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今月の野鳥(JB2017年6月号)

「主は、主に従う人と逆らう者を調べ/不法を愛する者を憎み、逆らう者に災いの火を降らせ、熱風を送り/燃える硫黄をその杯に注がれる。」(詩篇11:5~6)

昨年末、カシラダカという鳥の減少が話題になりました。国際機関のレッドリストに登録されたということでした。この鳥は冬鳥なので、今の季節日本にはいませんが、この鳥が属するホオジロ属に、ノジコという鳥がいます。腹部が硫黄のような黄色の夏鳥です。主に信州以北の高原地帯の森に行けば見ることができます。しかしこの鳥も20年ほど前には箱根の仙石原でも繁殖が確認されていました。急速な繁殖地の減少でカシラダカと同じようにレッドリストに登録されている鳥です。日本でしか繁殖しないこの鳥の将来も同じように危ぶまれています。(撮影2015/7/2長野県戸隠にて)

ノジコは戸隠の森林植物園でしか、私は見たことがない。富士山の北側の裾野で繁殖をしているそうだが、まだ目撃したことがない。カラ松林とかなり関連があるらしく、その他軽井沢、松之山などにも来ているそうだ。ただどこも、公共交通では少しアクセスが悪く、そのために戸隠以外では見たことがないのだろう。今年も戸隠で確認できたから、Year Listとしては、ちょんと確認できている。写真のノジコは2回目の邂逅で、遊歩道の上にかぶさる枝で囀っていた。アオジと似た鳴き声だが、アオジよりスピードのある囀りなのである。


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