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天官賜福 貮 第十話感想

前回の記事で「お正月休み中に見られる!やった〜!!」というような文章を書いていたのですが、そんな呑気な話じゃなかった第十話。
新年一発目がこれとかほんとに容赦ないな……と思いつつ、それこそが中華BL!それこそが天官賜福!!とも思うわけです。

これまでに触れてきた中華BL作品(まだ数えるほどですが……)が軒並みものすごい地獄があるの、なんなんですかね??そのおかげでここ数年抜け出せません。ありがとうございます。

そして本日(1/7)からはいよいよ吹替版の放送が始まります!!
わたくしは21:30〜abemaで、22:00〜アマプラで見る予定です。なぜ連続で見るのかというと、21:30〜のabemaは放送版、アマプラはオリジナル版だからです。

放送版とオリジナル版とはなんぞや??ということですが、天官賜福はもともとはbilibiliで配信されているアニメで、1話ごとの尺が違うのです。例えば、今回の第1話は33分・2話は26分・5話は21分……(wowowオンデマンドより)というように。日本での放送は1話の時間は30分枠。そこにCMなどを入れると25分くらい?になると思うので、長い場合はカットしないといけないんです。それが放送版。オリジナル版はカットなしというわけです。
それならどっちも見るしかないっしょ!ということです。

字幕は1秒間に入れる文字数が決まっていたり(目で無理なく追える文字数ということでしょう)して、どうしてもまとめることがあると思います。無理なくまとめるのもプロのワザだと思いますが、吹替は字幕より多く情報を入れられます。しかし、絵の動きに合わせて言葉を選ばないといけないこともあるでしょう。そういったプロのワザや字幕との細かな違いを楽しめたらな〜と思っております。楽しみ!

その前に、十話の感想を記しておきます。しんどかったですね……!


天官賜福 貮 第十話 「血塗られた宴」

総評

鎏金宴、しんどすぎる。

いや、知ってたんですけども、アニメのオリジナルエピソードを少し加えることでより一層のしんどさ!
原作では、ほとんど戚容の口から『こうだったんだろう』という体で書かれており、まあ十中八九そうだという展開ではあったのですがそのおかげかしんどさランキング(なにそれ)ではそこまで上じゃなかったんです。私の中では。

それが!鎏金宴のことを事細かく描いてくれたアニメによって急にランキングアップですよ。それどころか、鎏金宴がこんなにしんどかったらこの先待ち受けているあれやこれやに耐えられるのか!?私は???という気持ちです。
ですが、天官賜福という作品はこの数々の地獄エピソードを越えたからこそたどり着ける素晴らしい景色があるので耐えられます。
もし、今回のエピソードがしんどい!もう見ていられない!!という方がいらしたら、手を握ってあげたい。これを乗り越えた先には素晴らしいものが待っているから一緒に頑張ろうね!!と……。

という思いがあるので、アニメ制作陣の皆さまにはほんっっっっと〜〜にラストまでしっかり描ききってほしい!!です!!!
みんなでたどり着きたいじゃないですか、あの素晴らしき世界に。

と脱線してしまいましたが、十話は鎏金宴エピソードが主に描かれておりました。
そして、その中にはアニメのオリジナルエピソードが含まれておりました。

オリジナルエピソードとしては
・鎏金宴を取り仕切っていたのは安楽王
・国主が国師に胸の内を語る場面
・郎千秋が母后に贈ろうとしていた簪
が主なところだったかなと思います。
中でも一番「それは酷では??」だったのは、やはり”安楽王に鎏金宴を取り仕切らせたこと”ではないでしょうか。

裏を返せばそれだけ信頼していたということ、安楽王が仕切ることによって暗殺者たち(アニメの描写では鬼でしたね)が入り込みやすくなっていたことがあったのかなあと。

原作でも皇族同士にはいまだ恨みの感情が強いことが描かれているので、安楽王が永安の皇族たちから忌み嫌われているという描写が入ってきたのが自然で、自然だからこそしんどい……!!
こんなふうにして生きてきた安楽王を思うと、やったことは最低最悪ですがただ彼を悪と見なすのもやりきれないのです。

戚容も戚容でそんな安楽王をけしかけて操って大惨事を引き起こした張本人なわけですが、彼も彼で”仙楽国が滅ぼされたときの皇族”であり永安に対する恨みは計り知れないものがあることはわかります。

”安楽王”という永安国主がつけた名も、先に「永安」の「安」の字がきているからいつまでも永安が仙楽の上に立つという屈辱的な思いを抱いていたのも分かってしまい、なんだかやりきれない気持ちになるのです。

やったことは許されないけど、その気持もわからんでもない……でもそんなことはしてはいけないこと。それは、謝憐の行動に現れていました。
そもそも、永安は仙楽国の住民が起こした暴動からの内戦によって生まれた国。謝憐の言う通りもとは一つの国だったのです。国民には何の罪もない。芳心国師が千秋(と護衛)に教えたことは、真理だと思います。そのおかげで、郎千秋が永安と仙楽の民を融和させることができました。

でも、父皇と母后は?
どうしてあのふたりがあんな最期を迎えなくてはいけなかったのか?
という郎千秋の気持ちも分かる……。
今は真相を知ったばかりで頭に血が上っているから、いつか、何百年か後でもいいのでまた国師との仲を深めてほしいと思います……!

あと、国主が国師に話したことですが、「この5年」みたいなことを言っていて、国師が来てから融和政策を行ってたの??とは少し気になりました。原作ではもともと融和に力を入れていたはず。でもまだわたしが理解していないだけかもなので、もうちょっと落ち着いたら何度か見返したいと思います。(しんどくて2回しかまだ見れていない)
皇族が代々仙楽に対する敵意を持っていること、自分がまだその感情を抑えきれるか不安なことなど、国主は国師に心を開いているのがわかります。正直どこの馬の骨かも知れない人物に「ここまで!??」とも思いましたが、きっと5年の間に信頼しうる人物として確固たる地位を築いたのでしょう。殿下が。

オリジナルエピソードではないけれど、ここに入れる??と思ったのが、謝憐の父皇母后のシーン。原作を読んでいる人にとってはあんなしんどすぎるカットそこに入れる????????となること間違いなし……。
戚容の幼少期エピも(これは原作にも軽く書かれている)せつない気持ちになりました。

そして、「どうせ自分は死なないのだから、大勢を恨むより私1人を恨んでほしい」と激昂する殿下。
一期の殿下は何に対しても達観しているふうだったので、ここまで感情をあらわにするのは初めてだと思います。
ここは、殿下の思いを感じて胸が苦しくなったと同時に「あなたが何をして何をしていないか、どうしてそうする必要があるのか」を郎千秋は知っていなければいけないと考えている花城の想いも感じて、なんというか、誰の思いもわかってしまう〜〜〜!!ともう心のキャパオーバーです。

花城の殿下を見つめる瞳が、もう「目で語る」とはこのことかと。その目を見て自分を取り戻す殿下にも謝らないで〜と思ってしまいます。殿下は悪くない、悪くないんですよ……。

天官賜福 二期もあと二話。正直どこで終わるのか……原作一巻のラストまでかなあと思ったりもしますが、なるはやで三期……と思っています。まだ2話あるけども。
ちなみに次回予告を見てひっくり返ったので、これまた楽しみ!早く見たい。この十話の気持ちを上書きしてください〜〜!という気持ちです。

放送時実況

・ウワーーーッいきなり鎏金宴!!
・こ、これは……永安貴族??ひどくない???
・叔母上とか呼んじゃってあんた誰よ
・永安国主、いい人だよ でも施されていると思ってはあれだな……
・郎千秋、遅い子だったのかな
・あーーーこれは明らかに郎千秋を狙ってる
・あーーーこれは先週の仙楽坊で約束してたやつ
・これで遅れて……?
・OPにほっとしてしまうよ今回は
・「血塗られた宴」て……
・あ!ほら!やっぱり箱に仙楽のマーク!
・国主〜〜〜!!
・あ、母后……ってここであのシーン見せるの??やだ……
・金器工芸を復活させると
・国主、仙楽という言葉でザワつくんか
・国師に弱いところも見せちゃうのね国主
・祖先、なんちゅうこと言ってたんじゃい
・そんなに根深かったんだな
・えーーなにこの仙楽の人たち……鬼??
・主役が来ないのに始まっちゃう宴
・母后への簪……
・ひ、ひどい。ひどいよ
・安楽王やばすぎる ひどい
・これ……仙楽人皆殺しとかこれは……
・ほんとひどい
・わーーーーーん郎千秋わかってほしい
・シルエットのまっぷたつ演出 すごい
・ずるずる
・落とすの早い
・こわいよ〜戚容の煮物
・わーーーん郎千秋……
・うううう
・そうだ骨灰どこにあるんだろ
・ここ、しんどいけど好きなシーン
・つらいよおーーー
・む、胸ぐらつかんでる
・といぷち……つらいいいいいいいい
・すぐ気づいて……殿下……うう……
・取り乱す殿下、こんなのこれまでなかったから
・衝撃がすごい
・次回「

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