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マサバとゴマ:マルソーダとヒラ他 知って得するミニ講座

|ミニ講座 ほとんど保存版


ここでは、ショアジギ歴20年・釣り歴50年のYanjii:ヤングジジイが、覚えて得する知識や方法をルアーマン風に解説します。

◆マサバとゴマサバの見分け方と味の違い

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これはわかりやすい。背中の模様と、側線から腹のゴマ模様の有無。
味比べすると焼きや煮る場合は、脂がのる冬から春は断然マサバがうまい。
春から秋は、年間味がほとんど変わらないゴマの勝ち。マサバは水温が高くなると味が落ちる。
シメサバはさっぱり系と脂っぽい系とで好みが分かれるところかな・・・

◆マルソーダとヒラソーダの見分け方と違い

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比べればよくわかるが、単体だとわかりにくい。が・・・
■外見:マルはマルく、平は体高があり、やや平。(当たり前ってか)
・赤丸の黒い部分が、頭の黒い部分にくっついているのがマル、離れているのがヒラ!
・赤い直線に囲まれた部分の三角が大きいのがマル、小さいのがヒラ!

■切ると、マルは血合いが多く、鮮度が落ちるとヒスタミン中毒になり腹痛を起こす。
鮮度がいいと、うまいが血合いは取らないと怖いので、取ると、身が少しになるので、めんどうであまり持って帰らない。腹の皮(はらも)は焼くとうまい。釣るにはメッチャ面白い魚だ。
ヒラはマルほど血合いはなく、新鮮なうちは、バツグンにうまい!

秋口の脂がのったヒラは、何よりもうまいといっても大げさではない。オレのかみさんが初めて食べた時、目を丸くして、これ何?!めっちゃ美味しいマグロのトロより美味しいと驚いていた。
■大きさ:成長すると、マルよりヒラの方が大きく、50㎝~になり引きも、断然強い。
同じ群れにいる時もあるが、基本別物で、どちらかしか釣れないこともよくある。
オレは、釣っても食べても、大好きな魚だ! ウ~ン、脂の乗ったヒラ!食べた~い
高知県では、マルソ(メジカという)の子供(新子)を好んで食べる。人気がある。

◆ハギング講座

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ロッド、リールは、そのままジグロッドでOK。その先に、市販の胴つき仕掛け(おもりが先端に来る仕掛け)を付ける。エサは青イソ、ゴールドがあればなお、良し。
 
※つけるボロジグのおもり(30g程度)を用意し、先端に付ける。ゆえに、道糸は3号~にしないと、すっ飛んで行っちゃう。ハリスは1.5~せいぜい2号。針は、流線の8号がいい。・・・これは、底の岩や海藻などに引っ掛かった時に、針だけが伸びたり、ロストで済むように最大限の小さ目にする。大物を狙うために、太くて、大きい針やハリスにすると、なかなか回収できない。
 
※イソメを触れない人は、マル九の「パワーイソメ中」の茶色(または青でもいいが)でも、十分に喰うし、エサもちもいい。

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イソメを購入の際は、300円(イシグロ、上州屋など)で一日充分遊べる、余ったら、出てこないようにしっかり封印して、冷蔵庫で2~3日は持つ。
 
※細かい、アドバイス。イソメは液をはくとヌルヌルして、針付けしにくく、イライラするので、細かい砂か専用の砂を売っているので、あった方がいい。一般的な砂があればそれでいい。
手が汚れるので、水を汲んでおくか、濡れタオルを用意しておくと、手返しがいい。
 
その他、本格的に情報が欲しい人は、「ハギング」で検索すればでてくる。

これは市販のしかけ:胴付きこのタイプがいい。針もすぐに交換できる。
当然、底は引きずらない様に。ポンピングでね・・・

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★手作り仕掛けでも十分(オレはこれ)
①4~5号フロロ(リーダーに使っているものでをヒトヒロ(両腕一杯ぐらいの長さ)にカットし、ラインに結ぶ、先端にジグおもりを付けることを頭に入れて、20㎝間隔でチチ輪を3つ作る。チチ輪はきちっと作らなくても、くりくりっと、2重ぐらいにしてただ結んで、輪を作ればOK。

②市販の「ハリス付流線8号/1.5号」を用意し、抜いて、やはりチチ輪を作って、幹糸のチチ輪に装着(簡単) 注意:枝ハリスの長さは、幹糸から、5~6センチと短めがいい。長いとくるくる巻き付いてうざい。カワハギの釣果は変わらない。エサは、2㎝ぐらいで十分

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肝醤油で食べる、刺身はフグにも勝る絶品!!! では、ガンバ!  参考動画はここ 

◆シイラの皮毒

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あたしゃこの年で、初めって知った。鮮度が落ちたシーラは皮と粘液が危ない。いろいろ調べた結果、腸炎ビブルス説とヒスタミン説があり、ヒスタミン説が水産庁の見解。鮮度が落ちたと判断した、シイラは生食刺身はしない方が良い。

嘔吐、下痢と下手すると重症になるらしい。まな板や包丁なども除菌した方が良いらしい。ヒスタミンは熱にも結構強いので、フライやバター焼きなども、よく火を通そう。刺身でも新鮮なのは皮をはげば全然OK。うまいんだこれが・・・

◆投げキス:ダウンショット

・普通の投げ竿
・仕掛けはなんと胴付き(ダウンショット)の三本針

PEライン2号に10メートルほど力糸(PE4号他)にサルカン(より戻し)⇒幹糸4号~5号に、30cm間隔で、ハリス1.5号~3号10センチ、根元にビニール管4センチ、に競技用ひねりキス針の5~7号、
・先端に10号~15号のジェット天秤を装着。ブラブラする金軸は切り取る。
 
胴付き(ダウンショット)?・・・と、思うでしょうが、キスは泳いでいるので、必ずしも、仕掛けを引きずる必要はなく、意外に先端のオモリから約90センチもある一番上の針に掛かる。
一番上の針では、ハリスの部分と陸から斜めに入っていることを考えると、海中では、底から、60センチぐらいにエサがあると思う。

この方法だと、底が砂利や根がかりしやすいところでも、難なくさばける。
しかも、ダイレクトにあたりが伝わってくる。・・・おもしろいよ~
 
エサは赤イソメ(ジャリメ)1.5センチ(活性が低いときは、3cmぐらいまで、付けてみる)
その他、アオイソメ、チロリ、食いがいいときは、カワハギでも触れた、マルキュウのパワーイソメ(これは、小さくサビクと効果有)でもいい。

◆遠投サビキ(ジグサビキ):最近人気でおもしろい

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シーバス、ライトジグロッドに、ジグの代わりに、サビキ仕掛けをセットし、末端に、ナスオモリ・ジェット天秤・または、ぼろジグ(フックの有無は自由)を取り付け、キャスト。

アミカゴなんかなくても、そこらにいれば、イワシ・サバ・アジなどチビからいい型まで、バッチリOK。ただし、獲物が大きい場合は、ジギンガーらしく、単品狙いで、よろしく。

まあ、よくばる場合は、仕掛けの幹イトを4号~5号にして、ハリスも3号ぐらいにしないと、当然、切られるから注意のこと。フックの数は、欲張りすぎると絡みやバラシ、カットの原因になるので、これまた注意!掛かるときは、全部の針にヒットするからな・・・
 
タックル:いつものロッドにPEラインに、フック付サルカン(大)を付けて、市販のサビキかジグサビキ仕掛けをセット。先端に上記のオモリ類(通常投げている重さで)。安物で十分。
注意:サビキの上下を間違うなよ。一見、同じようだが、ハリスが上を向くようにセットしろよ。下向きだと、水中で踊らないぜ!
 
リーリングは、ベイト類が群れている状況を想像し、トップからボトムまで幅広く、
引き方は、ストレートでもテンション付きでも、いろいろ試すといい。・・・が、あまり派手なアクションは、仕掛けが絡むだけだから、オバカはしないこと。

◆市街地とサーフの天候差

おそらく、釣用天気予報などで、あれこれチェックして、出かける人も多いだろうけど、それに、風の強弱と波の高さが出てるよね。 注意!市街地と浜では、まず風の具合が違うんだ。
 
例:天気予報では、「西風や南風3m」と記載されていても、実際に浜に出ると、全然吹いてなかったり、逆に風が弱いように記載されていても、浜は結構向い風で、釣りにならなかったりする。
オレも何度も経験ある。

ラインが波打ち際でかまれやすいことや、重めのジグ(ルアーなど)を持参するとか、長靴や服装にも、気を配ることで、いやな思いをせずに済む。 富士海岸の常設カメラでチェック!白波が見えるようだと要注意。気分よく、キャストしたいよね。

 ◆釣れる風(場所にもよるが・・・)

東風(背中からの追い風)で天気がいいときは、釣り易いが、魚は寄りにくい。南西の風(向かい風のアゲンスト)がガンガン吹いた後が、釣期。 温度が上がり、ベイトが浅場によりやすくなる。

◆青物が活発になる水温と潮:これは、A級情報!

青物の活性が上がる水温って知ってるかな?
実は、18度以上といわれているんだ。ここいらに関わらず、自分のフィールドの水温チェックは結構大事なんだ。

潮についてだが、右に動いていた潮が左に動き出す時。その逆もまた。要は潮の動きの変わり目に、急に釣れ出す時がある。詳細は後述

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◆ヤリイカ釣り(ルアーマン風):タックルは下記参照・・・保存版

ここで紹介する釣り方は、ルアー釣りなので、覚えておくと、仕事帰りにちょいと行ける。

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2月~3月、産卵のため浅場にやってくる。
ショアから、ジャンボ級(胴長40㎝~全長50㎝:1杯3~4000円はする)の大物がゲットできる!!
夜の1時間に20パイの記録を持ってる。 

◆タックルは:PE1.5号、リーダー(テーパー、テーラー+鳥のササミ)

・ロッド:ウキ釣りなら、3-5号の450か530cm前後の遠投用磯竿、安いので十分。
・ライン:ナイロン4号~5号、PE1~2号ぐらい
・リーダー(力糸):ナイロンやフロロの5号~7号をサオ2本分、テーパーでもいい

PEの場合は、テーパーラインと組み合わせて使うといい。オレはこれ
・ハリス:2.5~3号50cm~1m

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・感度のいい、できれば自立型遊動電気ウキを使う。市販では5号ぐらいまでしかないので、オレは、図のようなウキを自作している。

発泡スチロール棒(釣り具やに売ってる)+お尻に棒錘8~10号を埋め込んで、エポキシで固め+電気トップを埋めて、これもエポキシで固める。長さは、深さのあるバケツや風呂で錘やトップを仮付けして、トップとボディーの3分の1ぐらいが出るように、調整する。

◆鳥のササミを10㎝ぐらいの長さに切り、塩漬けして、乾燥させる。20本ぐらい作っておくと1シーズン持つ。
余ったら、冷凍庫で来年まで保管OK。

・それをスッテやテーラー(錘なしがいい)、餌巻きエギに針金で巻いて、
・底~水深5mぐらいまでの棚を探る。底まで深くすると、ジンドウイカがガリガリいたずらするので、あまり深くしないこと。ジンドウがいると、ササミをかじった後があり、ぼろぼろした感じになる。

・釣り方は、浮きが沈むのをひたすら待つ。・・・か、超ゆっくり動かして誘う。特に、潮止まりや波がないときは、動かさないと、さすがにヒットしない。・・・ジギンガーの性で、動かしたくなるんだな~でも、波に乗せながら、超ゆっくりね・・・

◆もちろんアオリ用のタックルで、エギでも釣れる
エギで狙う時は、決めたレンジを、エビが泳いでいるイメージでゆっくり引く
◆もうひとつ、エサ釣りがいやな人は、ダウンショット仕掛けで、胴付=一番下にオモリを付け、50cmぐらい上に、枝針を出す要領で、エギやスッテをセットして、遊動ウキで中層を探りながら、泳がせるのも一案だ。・・・2、3つ付けても面白い。

ただし、一番下がオモリで安定するが、エギやスッテも安定してしますので、軽く、あおって、エギやスッテを動かすことを忘れずに。

※投げるときは、エギやスッテ、ウキの重さを考えて、一番下のオモリから飛んで行くようにオモリの号数を考えないと、もつれの原因になるので、注意!
 
※ヤリイカは、足が短いのでアオリのときのように、シャクリまくって、あまり派手に動かすと、ゲットしてくれないので、注意。
うまく、エギやスッテに乗るようにやさしく誘ってやる。
 
※1ぱい、掛かったら、それは浜に置き去りにして、すぐに、投げて、次を狙う。
群れが小さいと、1匹目で感激してもたもたしていると、すぐに時合いは終わるぞ~。
 
まあ、イカがいれば、タックルは神経質にならなくても、ヒットする。

絶対条件は、スッテやテーラー、餌巻きエギが多少でも動いていること。
潮か、波か、自分で動かすか・・・の方法でね。 そうそう、イカ釣り(エギ含む)のリーサルウエポンを教えよう。フィッシュリーグエギマックス(試験継続中:効果は上々。)

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 エギMAX     エサ巻エギ         エサ巻スッテ

◆イカは鳥のささみをなぜ抱くか? タコはなぜ豚肉を抱くのか?
 
生き物は生命維持のため、「アミノ酸」を必要としている。イカやタコも捕食の際、それを、匂いでかぎ分け、自分の食べ物かどうかを判断しているらしい。・・・「世界甲殻類研究所」より
 
鳥のささみも豚肉も、この「アミノ酸」を多く含んでいるため、匂いを嗅いで判断し、触れてみて、違和感なければ、離すことなく食いつくらしい。
 
ゆえに、「アミノ酸」を多く含む、食べ物は餌になるという、理屈。各種誘引剤がなどは、そういうところを意識した、商品ということだね。 これを、参考に頑張ってチョ!

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◆「TIDE GRAPH B1」アプリ

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 「TIDE・GRAPH B1」:アプリはこれ一択! PC版だと「海ナビ」も使えるかな?
潮だけしか見てなくない?大潮とか小潮とか、あと、干潮と満潮時間・・・このぐらいは、わかるよね?
魚類は、潮が動かないと、釣れないのは基本。じゃ~なぜ? わかるかな?
 
答え:潮が動くと、小魚のエサのプランクトンが動く、それを食べるのに、小魚が動く、小魚を狙って、より大きい魚も動く、ということだ!わかった? まあ、ここまでは、初歩の初歩だね。
 
月との関係は? やはり、大潮が一般的に釣りには一番いい潮だ。場所によっては、川みたいに流れて、釣りにならないところもあるが・・・
 
大潮でも、満月と新月がある。エッ、知らなかった?・・・あるんだ。
では、夜釣りでは、どちらが有利か?
 
答え:新月です。何で?   満月は、オレ達釣り人にとっては、明るくて、見やすいし、怖くもない。
しかし、本当は、釣り人にとっては不利なんだ。それは、満月の月明かりで、魚の警戒心は、完全には解かれず、浅場は明るく照らされ、浅場への寄りが悪くなるんだ。
 
明かりに、小魚が寄り、それを狙って、大きいのも寄って来るのは事実だが、昼間と同じようなもので、分散気味で釣り辛いわけだ。

ということで、イカなどは特に、★大潮の上げ3分か下げ7分のときで、新月の真っ暗な夜だと、我らのエサに集中してくれるということだ。
・・・ためになったろ? そうでもね~か。トホ
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どうですか?参考になった?これに限ったことではないけど、いろいろ工夫してみるのも釣りの楽しみなので、おすすめがあれば教えてください。

ではまた

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この情報は、7月にリニューアルした「ショアジギングの基礎知識」から抜粋しています。ほかにもいろいろ参考情報があるので、見てください

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