムニバス形式」とでも言うべき構成で作られております。平凡でなんにもない「自分」は、胡散臭い売人から頬張ると転生する林檎を買います。「自分」はそれを使い、画家や発明家、救世主、革命家、果てには冒険者にと、理想の「自分」に生まれ変わるために転生を繰り返します。どの世界でも才能の高い人物として一定の成功を収めるのですが、理想を求めるがあまり毎回のように何かが犠牲になり、バッドエンドを迎えてしまうのです。
 最終的に元の平凡な「自分」に戻り、悲しいけどなんだかホッとする感情に救われます。そして、何かを得て何かを犠牲にする人物になるのはやめようと思ったのか、「転生林檎」をゴミ箱に捨ててしまいます。…というのが、この曲のストーリーです。

 この歌詞、とても深くないですか!?ピノキオピーさんが伝えたいことは恐らく「歴史上の偉人はみな功績と引き換えに犠牲も得ている。犠牲を出すくらいなら、偉大な人物になって刺激的な生活を送るよりも平凡な一般人として暮らした方が良くない?」って感じだと思うんですよね。全世界から賞賛されつつも目に見えて失うものもある生活を目指すか、それとも平凡で何もない人生だけど大きな荒波も立てず平穏に暮らす生活を目指すか。これは究極の選択ですね。あなたならどちらを選びますか?

 歌詞のことについては一通り書いたので音楽面についても言及していきましょう。この曲のサウンドの面白いところは、「転生するたびに林檎を齧る音が鳴る」ことだと思うんです。この効果音のおかげでコミカルさを演出し、かつ場面の切り替えを明示していると思います。面白い。


Ado「新時代 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」

 なんとあのAdoさんが、映画『ONE PIECE FILM RED』の劇中歌を務めます。

 しかも、映画の主要人物「ウタ」として、7曲も。

 いやもう、このニュースには本当に度肝を抜かれました。Adoさん、偉大になったな…。

 そして、劇中歌第一弾として発表されたのがこの「新時代」。曲提供は中田ヤスタカさん。偉大すぎる。
 ちなみに第二弾の「私は最強」(Mrs. GREEN APPLE)、第三弾「逆光」(Vaundyがすでにリリース済みであるほか、FAKE TYPE.さん、澤野弘之さん、折坂悠太さん、秦基博さんの曲提供も控えております。つ、強すぎる。

 「新時代」は主題歌ということもあって、非常に雄大で威勢が良く、「ワンピース」らしい曲であると思います。「新時代」へと旅立つ冒険気分をドンと味わえます。
 そして毎度毎度のことながら、Adoさんの歌が上手い。上手すぎるよほんと。ボーカルの解説については僕よりもおしらさんの解説を見た方が分かりやすいかなと思います。さすがは悪魔の実「ノドノドの実」の能力者ですね。Adoさんカナヅチで海泳げなさそう(偏見)。

 最近、私もジャンプ+の無料期間を利用して「ワンピース」を読み進めているんですけれども、原作を読み、そしてウタの歌を聴くたびに映画へのワクワク感が増してくるんですよね。めちゃくちゃ楽しみ。
 そして同時に、8月11日にはAdo 2nd LIVE「カムパネルラ」に行くんですよね。ライブでこの歌も歌うんですかね?マジでワクワクが止まりません…!


Nornis「Abyssal Zone」

 みなさん、にじさんじからとんでもないユニットが生まれました。町田ちまさん、戌亥とこさん、朝日南アカネさんというにじさんじが誇る歌姫3人が集結し、「Nornis」が生まれたのです。

 もうこの3人は歌声が最強すぎます。綺麗すぎる。そんな3人の歌声が集まったら、もう「荘厳」としか言いようがないんですよね。「Abyssal Zone」でも深海の暗くて深い情景を歌声で見事に表現しているんですよ。本当に強すぎる。
 そして、ラスサビで戌亥とこさんと朝日南アカネさんが主旋律を歌い、町田ちまさんがコーラスとして別の歌詞を重ねるところが、もう大迫力で好きです。別々の歌詞を歌う手法が用いられている曲としてはtruth」などが有名だと思うのですが、複数人グループだからこそできる歌唱であり、とてもスタイリッシュで好きですね〜。

 そして何より、私のにじさんじ最推しである朝日南アカネさんがこのようにユニットとして大抜擢され、これから大活躍するであろう未来が見え始めたことにとても興奮しております。あーこの歌声とてもいいからみんな聴いてほしい。


R Sound Design「ジュブナイル」

 「主食シャンデリア」と呼ばれるほどオシャレな曲を作ることに定評があるR Sound Designさん。今回の曲は自らが歌唱し、定評通りオシャレな曲に仕上がっております。

 まず耳に付くのは、スローテンポな曲調。ゆったりとして癒されるサウンドにうっとりすくこと間違いなしです。

 次に、R Sound Designさんが落ち着く声の持ち主であることに気づくでしょう。無理に声を張るわけではなく、かといって優しすぎることもない、芯のしっかりした歌声は、人々をうっとりさせますね。

 そして、この曲はR Sound Designさんが10代の頃に聴いていたというアーティストの要素を歌詞に含んでいると言います。パッと分かるところだとアジアンカンフーとか。オタクはそういう伏線回収系に弱い。

 最後に、この曲のラスサビでの転調がとても素敵なんですよね。転調後に浮遊感のある裏声が混ざり始めるんですが、それが心地いい。曲が持つ幻想感をさらに高める素敵なアレンジです。


今月はこの4曲です!ご覧いただきありがとうございました!


P.S. cyAnos楽曲の考察は制作されるというミニアルバムの発売後に行いたいと思います!

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