見出し画像

乳首毛のお話

最初の記事がこんな話でいいのか悩んだが、みんなが笑ってくれる鉄板な話なので記事にしてみようと思う。
今後、この人の記事は最初だけだねと言われても知らないし、イマイチ伝わらないといわれても知らない(笑)


私の友人にとても毛が濃ゆいM君がいる。
まさに毛の絨毯だ。太く長く、まさにジャングルと呼ぶのにふさわしいくらい毛が濃ゆい。いや、毛の量が多いのか。
M君いわく、毛が濃ゆくて悩んでいた友人が、M君の毛を見て悩みがなくなったそうだ。人のコンプレックスを無くすくらい毛が濃ゆい。
そんな剛毛M君のお話である。

中学校時代、私とM君は野球部に所属しており、授業が終わると野球着に着替えダラダラと練習をする日々だった。
ソックスを忘れた際にはケックスといわれ、すね毛をソックスに見立てて練習をしていた。薄暗くなると馴染んでいた。もはや忘れたとは言えないほど。
今思えば中学時代は時間の無駄だった。みんな練習すれば強くなれるポテンシャルはあったはず。真面目なM君は常にイライラしていたと思う。
そんなダラダラな日常に事件が発生する。

6時間目の体育。陸上競技
剛毛なM君は、ガーゼのような耐久性重視の体操着の繊維から体毛がコンニチワしている。強い。
コンニチワしている体毛をなびかせながら100mを走っている。速い。

授業がおわり、部活へ。
くだらない話をしながらダラダラと着替えていたら、奥で着替えていたM君がいきなり叫んだ。
「うわー!!!」
みんながM君をみる。何が起きたのかわからず近寄ってみるとM君が衝撃の一言を放つ。

乳首の毛が!かた結びになってるっ!!

涙が出るほど笑った。みんな膝から崩れ落ちていた。
6時間目の陸上競技で体操服の繊維に負けた乳首毛が綺麗な円を描いていた。
自然にできた結び目なのでいつでも解けそうなやさしいかた結びだ。
まるで洋菓子のプレッツェルかと思うくらい優しい結び目だった。

プレッツェル

そもそも結べるほどの乳首毛ってどんだけ長いんかい!って話だ。
その結び目はM君が自分で硬く結んで供養していた。
あの日の衝撃は今後忘れることはないだろう。

そんなM君とは高校で離れてしまう。
M君は進学校へ、私は工業高校へ進学した。
工業高校は9割が男で、クラスに1,2人ほど女性がいる。むしろ居るほうが珍しい。
そんな工業高校でM君の乳首毛の話は鉄板。みんな腹抱えて笑う。

乳首毛事件から数年が経ち社会人となった。M君も大学を経て就職し、久々に地元で飲むことになった。
数年ぶりに乳首毛の話をすると、M君も高校大学とすべらない話としてしゃべってきたそうだ。
そして乳首毛の話には続きがある。

M君が大学生時代の話
やはり異性と遊びたいお年頃。そんな彼に素敵な話が来た。
「女2、男2で海に行かない?」
大学の友達から誘われ、迷わずYESと答えた。

しかし、この体毛。。。女性陣に引かれはしないだろうか。。。
そう思ったM君はカミソリで剃ることを決心するが、背中は届かないので諦めた。
とりあえず、剃れるとこは剃った。今まで笑いを起こしてくれた乳首毛もサヨナラした。腕、胸、脚もう大丈夫!
・・・・乳首毛って何センチあるんだろう。。。
くだらないことが頭をよぎった。
家の中から定規を探し計測してみると、

12、8センチ!!!

ギネスまで後1ミリだったのに!!
悔し涙を流したM君は数日後にまた悔し涙を流しました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?