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日記

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雑感と記録、日々の。
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距離を超える好意

距離を超える好意

寂しさ、怒り。
共依存、寄る辺なさ。
成功体験、リスクヘッジ。
うん、いずれもしっくりこない。

「連帯感とは何から生まれるのだろうか」
と、道東を離れてから折につけ、僕は考えている。

連帯感でなく、チームやパーティと言い換えてもいい。
つまり、目的を持ったある種の共感。
それは、何から生み出されるのだろうか?

去年、道東でタクローくんという不思議な男に出会った。
(本稿のカバーフォト、

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東京

東京

東京は好きだ。
雪みたいな非日常にも、パニックを堪えて秩序を作るところなんかも好きだ。
(そして、駅員さんたちは今回も東京のヒーローであり続けてくれた)

大雪が昨日をカラフルにしてくれて、普通が普通じゃなくなった。

昼、大手企業さんのマネージャー研修に、校閲を情報リテラシーとして、3時間ほど授業をした。北海道から鹿児島まで、全国から100人弱も集まってきてくれたマネージャーさんたちは、ちゃ

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恋人の選び方

恋人の選び方

伏見の南、宇治の西。そこで先ほど、僕は独りになった。
このままだと、今日中に東京に戻れないかもしれない。フィールドワークで予定が遅れていた僕は、だから、近鉄京都線の大久保駅で車を降りて、京都まで電車で移動することにしたのだ。

京奈を結ぶ24号線から少し外れた大久保というところは、サバーブの起点のひとつで、宇宙に浮かぶ観察衛星からは、無個性な小さな光の粒に見えるかもしれない。けれども、そこには確か

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文化比較の入れ子構造

文化比較の入れ子構造

つらいつらいと言う、そんな男の近くにいる女の子が一番つらいよね。なんて、ポリティカル・コレクトネスでも、保身の弁証でもなく、僕は本心から思うけれども、今したいのは、そんな野暮な話じゃないんだ。
僕は、映画「男はつらいよ」が大好きなんだってことだよ!

参考:
https://www.youtube.com/watch?time_continue=2&v=a_iW0rFYzuA
(第12作 男はつら

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言葉の四積層

言葉の四積層

先週の訪バンクーバーは、あたりまえだけれども、久しぶりに英語ばかりでコミュニケーションを行うことになった。大らかなカナダの英語はとても聞き取りやすかったし、人々のマインドも開かれていたので、穏やかな時間だった。聞かれて答える、問いかけて返ってくる、いつものそれらの行動を、いつもでない言葉で行うという、それだけの僅か3日間はとても楽しかった。
うん、たまにはいいよね。

シーズンは秋に移ったばかりで

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ワークの四分儀

ワークの四分儀

「いい本を作る」ということ。
これまでは、それが僕の仕事のすべてで、これまでは、とてもシンプルなはずだった。
でも、少し先まで見てみると、単純に作るという行為だけでは成り立たなくなりそうで、本を売ってみたり、校閲を情報リテラシーとして再定義する必要があったり、ローカルについて考える必要があったり、会社の仕組みを再度構築しなおす必要があったり、異業種との交流がとても重要だったり、なんだか、この2年で

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夜の魔法

夜の魔法

11/27/2016
そういえば友だちと飲むときは、バカバカしい話しかしない。
本当にくだらない話ばかりで、次の日の朝に、夜の魔法が解けたら、どうしておもしろかったのか、まったく理由がわからないことが多い。それくらい、くだらなくて、愛おしくて、バカバカしい。

昨晩もダラダラと飲んでいたら、L字カウンターの奥にいた友人がじいっとモニターを見ている。まばたきすらしない。
「ねえ、恭ちゃん。なんであの

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ミッドナイト・ラン

ミッドナイト・ラン

10/18/2016
今日はバタバタだった。

僕がメールをためておくからいけないのだけれども、今日の今日、大阪から来てくれるTGさんの打ち合わせに、急遽、合流させてもらうことになった。神楽坂から城南エリアへ小さなジャンプ。歩いている人がみんな背広で、気のせいか街の景色が黒い。でも、こういうのきらいじゃない。丸の内あたりよりも、もっと堅い感じ。

無事に打ち合わせが終わって、アフターミーテ

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