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2022年8月に聴いた新曲4つ

 どうもヤンです。

 2022年8月分、9月中に投稿出来なくてスミマセン!実は9月中には文章完成していたんですけれども、僕が投稿をサボりにサボった結果こんな時期になってしまいました!本当に完成はしていたんです!!!()

 というわけで、8月も激アツな曲たちを紹介していきますよ〜


長瀬有花「微熱煙」

 2022年6月25日に行われた長瀬有花コンセプトライブ「SEEK」にてお披露目された新曲。彼女としてはあまり挑戦したことがないであろうジャンルである、オルタナティブ・ロックの曲調が特徴的。

 この曲を聴くと、微かに古い時代の東京を感じつつも、どこか近未来的な要素も内包する、まさに時空が行き来するような感覚を覚えます。イントロのフレーズは「SEEK」のメインテーマとしてTeaserなどで複数回聴いたんですけれども、その時から「いつもと雰囲気が違うな」と感じさせるような、そんな不思議な空間が広がっていますね。2次元と3次元を行き来する長瀬有花にとって、時間を行き来することも安易なことである、のかなと思わされます…

 そしてサウンドもさることながら、やはり長瀬有花の特徴的なボーカルが光りますね。彼女の幼さが残りつつも成熟した表現力を持つボーカルには、いつも癒されております。1番Bメロの「息を吸い込んだ」のフレーズで優しいウィスパーになるのが好きです。そして、最終的には2番サビ後のDメロで男声も交えたシンガロングになるのも楽しくていいですね。いつかライブハウスでこのシンガロングをみんなで大合唱したいです…!

・振り返ってみれば、自分はこの楽曲を「長瀬有花の音楽」として作ったのではなく「長瀬有花が表現する“サブカルチャー”という文脈の音楽」として作ったのだと考える。思想としても、音楽のジャンル的な意味でも。

 本作のサウンドプロデューサーを務めた自身のnoteで上記のように語っています。長瀬有花という一人のアーティストが持つ「下北沢」的なサブカルチャーの源流を感じ取れるような、リアルでもあり、バーチャルでもあり、過去でもあり、未来でもあるような、そんな楽曲だったなと思います。


Ado「Tot Musica」

 6月の「新時代」、7月の「逆光」に続き、またもやAdo Full Album『ウタの歌 ONE PIECE FILM RED』からの紹介です。Ado、ウタちゃんが好きすぎて申し訳ございません。でも、本当に好きなんですもの…!『ウタの歌 ONE PIECE FILM RED』は、間違いなく今年最高峰のアルバムだと考えています。

 「Tot Musica」がどういう歌かというと……こればかりは映画『ONE PIECE FILM RED』の盛大なネタバレになってしまいますから言えませんねぇ…w でも、澤野弘之による重くて低いハードロックサウンド、歌詞に使われているルーン文字による怪しげな雰囲気、そして、Ado扮するウタによる破壊力満点の歌声が、映画館の高品質の音響から流れてくることで、あなたは必ず打ちのめされてしまうことでしょう。私も、初見で見た時はこの曲にビビってしまいました…歌でビビらされるなんて初めての経験でした。

 そして、改めて思うアルバム『ウタの歌 ONE PIECE FILM RED』のクオリティの高さ。「新時代」から始まり、「私は最強」「逆光」「ウタカタララバイ」「Tot Musica」「世界のつづき」「風のゆくえ」、そしてスペシャルトラックの「ビンクスの酒」に至るまで、全ての歌に気持ちが揺さぶられ、感動を覚えました。世界一の歌姫はウタで間違いないと思います。


すいそうぐらし「微熱と眼差し。」

 コンポーザーs-num、ボーカルEyeによるユニット、すいそうぐらしによる新曲。今回の曲は、スパニッシュを感じるラテンビートを基調とし、淡い夏の恋物語を描いています

 すいそうぐらしさんの曲は、個人的にはYOASOBIの影響を強く感じるんですよね。コンポーザー+女性ボーカルという組み合わせがYOASOBIのAyaseikuraの関係と似ていますし、転調を効果的に用いて曲に変化をつける技法も似ています。また、今回の曲はラテンビートに挑戦していますが、これもYOASOBIの「三原色」から着想を得ている可能性があります。

 と、そんなことはさておき、今回の曲はラテンらしい「夏」を感じるようなラブソングとなっております。ラテンといえば、熱い浜辺で夕日に照らされながらフラメンコ、みたいなイメージがありますが(どんなイメージだよ)、それを逆手に取り、切ないラブソングに仕上げております。
 また、2020年台風にアップデートされた歌謡=「令和歌謡」を掲げて曲を制作しているすいそうぐらしですが、歌詞の中にもスマホで恋愛模様が繰り広げられている感じが伝わってきます。画面の中の恋愛を、サウンドによって夏の夕陽に照らされる海岸という舞台に置き換えることによって、恋愛の壮大さと次の恋愛に進むための勇気を与えているような気がします。1980年台とかの歌謡で歌われている恋愛も壮大だけれども、現代女子も尊い恋愛をしているんだぞ、ということをすいそうぐらしの曲は教えてくれます。


森七菜「君の彼女」

 最後の曲は、森七菜が自身の21歳の誕生日を記念して、新曲5つを含む10曲が収録された1stアルバム『アルバム』(紛らわしい)からセレクト。作詞・作曲は「たばこ」「恋人失格」などの代表曲があるコレサワ

 この曲は…めちゃくちゃ妄想が捗る曲なんですよねぇ…。歌詞を見て貰えばわかると思うんですけれども、要はこの曲、リスナーの男性諸君から見ると、「俺の彼女が森七菜さんなんだけど、その彼女が急に惚気だしてニヤケが止まらない」っていうシチュエーションになってしまうと思うんですよね。いや最高だろ。こんな彼女が欲しい。

 しかも、この曲の歌詞のいいところっていっぱいあるんですよね。まず、最初に「恋人になって しばらくたったね」と、歌っている時期を規定しているところ。こうすることで、付き合い始めのドキドキ感は薄れてきたが、それでもワクワクした日々を過ごしたいという、この時期にしか湧かない特別な感情を描いています。
 また、この曲のサビでは「でも今 君の彼女になれて幸せごめんね惚気だして / 君がくれた優しい愛が似合う女の子になれているかしら」と、「君の彼女」になれた幸せを噛み締めながらも、一方でまだまだ「君の彼女」に相応しい女の子には程遠いんじゃないか、という自信のなさも見てとれます。こんなことを言われたら、彼氏の男性側としては、「そんなことないよ!君は最高の彼女だよ」とかそんな感じでフォローしたくなること間違いなし、さらに惚れてしまうかもしれないですね。また、女性の中には、この自信なさげな彼女の一面に共感する人もいるかもしれませんね。

 極め付けは、「誰もいない エレベーターの中 / キスをした 二人は夢の中」っていう、最高にあま〜いシチュエーションですよね〜!おそらく男なら一度はこんな甘々なことやってみたいって思ったことあるはず…えっないんですか!!!すみませんでした!!!!!!


 本日はここまでです。また来月もよろしく!

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