小説を宣伝するためのサイトを作る その2

 前回、「小説を書いたら、より多くの人に読んでもらいたい」ということで、「小説を宣伝するためのサイトを作る」という話を書きました。そして、多くの人から反響をいただきました。ありがとうございます。

小説を宣伝するためのサイトを作る
https://note.mu/yanai/n/n06d4832e9b58

 前回は、勢いこんでいたこともあり、強い口調の文章で書きましたが、今回は1週間経ち少し落ち着いたので、柔らかい文章で書こうと思います。

 さて、「小説を宣伝するためのサイトを作る」という話を書いたあとに、何人かの人とやり取りして気付いたのですが、「小説を宣伝するためのサイト」=「小説投稿サイト」と思った人が少なからずいたようです。

 文章中には「小説専門のニュースリリース投稿サイト」と書いていたのですが、そもそも「ニュースリリース」という言葉を知らない人も多かったようです。言葉選びが悪かったと反省しています。

 「ニュースリリース」という言葉に普段触れていない人は、「広告」と「広報」の違いも意識していないはずです。私は前職で広報の仕事もおこなっていました。そのため、こうした言葉や概念を意識せずに使っていました。しかしフィードバックを得て、「これは特殊知識なのだ」ということに思い至りました。

 というわけで解説を交えつつ、前回の話の続きをしたいと思います。

広告と広報

 企業が、自社やその製品を世に知らしめる方法は複数あります。その代表的なものが「広告」で、もう一つが「広報」です。この二つを分かりやすく説明するなら、「広告」がお金を払って他者に紹介してもらう活動、「広報」はお金を払わずに紹介してもらう活動です。

 「広告」では、雑誌やWebサイト、電車の吊り広告などの「広告枠」を買って、自社やその商品の宣伝をおこないます。これは、分かりやすい宣伝方法だと思います。

 もう一方の「広報」は、対価を伴わない露出方法です。

 たとえば、発表資料を新聞や雑誌といったメディアに送り、ニュースとして取り上げてもらう。資料には、どういった商品やサービスが出るのか、それが社会的にどういったインパクトを持つのかなどを書き、紹介用の画像や動画素材を添えたりします。

 こうした資料のことを、ニュースリリースやプレスリリースと言います。プレスリリースは、ニュースリリースのうち、プレス(報道機関)向けのものです。両者はほぼ同義に用いられます。

 メディアは、届いた資料の中から価値があると思うものを選んで、ニュースとして読者や視聴者に届けます。

 広報活動は、発表資料の作成、送付だけではありません。たとえばボランティア活動を通して、自社やその製品を知ってもらう。自社で広報誌を作成することもあります。そうした多岐にわたる活動を通して、多くの人に情報を届けます。

ニュースリリース/プレスリリース

 ニュースリリースやプレスリリースは、広報活動でよく利用されるものです。新規性のある情報を簡潔にまとめた資料です。ニュースリリースは、自社のサイトに掲載したりもします。

 こうした資料は、昔は新聞や雑誌といったメディア向けに送っていました。ネット時代以降では、ニュースリリース専門の投稿サイトも存在します。「PR TIMES」などが有名です。

https://prtimes.jp/

小説を宣伝するためのサイト

 こうした、広報、ニュースリリースの概念があった上で、「小説を宣伝するためのサイト」というアイデアがあります。

 小説を直接投稿するサイトではなく、「こういう小説があるから読んでね!」という情報を投稿できるサイトを作りたいわけです。

 ただ、通常のニュースリリースを投稿する形は小説には合わないと思うので、「小説の紹介」を投稿するのが適切だと考えています。

 現状、新しい小説を発表したり発売したりした時に、その情報を告知する手段があまりありません。そこを改善したいのです。

 村上春樹のようなベストセラー作家なら、新作を出すとなればニュースになります。しかし、そうでない作家が小説を出してもニュースになりません。そもそも、そうした情報は人目に触れることがありません。それじゃあどうするかというと「専門のメディアを自前で作ろう」となるわけです。

 企業が、自社でPR誌を作ったりするのは、マスメディアに頼らない、自前の広報手段を確保するためです。そうしたことを小説家同士でやりましょうというのがベースにあります。

 メディアがあれば、紙の小説だろうが、Webの小説だろうが、露出機会が作れます。その「場」は、紙の小説の書き手でもWeb小説の書き手でも利用できます。

 それと同時に、小説に関する記事や企画を寄稿する、ハブとなる場所にもしたいと考えています。

 小説の紹介だけ置いても、人が読みに来る理由にはならないです。なので、小説関連の記事や企画で集客して、小説の紹介もついでに見てもらおうという。そして、そこから興味を持ってもらい、本やWeb小説のリンクをたどって欲しいというわけです。

 記事は、あまり負担が掛からないものがよいと思っています。たとえば、複数人の作家にアンケートをとって執筆ソフトを聞くとか、そうした軽い特集がよいかなと考えています。あとは、サイバーミステリなら、その書き手数人で往復書簡を回して記事にするとかでしょうか。

 また、運営主導でない寄稿も受け付けたいと考えています。

 たとえば自分のWeb小説が「特殊な職業のお仕事小説」なら、「様々な職業のお仕事小説特集」という記事を寄稿して、自分の小説も「読んでみませんか?」と導線を作る。そういった記事の寄稿を受け付けたいわけです。

 内容については、「小説」という緩い縛りにして、やり方は自由にしてもらうつもりです。

 そうした、小説の宣伝や、関連する記事を投稿する場所が作れればと考えています。そして「場」が大きくなれば、検索流入が見込めます。作家がバラバラに活動しても効果が薄いので、「スクラムを組みませんか?」というわけです。

 出版社任せで「宣伝してくれない」とストレスを溜めるよりは、自分たち主導のメディアがあった方がよいだろうと考えています。また、自分のWeb小説に光を当てたい人にも有効だと思います。

賛同者の募集

 というわけで、活動に賛同を賛同を表明してくれる方は、賛同者の投稿をおこなえるページを用意したので登録してください。オープン時に、賛同者としてリンクを張りたいです。また、事前の情報を送ったりもしています。

小説ニュースリリース投稿サイト賛同者登録
https://docs.google.com/forms/d/1xFVTOQH5bW8LDdYOus2HpQXMc8tOa4hWZFb7pNo8CUQ/edit

 賛同したからといって、何か義務が発生するとか、お金が必要とか、作業をしないといけないとかはないです。ただ、「小説の紹介」を投稿してもらえるとありがたいです。ある程度の規模にならないと、Googleの検索に引っかからないので。

主催者

 最後に、主催者について書いておきます。「お前、誰だよ」という方も多いと思いますので。柳井政和という名前です。横浜でクロノス・クラウン合同会社という会社の代表をしています。ソフトを作ったり、ゲームを作ったり、本を書いたりしています。

クロノス・クラウン合同会社
https://crocro.com/

 私は2016年に『裏切りのプログラム ハッカー探偵 鹿敷堂桂馬』で文藝春秋から小説家としてデビューしました。第23回松本清張賞の最終候補作を改題したものです。

裏切りのプログラム ハッカー探偵 鹿敷堂桂馬
https://amzn.to/2HCnK9s

 近著は、新潮社の『レトロゲームファクトリー』です。というわけで、私の本も是非読んで下さいね。

レトロゲームファクトリー
https://amzn.to/2T4frqR


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柳井 政和

柳井政和の文章

柳井政和の記事や雑記

コメント2件

映画やアニメを知るためにレビューサイトを覗くように、小説を購入する前に作家による紹介サイトを覗いてくれるようになるといいですね。
課題は集客力だと思っています。
読者目線で興味がある内容を考えて行きたいです。
集客は、記事を貯めていくことで、ゆるゆるとやろうかなと思っています。あまり無理をしない感じで。
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