見出し画像

【MTGパイオニア】ラクドス・コプター 


はじめに

1/7に開催された第13期パイオニア神挑戦者決定戦で6-1-1でギリギリSE残れた(1没)ので1本書きます。前回記事を書いた鏡カーンジャンド異形化はマイナーすぎて他に解説記事が無かったので1から10まで書きましたが、ラクドスは板も板、メジャーもメジャー、パイオニアの王なので記事もたくさん転がっています。なので今回はラクドスの中の小分類、差異について書こうと思います。

デッキリスト

《密輸人の回転翼機/Smuggler's Copter》について

12/4の禁止改定で唐突にパイオニアに帰ってきたこのカード、雑にクラシックなラクドスに突っ込んで強いものではありませんでした。2t《密輸人の回転翼機》3t《鏡割りの寓話》と動ければ文句なしに強いのですが、手札に生物が《砕骨の巨人》しかおらず、出来事を経由せずにしぶしぶ3t本体キャストのような状況も多々発生します。

仲間内で話した結果、デッキの中に生物カウントを一定数以上確保しなければいけない《集合した中隊》に似た性質を持つ、つまりデッキの中に搭乗要員として適当なカードを確保しなけば強く使えないカードという結論が共通見解となりました。

断っておくとこの結論はコプターが強い/弱いという評価を下すものではなく、カードの特性を把握したというだけのものです。もちろん強い点、弱い点は存在するので書きます。

《密輸人の回転翼機/Smuggler's Copter》の強い点

1.飛行3点クロック
当然ですが馬鹿になりません。ラクドスミラーで互いに盤面を展開しあって膠着した状況でコプターだけクロックを刻み続けて勝つこともあります。《太陽の執事長、インティ》で+1/+1カウンターを乗せる動きもキルターンが2ターンも早まるため非常に強力です。

2.タフネスが3
《才気ある霊気体》擁する黒単がラクドスに強いとされているように、2マナのカードで《踏みつけ》で落ちないというのはやはり偉大です。《致命的な一押し》を吐かせて後続を通しましょう。

3.引いて捨てる
捨ててから引く寓話2章が強いんだから当然強いです。フラッドしたら土地を捨て、スクリューしたら土地を探し、対面によっては不要牌を捨てて有効牌を探しに行けます。墓地が肥えるのでクロクサの脱出にも一役買います。

《太陽の執事長、インティ》との相性がすこぶる良いです。並ぶと攻撃するだけで引いて捨てて1枚衝動ドローとほぼ《表現の反復》打ってるようなモンです。気持ち良すぎ。

《密輸人の回転翼機/Smuggler's Copter》の弱い点

1.機体である
ラスに巻き込まれないなど利点もありますが(最近は《一時的封鎖》で一緒に流されることの方が多いです)、搭乗要員が必要という機体の弱点はつきまといます。コプター寓話除去除去土地3でキープしたらハンデスで寓話落とされてその後生物引けず/寓話カウンターされてテンポ損など強そうな初手にも裏目が発生する、というリスクがあります。

2.後手の時
一応ブロック成立時にもルーティング能力は誘発しますが、基本的に先手で自分が攻める側に立っている時に強いカードです。カード2枚使ってブロッカー用意する動きが強いはずありません。

3.後引き
互いにリソースを吐き切ってトップ勝負になった時、やはり単体では動けない機体は引きたくないカードになります(銀行破りは機体なのに何故か単体でカードを引けますが)

ラクドスの中の小分類

2024年1月現在、ラクドス・ミッドレンジには大きく分けて3つのタイプが存在します。ヤソドス、除去ラクドス、そしてコプターラクドスです。自分の簡単な理解は以下のようになります。

ヤソドスー攻撃的ラクドス


土地:26枚(変わり谷3枚)
特徴:クロクサ不採用。
毎ターンマナを使い切る構成。

除去ドスー防御的ラクドス


土地:25(変わり谷0~1枚)
特徴:銀行破りがメインサイド合わせて3~4枚、2マナ除去4枚
リソース重視、ミラーで強い。

コプター型ー超攻撃的ラクドス


土地:24~25枚(変わり谷0~1枚)
特徴:コプターの採用、クロクサ2~3枚
テンポ偏重、シナジー重視。

細部で個人の好みが出ますが、ラクドス・ミッドレンジというデッキはこの3つに大別出来ると思っています

禁止解除からまだ1か月しか経っていないため、ラクドス・コプターの中にも様々な型が存在しますが今回自分が神決で使用したリストに絞って解説します。

デッキの基本的な思想、勝ち筋の面から考えるとコプター不採用のラクドス(ヤソドス・除去ドス)はハンデスや除去で相手のシナジーを分断し、最終的なリソース差や1枚1枚のパワー差で勝つデッキであると考えています。

それに対しコプター型は高いクロックをハンデスと除去でバックアップする攪乱的アグロで、最大値は高いがカード間のシナジーが強めでブレがあるデッキであると考えています。

これらの特徴は数字にも露骨に表れています。コプター型は2tに出せるクロックが《税血の収穫者》4枚《太陽の執事長、インティ》2枚《密輸人の回転翼機》3枚も計9枚とかなり多くなっています。(ヤソドスは6~7枚、除去ドスは4~5枚程度)

色々書きましたが要はピーキーアグロラクドスです。ラクドス・アゾコン・コンボの鼎立環境に於いては速度と妨害を高水準で両立しているこの構築はかなり強いと思っているのでオススメです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?