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2023年夏、今のすとぷりの最高到達点。配信限定EPの感想。

今回は、2023年夏のすとぷりが届けてくれた
EP「ニジイロヒストリー」(2023年7月31日)を
聴いた感想を綴っていきます。
このEPは全8曲の配信限定リリースとなって
います。

1.ニジイロヒストリー

2023年6月4日、すとぷり結成7周年にちなんで
公開された曲。

ニジイロというのは7周年の7繋がりで「7色」の
虹。
これまで歩んできた過去、そしてこれから歩んで
いく未来を「虹色の道」に例え、そしてリスナー
とすとぷりを結ぶ架け橋の意味も込められて
います。
明るくリズミカルなメロディに乗って伝えられる
のは、冒頭から最後まであふれる
「ありがとう」。「君の気持ち」「君の応援」に
感謝だなんて、リスナーとしては「いえいえ
こちらこそ」という気持ちが溢れます。
さらに「僕らの歴史」「僕らの未来」にも感謝。
そうそう。本当によく7年間誠実に「楽しい」を
届けてくれましたよね。彼ら自身の未来が
輝かしいものであって欲しいです。
後半の落ちサビでは、さとみくんところんくん、
莉犬くんとるぅとくんの心を込めた
「ありがとう」のセリフが聴けます。
優しくて可愛い4人の言葉に笑顔にならない人は
いないはず。
すとぷりのアルバム表題曲を制作するように
なったるぅとくんに改めてクリエイターとしての
着実な成長を感じました!

2.STPRQUEST
彼らの冠番組であるテレビ東京系
「すとぷりくえすとっ」のテーマソング。

「クエストをクリアしていく」という番組の
テーマに合わせ、ゲームの電子音のような
アレンジが楽しいです。
この曲はるぅとくんが作詞作曲をしていますが、
メンバーのセリフの掛け合い部分は莉犬くんが
作詞を担当。普段彼が脚本を書いているすとぷり
アニメのような自由で平和な4人のドタバタ感が
とにかく楽しい。ぜひ実写でミュージカル風に
演じてほしいです。るぅとくんがしっかり者
立場で、そのほかの4人がボケまくるのは
なかなか珍しい展開でしたね。

3.FF&Flapping
リズミカルなアレンジと言葉遊びのような歌詞が
楽しいこの曲は、唯一EP発売まで全貌がわかり
ませんでした。第一印象で私はとても気に入り
まして、このEPの推し曲になりました。

覚えやすいメロディ、繰り返される掛け合い、
内容も「大好き」な気持ちがあふれていてかわい
くて現実逃避しちゃうような世界観。楽しくて
上がること間違いなし。
たくさんのジャンルの曲を歌ってきたすとぷり
ですが、あまりこういう感じの曲はなかった
ような気がします。るぅとくんが作る曲としても
今までなかったタイプで、新しい分野を見せて
くれています。
こういう曲を複数人で歌うと、それぞれの歌い方
の癖が出たりしてリズムがぼやけてしまったり
するものですが、すとぷりはチームワーク
ばっちり。
若さとかわいさと団結力が最高潮の今、2023年
の夏にしか聴けないすとぷりの曲です。
ライブで一緒に盛り上がりたい!という思いに
させてくれる曲ですが、わちゃわちゃ歌う
メンバーをただ眺めていたいです。

4.ゆらゆら
EPリリースに合わせてバーチャルのMVが公開
されたことから、おそらくこのアルバムの
注目曲として据えている1曲だったと思います。

TeddyLoidさんの楽曲提供は、「Ride on
Time」「Jumper!」に続く3曲目。これまでの
2曲に引けを取らない神曲をどうもありがとう
ございます。この曲もいままでのすとぷりの曲に
はなかったような、ちょっと儚さやけだるさも
あるような、さわやかな青空やソーダ水の似合う
ような雰囲気。
詞の内容としては恋の歌で、思う相手との関係に
戸惑い揺らいでいる感じが表現されています。
あいまいだけれどもそれもまた恋心のエッセンス
と楽しんで身を任せているような、大人の夏曲
です。
MVはこちらも「Ride on Time」「Jumper!」
同様3Dバーチャル姿のアニメーション。今回は
特に実在する場所にバーチャル姿のメンバーが
存在していて不思議な感覚でした。ダンスも
あり、メンバー全員で遊んだりダべったり、
いちいち動画を止めて確認したいポイントが
たくさん。衣装は「Jumper!」の上着を脱いだ
バージョンでしたね。あれが夏グッズのセーラー
ルックか逆にもっとラフなストリート系の衣装
だったらよりよかったな、なんて欲張った
気持ちになっていたのはここだけの話です。

5.Re☆STARt
莉犬くんが主演声優を務めている映画
「Re☆STARS~未来へ繋ぐ2つのきらぼし~」
の為に書き下ろされた主題歌です。

「作品を見てくれた人の背中を押して応援できる
ような、皆の夢を応援できるような、そんな曲
として受け取ってもらえたら嬉しい」と作詞作曲
を担当したるぅとくんがコメントしていた通り、
とても前向きで、聴いていると生きる力がわいて
くるような素敵な曲。私はまだ映画を見ていない
のですが、それでもこの曲の中で歌われている
ように、何度真っ暗闇の夜になっても、何度も
やり直せる、そして、そのために光をともして
くれる存在が誰にもいるっていうことはすごく
共感ができて、彼らを応援している若い世代の人
たちにシンプルに伝わってほしいメッセージです。
また、アウトロがショーやライブを見ている
ようなアレンジで、一つの物語を見終わった時の
余韻をとても大切にしている構成が素敵だなと
思いました。

6.チョコレートはんぶんこ
ここからの3曲は、今年最初のアリーナツアーを
思い出させる楽曲です。私が参戦した3公演で
それぞれサプライズ初公開されたもので、MVを
見るたびにその時のドキドキと感動がよみがえっ
てきます。

この曲は言わずもがなの「バレンタイン
ソング」。すとぷりのバレンタインといえば
「青春チョコレート」ですが、こちらはもう少し
テーマが広くて、恋人同士だけでなく、すとぷり
とリスナーの関係に置き換えたりもできるなと
感じます。
たとえば2番のサビ

幸せであふれ出す涙見て
幸せすぎる僕も涙して
落ち込んでも大丈夫だって
光を照らせるように
会えたことで楽になれたとか
話せたことで楽になれたとか
これからもずっと分け合って
半分ずつ
君とチョコレート

がすごく優しくて、自分の好きな思いだけじゃ
なくて相手に寄り添って一緒に歩いてくれる
すとぷりらしいなと思います。
そして個人的にはそのあとの

誰かに馬鹿にされたって
運命の人なんです。
恋に恋したっていいし
後悔したくない

というところは、私がすとぷりを年甲斐もなく
好きになって応援する気持ちにも通じていて、
自分の思いを肯定してもらった気に勝手になって
おります。

7.ハナミライ

この曲に関するレビューは、公開当時に書いた
記事をご覧ください。


昨年発売されたEP「Are You Ready?」の
シルベボシ、4thフルアルバム「Here We Go!」
のヨアケイロ同様、この曲もバラエティ豊かに
散らばりがちなアルバムをキュッと引き締める
役割を担っていて、いい意味で現実に引き戻して
くれる力強さに安心感を覚えます。
先日投稿したジェルくんの記事を書きながら
この曲を聴いていたら、

どれだけ変わっても良い
変わらなくたって良い
君の笑顔だけが続きますように

のところで涙腺崩壊してしまい、混み入った
通勤電車の中で慌てたということがありました。
すとぷりのメンバーであるるぅとくんが紡ぎ出す
歌詞はヒリヒリするほど嘘がないから、なんの
ためらいもなく聴く人の心をわしづかみするのだ
なと、身をもって経験しました。

8.最幸の宝物
こちらは「卒業ソング」。HoneyWorksの手に
かかると、何気ない学校生活もキラキラとし始め
ますね。

2023年春に卒業を迎えた中高生たちは、コロナ
の影響を大きく受けました。
東京で暮らす私の娘は、桜の季節に入学式を
行えず、やっと入学式を行った頃に制服はすでに
夏服になっていました。私たちの世代からすると
何もかもが制限されて窮屈な学校生活だったと
思いますが、彼らにとってはそれが日常で、
その中で「たくさんの思い出、沢山の幸せ」を
積み重ねていました。
卒業後、徐々にコロナ前の生活が戻ってきて、
当たり前の「普通」が定着したとき、あの頃の
日常がいかに非日常だったのかを実感するのかも
しれません。
そして、そんな日を乗り越えてきた自分たちの
ことを振り返り「もっともっと高い壁を超える」
ための糧にしてもらいたいなと思います。
この曲の詞はそんなタイミングで卒業を迎える
人たちに、これまで積み重ねた何気ない日常こそ
がこれからの自分の宝物になる、と伝えてくれて
いるような気がします。

以上がすとぷりのEP「ニジイロヒストリー」の
感想でした。
多くの曲が発売前に公開されていたこともあり、
目新しさが少ないのは否めませんが、アルバム
として通して聴いてみると、今現在のすとぷりの
音楽活動の充実度を実感することができます。
私は、もっとすとぷりの音楽の良さを、まだ
知らない人に知ってもらいたいと思っています。
配信限定ですと特典やパッケージがないので
購入を見送るリスナーも多いのかもしれません
が、今は配信でいかに浸透するかがその
アーティストの認知度、人気度の指標にも
なっていますので「ダウンロードして聴く」
行動がもっと広がることを希望しています。

今回も最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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