メディア論79 遅いメディア、裏切るメディア、出会うメディア。

インターネットの普及と、SNSの発達と、スマートフォンの実装で、「誰でもメディア」時代になった瞬間、視聴者や消費者のメディア体験は、速いこと、自分の欲しい予測通りの情報が届くこと、わざわざ出向かなくてもいいこと、となった。

 結果、失われたのは、ゆっくり、頭を冷やして、反射神経に頼らず、考えること。思いもよらない、自分の興味の対象外に出会うこと。わざわざ出向いて、直接人と出会うこと。

この3つは、しかし個々人と社会の能力を昨日より今日より明日より拡張していくためには、必須のことだったりする。

だから、考える余地を残す遅いメディア、自分の予測もしないものが届く裏切るメディア、わざわざ人と出会いにいくことでサムシングニューが得られる出会うメディア、以上3つが注目される時が必ず来る。



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