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さとみくん1st フルアルバム レビュー「Never End」その1

すとぷりのさとみくん、待望の1stフルアルバム
「Never End」が2023年9月13日に発売され
ました。
今回から3回に分けて、このアルバムについて
綴っていきます。
まずは怒涛のさとみワールドで畳みかける前半
部分6曲の紹介と感想です。

1.Never End
アルバム表題曲。壮大なアレンジのミディアム
バラードです。
この曲は実写のMVが制作され、アルバムの
初回限定DVD盤に収録されています。
また、アルバム発売日にYouTubeにも投稿され
ました。

私はXFD(試聴動画)が公開されこの曲の一部を
耳にしてから、なぜこの曲がこのアルバムの
冒頭に配置されたのかなと考えていました。
アルバムのオープニング曲は元気な曲だったり
前向きな曲が多いイメージがあります。
でもこの曲はミディアムバラード。失った恋人を
思い出し後悔ややり切れない思いを切々と歌い
上げるさとみくんの表情豊かな歌唱が心を打ち
ますが、アルバムの1曲目としては重厚すぎる
ような気もします。
このアルバムに「活動人生全てを詰め込んだ」と
いうさとみくんは、もちろん曲順にもこだわって
いると自身の放送で話しています。
ですが、この曲を冒頭に持ってきた理由は語られ
ていないと思います。
そこで改めて曲を聞き返していたらサビのメロ
ディは1番も2番もリピート部分も同じ歌詞が
繰り返されていることに気づきました

彷徨う Never End
キミに Last Love
過去に Dynamite
前世来世は意味ないイラナイ
嘘じゃない 最後の恋

あえて繰り返しているということは、これが
この歌で1番伝えたいこと・・
とそこまで考えた時、さとみくんが2019年に
発売したミニアルバム「Memories」について、
2023年9月12日の放送で話していたことを
思い出しました。

1stミニアルバム(Memories)の時に、歌った曲の僕の表現としては、自分の中の引き出しを全部開けるっていうのがテーマだったんですよ。
自分が今まで感じてきた、辛いこと苦しいこと楽しいこと、もう開けたくはないようなところも開けて全部表現でみんなに届けようと。
そしたら過去の嫌だったこととかもプラスになる、で、自分で前に向けるっていうところで「思い出」。すべて含めて。
今までの自分の清算、そしてその自分を好きで応援してくれてたリスナーさんとその時まで歩いてきた思い出、全部さとみとしての人生と今まで普通に生まれてからここまでの人生すべてをまとめて「思い出」にして返そうっていうテーマであったんだ。


そして「Never End」を改めて聴くと、この曲は
「Memories」からの繋ぎをしているのかなと、
思えてたのです。
過去の様々な出来事や思い出、その中で出会った
「キミ」との、終わらない「最後の恋」。
前作でそれまでの人生を清算し、そこから数段
レベルアップして今作を作り上げた、
「今」のさとみくんが終わらないように、
形にして残していくんだ…
そんなことを考えたら、確かにこの曲はアルバム
の冒頭が1番しっくりくるなと思えました。

私が好きな箇所は、Cメロの「キミが残した
Love」の「Love」の歌い方です。超ピン
ポイントで恐縮なのですが、さとみくんの
ビブラート大好き勢としては、心地よい響き。
MVでは難しいダンス(このくらいのテンポの曲は
リズムの隙間が大きくて1番ダンスが難しい
のでは?)にも挑戦し、そこにもさとみくんの
このアルバムに賭ける「これまでの活動人生を
全部詰め込む」という思いが込められています。
MVはカット割りやシーンの選択に相当 さとみ
くんの意見が反映されているとの事で、今後も
あれこれ想像しながら繰り返し見ていきたいと
思います。

2.感情色
2022年2月24日、さとみくん29歳の誕生日に
投稿されていた曲です。


この時、待望のオリジナル曲投稿が本当に
嬉しかったのを覚えています、この曲については
公開当時に記事でレビューを書いています。

この曲を聴いて思い出すのは2022年5月に
行われたすとぷりの東京ドーム公演です。
ダンサーを従えてこの曲をを歌い踊るさとみくん
を見たとき「アイドルみたい・・」と娘と思わず
声が漏れていました。切れのいいハイキックが
頭から離れません。

アルバムの全体の流れとしては、この曲が実質
先陣を切る位置づけになっているように思い
ます。ライブがあるならオープニングはこの曲に
なるでしょうか。
この曲の発表から1年半が過ぎた今、さとみくん
の感情色はどんな色なのかも聞いてみたいです。

3.ヨーイドン
この曲はさとみくん30歳の誕生日に発表された
曲です。

さとみくんらしい力強さと優しいメロディが
心に響きます。
この曲に関しても、発表当時に記事を投稿して
いますが、とにかく29歳の1年でいろんなことが
あって、それでも前を向いて進んで、こんなに
前向きで力強いオリジナル曲を届けてくれた
こと、それが本当に嬉しい、それに尽きます。

改めてアルバムの曲順の中で聴くと、「感情色」
の29歳の誕生日からの1年が音を立てて蘇る
ようで、さとみくんが今こうして私たちの前に
立ち続けていてくれることに本当にありがとう
という気持ちでいっぱいになりました。

4.シュガーテイスト
アルバム発売前の2023年8月23日に公開されて
いたラップ曲です。「シュガーテイスト=砂糖
味(さとみ)」というタイトル通り、歌詞の内容
はさとみくんそのもの。

いつも曲の主人公に憑依して役になりきるさとみ
くんですが、この曲はいつものさとみくん。
歌声も普段の放送で話している時の発声に似て
いる気がしてすごく好きです。
作詞はill.Bellさん。すとぷりの曲も多く手掛けて
いる方で、さとみくんの放送の中身などもよく
知ってくれているのだそうです。
それだけに、どこを切り取ってもさとみくんが
普段発信していることがそのままで、通して聴く
とさとみくんの雑談放送を聴き終えたかのような
幸せな気分になれます。
さとみくんは、人とのコミュニケーションをとる
とき、バランスや場面設定、相手との距離感
など、考えうる様々なことを同時に頭の中で
並べ、何人もの自分と対話をしながら行動して
いく人だなと私は思っていて、この曲の中にも
そんないろんな角度から自分を見て
「こうかな?」「こうだろ?」「こうして
ほしい」「こうしたい」と振り子のように
あっちこっちの感情に振れているような歌詞が
並んでいます。
さとみくんを知らずにこの曲を聴いたら「この人
大丈夫?」って思えてしまうかもしれない
けれど、さとみくんのリスナーからしたら
まさにこの飾らない人間臭いところ、そして
この自問自答の過程があるところがさとみくん
らしさ。
私は、1番が少し前のさとみくんの葛藤を表して
いて、2番は心が決まって突き進んでいく今、
そしてこれからのさとみくんの意思を表している
ように聴こえました。
そして、終盤部分はリスナーへのへの気持ち。
こんな自分を好きだなんて言ってくれる
「もの好きな皆さん」というワードは実際にさとみ
くんが表現していたことでもあります。

欲しいか?
って問いに月並みなアンサー
「もっと!もっと!」

はライブの写真の公開をめぐってリスナーと
交わされるSNSでのやりとりを想起させます。
迷って出した信念の先はうまくいくことばかり
じゃないかもしれないけど、それはいつも
「なりたい自分の姿だけを追っかけて」いた
結果だから大丈夫。
いつでもリスナーは「よく頑張ったね」って
甘やかしますよ。

癖になりそう メンタル依存

はまさにリスナーの気持ちだけれど、
もしかしたらさとみくんもだったりして?

5.Save you
アルバム発売の直前2023年9月10日に公開
された曲。

全編英語の歌詞で、やったことないことを
やりたかったという新しい挑戦の一つとして
取り組んだのだそうです。発音だけで精いっぱい
でなかなか表現までいくのが難しく、あまり
普段日をまたぐようなことのないレコーディング
も、この曲に関してかかった日数は3日!やる
からには妥協したくないと頑張ったという
さとみくんの心意気が伝わってきます。
そんな心意気とは対照的にサウンドそのものは
とてもスタイリッシュでクール。英語の歌詞と
あいまって洋楽チックなアレンジやコーラスが
新鮮でした。「Save you」というタイトル
通り、落ち込んでしまったり涙を流すような
ことがあっても僕が救い出すよ、という
メッセージが温かい気持ちにさせます。
MVではさとみくんが雲の上のような場所で
風船をもってこちらを振り向いている様子が
印象的。サウンド、歌、そしてこのMVも
全体的に軽やかで、歌詞の内容的に伝え方に
よっては恩着せがましく、説教くさくなりそうな
ところをうまく抜いているのが絶妙だなと
思いました。
英語の歌詞を読んでみると、歌うのが本当に
難しい。詞というより文章を歌にしているような
構成。初めての挑戦ですから同じ英語の歌でも
もう少しスカスカにしてもらってよかったの
では?とも思います。さとみくんの頑張りを
褒めたい!!と思います。
歌詞の内容が良いのでよく伝わるようにという
さとみくんの提案で、日本語訳もMVやCDの歌詞
カードに載せています。改めて日本語バージョン
の歌も聴いてみたいなと思います。

6.My Heroine
このアルバムの発売が最初に告知された2023年
8月4日にMVが公開された曲で、素敵なニュース
と共に届けられたさわやかなラブソング。

MVを見ると、学生時代に好きになった女の子に
勇気を出して告白してゆくゆくは結ばれる、
というストーリーが描かれています。さとみくん
はこのMV制作にもいろいろとかかわっている
ようですので、さとみくんもその解釈で歌を
歌っていると思います。
第一印象はあまりにもいじらしくて純粋で
ストレートなラブソング過ぎて、照れくさい
気持ちになってしまいました。

見えないけど感じている僕ら結ぶ赤い糸
もう二度と切れないように魔法かけてあげるから

さとみくんはこの曲を発表した当日の生放送で、
この曲の中で歌われている恋心を熱く、本当に
嬉しそうに話してくれました。この内容をこの
熱量で語れるさとみくんって、30歳とはいえ
本当に純粋でかわいらしいなと思ったと同時に、
すっかりスレてしまって、もうこれから先こんな
純粋な恋をすることなんてないだろうなと
ひねくれた思いになっていた自分を反省しました。
そのため、具体的な描写のMVからあえて離れて
楽曲だけ楽しんでみたら、自分自身のことや、
恋愛にこだわらずもっと大きなテーマで前向きに
なれる曲に聴こえてきました。

たとえ違う道選んでも 僕ら絶対また出会えるよ
何度生まれ変わっても 君を見つけるよ

私がさとみくんに出会えためぐりあわせに思いを
馳せると、なにか理由があってこうして同じ時間
を過ごす機会があるのだと思っていて、改めて
そんな奇跡に感謝したいし、大事にしていこう、
という気持ちになりました。

今回はここまでとなります。
すでに発表されていた曲については発売前から
記事を下書きして準備していましたが、実際に
アルバムとして聴いてみると新たな思いや考察が
生まれてきたのが不思議です。
引き続きこの後の楽曲についても記事を書いて
いきたいと思います。
その2はこちら。

今回も最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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