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hpは偶数でもよい!

先日抜群ダメージは偶数だからhp実数値を奇数にすると技を耐えやすい!という旨のツイートを見つけ、語弊があると思ったので記事を書かせていただくことにしました。(元ツイートを批判する意図はまったくございません!)

hp奇数なら抜群技を受けても耐えやすい?

よく言われるこの論ですが、実は間違っている点が二つあります。

・抜群ダメージは偶数確定ではない

こちらは元ツイートでも火力アップアイテムの有無で偶奇が変わる
(いのちのたまはダメージを1.3倍にして四捨五入するから奇数ダメージを与えうる)という点に触れていたため、間違いないでしょう。
参照 ダメージ計算SV様(「ダメージ計算SV for ポケモン スカーレットバイオレット」をApp Storeで (apple.com)


ただこれだけでは偶数ダメージを受けることが多いことに変わりはなく、偶数hpでもよい根拠としては薄いです。そこで2つ目の間違っている点です。

・原因と結果が逆転している


ここにガオガエンのフレアドライブ耐えのモロバレルがいます。
フレアドライブの最大ダメージ218に対し、hpが奇数の219あり、残りhpちょうど1で耐えることができます。

hp218では確定耐えすることができないので、一見するとhpを奇数にしたために抜群技を耐えたように見えます。
しかし、これは単にフレアドライブの最大ダメージより1多い値にhpを設定した(=耐久調整を行った)ために耐えているにすぎません。
hpが217、215、213…ではもちろん確定耐えできません。
逆にhpは220でもいいわけですね。

この事に気づかずにとりあえずhpを奇数で止めることには何の意味もありません。多くのポケモンは基本的にhpに振り切った方が耐久指数が高いからです。耐えたい攻撃を見つけ、抜群技に対する耐久調整をした結果hpが奇数になったということを忘れてはいけません。

hpに振り切った方が耐久指数が高い?

まず耐久指数とは、防御と特防の種族値差が極端に大きい場合を除き、H×(B+D)で表されます。これが最大となるとき、そのポケモンの耐久が最も高いといえ、またそのポケモンの実数値はH=B+Dに限りなく近づきます。
防御と特防の種族値差が極端に大きい場合について知りたい人は詳しくはここ(耐久調整ツール - ドダイトスの森 (hatenablog.com))
多くのポケモンはhpに努力値を振り切ってもH<B+Dとなることが多いため、hpに努力値を振り切ったさいの実数値が偶数でも振り切った方が耐久指数が高くなります。

hp偶数が最適となりうる具体例

・ポリゴン2

ポリゴン2はhp種族値が85であり、HPに努力値を振り切ると実数値は192(=16n)となります。
SV環境においては
・すなおこしポケモンの使用率が低い
・天候あられがゆきに変更され定数ダメージがなくなった
といったことの影響で天候ダメージを受ける機会がかなり少ないです。
またポリゴン2は基本的に特殊型であるため、積極的にやけど状態を狙われることもそこまでありません。また、
・ゴリランダーの使用率が高い
これによってグラスフィールドの回復効果を受ける事が非常に多いです。
したがって、hpに努力値を振り切った192(=16n)のメリットが大きいです。

多分他にもありますが、大変なので割愛

まとめ

・「hpを奇数にしたから抜群技を耐えやすい」という考えは誤り!
・特に理由がない場合、H<B+Dを満たす間はhpに努力値を振るべき!
・hp奇数が最適な時、偶数が最適な時がそれぞれ存在する!




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