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自分の強みに気づいたあの時

どうもやんばるです。今回は自分の強みに気づいた時の話を書いてみます。
「自分の強み」ってなかなかわからないですよね。あまり参考にならないかもしれませんが、皆様のヒントになれば幸いです。

ちなみに私の強みの一つは「察知力」です。

私、前職は信用金庫で働いていました。預金係、融資係を経て、渉外係を4年やっていました。どの職種もそれぞれの面白みがありましたが、営業である渉外係が一番楽しかったです。楽しい分、しんどい思いもだいぶしましたが…………….

私の勤めていた信用金庫では、渉外係として営業にでるのに、内勤を3年間経験するという教育カリキュラムがありました。預金のことや融資のこと、一通り信用金庫の業務がわかるようになってから外に出すという制度でした。営業としての対人スキルはありませんが、知識はついていたので、お客様とのやりとりで困ることはあまりありませんでした。そして信金の職員としてやってはいけないこと、コンプライアンス、個人情報の扱いなどを徹底的にたたき込めれていたので、客先で無理なお願いをされても、きちんと断ることができました。今、振り返るととても良い教育制度だったと思います。

先輩営業から担当地区の引継ぎを受け、外回りをするようになりました。今から20年くらい前の当時、渉外係のメインの業務は「集金」でした。実質メインの業務ということですが………..
本当の業務は「お金を貸してくること」「カードローンを作ってもらうこと」など利息収入につながることです。当時、まだ投資信託などの預かり資産や保険を売ってこい!!という時ではなかったので良かったです。

ただその変わり鬼のような数の集金先がありました。支店長や渉外の役席からは融資をとってこい!と毎朝、毎夕詰められ、お客さんからは早く集金に来い!!と言われ、板挟みになっていたのを鮮明に覚えています。
今では信じられませんが、預金を集めてこいというような時代が存在し、まさに当時の支店長や役席たちが数多くの集金先を作り出したのです。そいつらが、集金はいいから融資をセールスしてこい!と平然と言っていたので毎日殺意をもって聞いていました。柔道2段の私は彼らならいつでも〇れると思っていました。(今では彼らもそれが役目だったのでしかたなかったと思えます)

そんな感じで渉外係として営業をスタートし、未熟な対人スキルながらもなんとか日々の業務をこなしていました。1年くらいすると、お客様のことも少しずつわかるようになってきました。そのあたりから、お客様に怒られたり、苦情を言われたりするようになりました。

もちろん、自分の失敗で怒られることもありましたが、ある一定のパターンの時に必ず怒られるようになりました。それは、前任者の先輩や支店長などに、「あのお客様はこのように思っている気がするんですけど、これ以上このような提案はしない方がいいですかね?」「このような対応はしない方がいいですかね?」と聞いた時に受けたアドバイス通りに対応した時でした。

それは、私から質問した時もありましたが、上司から「あのお客さんにはこのように対応した方がいい」というようなアドバイスをもらい、自分では違和感を持ちながらその通りに対応すると、怒られたりクレームがはいったりすることも多かったです。

あまりにもこのようなことが多かったので、アドバイスではなくて、自分の感じたこと、思ったことで対応するようにしてみました。するとお客様とうまくいくことが多く、怒られたりトラブルになることはなくなりました。当事者である自分が一番状況がわかると言えばそうなのですが、そのお客様を良く知る先輩や上司のアドバイスよりも自分の察したことの方が精度が高いことに気づいたのです。

それから、ひょっとして私は人より「察する力」があるのではないかと思うようになり、信用金庫の組織の中や営業するお客様相手にこの「察する力」をいろいろなところで試してみました。その結果、うまくいくことが多かったので、私には「察する力」があると思うようにしました。この「察する力」というのは、少しでも違和感を感じた時に、それを放置せず、その違和感を解消したり解決するものです。
どうやら周囲の人は、違和感を察することはできても、それを放置してしまうようでした。細かいことに気づきいても、対処しない、その小さな対処が差を生むのだと私は気づきました。

今、この「察知力」を他の言葉で言い換えると、「気遣い」や「心配り」という言葉が当てはまると思います。今の自分が「気遣い」や「心配り」ができる人間かというとわかりませんが、するように意識はしています。自分の周囲で「気遣い」や「心配り」ができる人はわずかです。そのような方々は、その地域でもやり手で有名な方であったり、業績の良い会社の社長さんなど結果を出している方々ばかりです。自分の会社内でも同じことが言えます。

何かを察したら、その小さな違和感を放置せず、それに対処してみてください。それを続けていると、習慣になり、無意識で「気遣い」や「心配り」を意識できるようになります。それができるようになれば、きっと周囲はあなたを放っておかないでしょう。未熟な私が言うのもなんですがwww


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