素晴らしい「おもてなし」と失敗する「ただのこだわり」の違い

こんにちは。くまと申します。
今回は、ビジネスに取り組む上で、

  • いつまでも簡単に成功し続けるビジネス

  • 根本から間違い全て失敗するジリ貧ビジネス

の、大きな違いについて解説します。
明確な差なのに、まったく大事にされず、おかしな方向に努力して挫折する人は多いです。

ビジネスパーソン、副業に挑戦している人、または、これらで全くうまく行かず悩む方は、ぜひ見ていってください。

「強み」の大きな落とし穴

どんなビジネスでも、必ず「強み」があります。強みは、長期的な関係を持つための重要な理由になります。

大量の商品の中から、お客様があなたの商品を選ぶには、それなりの「理由」が必要。購入判断から、長期的な関係を作るまで、お客様はあなたの強み次第で行動を変えます。

ブログなどのコンテンツビジネスも同じ。記事を開いて、読んで、信じ、行動し…と、お客様の全ての行動で、ほかと違う部分、つまり、強みが必要です。

「強みってめちゃくちゃ大事」と理解していただけましたか?では、ここから本題。この「強み」を考える上で、大事すぎる注意点があります。

これを意識できるかで、「おもてなしビジネス」「こだわりで独りよがりで、迷惑なビジネス」に分かれます。

ビジネスの核になる部分であるので、ココを踏み外すと本当に痛いし、取り返しがつきません。その後に何の努力をしても、根本から台無しです。

ここから、正しい強みの活かし方を解説します。お客様が反応してくれるか、リピートしてくれるか、全てがここにかかっています。

「こだわり」「おもてなし」の違いは?

結論からいいます。よい強みと失敗する強みの違いは、「お客様中心か、自分(企業)中心であるか」です。

お客様中心であるなら「おもてなし」でOK。自分(企業)中心なら「こだわり」でSo Badです。

「そんなことかよ。」と思うかもしれません。ですが、多くのビジネスで、これほど基本なのに、疎かにされている概念はありません。

あなたはどうでしょうか?常にお客様中心の…

・企画を立てていますか?
・マーケティングを出来ていますか?
・ライティングが出来ていますか?
・努力をしていますか?

人間は忘れん坊です。
特に最初の時期では、すぐ独りよがりなことをしてしまう。独りよがりなビジネスは、ビジネスとは言えません。

そして、お客様が中心でなければ、どんな強みも、どんな(自己)投資も、どんなサービスにも、価値は生まれません。だから、もう一度、あなたのサービスすべてを見直してみてください(見直す明確な基準も具体的に後から解説します。)

かく言う僕も、「強み」を勘違いし、多くの時間をムダにしました。

・好きで得意なことを仕事に
・1日15時間プログラミング
・常に孤独が一番!!うおぉぉ!!
・朝早くに起きて、自分磨き
・心さえ折れなければ大丈夫

上記のような感じだったのですが、客観的に見て「それがお客様にどう影響するの?」って視点が欠如してると思いませんか?

「良いサービス、人材、ビジネスを作る」という目標なら、優先度が異常に低いことばかりしてますよね。

これら全部、独りよがりの『こだわりサービス』でした。満足どころか、迷惑にさえなりうる。

そこにお客様はいるか?

「おもてなし」という名の「こだわり」ばかり。これは、うまくいかない努力やサービスの展開。

お客様のニーズをまず満たす
「お客様」前提なこと徹底して努力する

ここに、最大限の努力を集中させるべきです。お客様がいない努力は、ビジネス上では「余計なお世話」にしかなりません。

・早起きしようが
・20時間プログラムしようが
・常に孤独だろうが

厳しい話、お客様に関係ない部分は、すべて無駄になります。逆に、お客様を見つめ、ニーズを発見し、最低限を満たせば、それでOKなんです

日本は「おもてなし」上手?

オリンピックでの「OMOTENASI」宣言や、料理やサービスの海外からの評価で、「日本人はおもてなしが素晴らしい」イメージがありますよね。

ですが僕は、一部のすばらしいサービスを除いて、お客様不在の「こだわり」が量産されていると感じます。

これは、海外旅行者のお話です。その旅行者は、抹茶が大好きでした。今回もそんな抹茶を楽しみたく、日本伝統のお店で抹茶を頼みます。以前の旅行の経験から、甘い抹茶が好きだったので砂糖も一緒にオーダーしました。すると、

店員「うちのお店では、抹茶に砂糖を入れていただく必要はありません」 
🔽
外国人「私が好きなのでそうしたいのですが…」
🔽
店員「・・・店長に確認してまいります。」
〜〜数分後〜〜
店員「すみません。ただいま砂糖を切らしております」
〜〜〜〜
ガッカリしましたが、そうであれば仕方ない。諦めてコーヒーを一杯頼んだとき、コーヒーには角砂糖が2個ついてきたそうです。

いかがでしょう。こだわりの極端な例です。お客様不在であり、自己満足的であり、余計なお世話である。「おもてなし」と、「こだわり」の違いがつかめてきましたか?

ここで見た通り、『お客様の最低限のニーズを満たしているのか』を徹底的に極めることが、「おもてなし」の一歩です。おもてなしの本質を知れば、何事も取り組み方が大きく変わります。

お客様が全ての物事の前提にいれば、知識をインプットすることも、それをアウトプットして生みだすブログなども、天と地のほどの差が生まれます。

皆さんも、特にビジネス前提で何かを行う際には、「おもてなし」と「こだわり」を意識的に区別してほしいです。

サービスをする上で、一番大事な事は何でしょう?
サービスを作るために、お客様に最低限すべきことは?

サービスにおいて、お客様と関係すること「だけ」に集中してください。

❶お客様の疑問を先読みし、まんべんなく書く
❷お客様が商品で迷いそうなポイントがあれば、前もって注意書きする
❸得たい未来に少しでも近づけるように、特典を用意する

などなど、すべてお客様のニーズに関連していますよね。あくまで一例ですが、「早起きする」とか「心折らない」とかより、グッと深い視点で見れていると思いませんか?

お客様が、商品・サービスに本当に求めている物のみが価値。
まずは、それを満たすことだけに集中する。

良い表現技法や、ストーリー、砂糖を付ける付けないといったこだわりは、「おもてなし」を満たしてからです。

では、すべての行動をお客様中心に変えるフレームワークは無いでしょうか?実は、めちゃくちゃシンプルで、半自動的におもてなしができる方法があります。

主語に「お客様」を

「おもてなし」を半自動的に行う方法、それは、

主語を常に「お客様が」に設定する

これだけです。これだけ。

あなたの全ての活動、すべての企画、すべての努力、マーケティング、コピーライティング…

ビジネス前提で何かを考え、何かを行うとき、すべての主語から「お客様」以外の言葉を消すんです。

「俺たちに絶対の自信がある商品A」
→「【お客様が】使いたいと思う商品A」

「自分の得意ジャンルの記事B
→「お客様の○○という悩みを解消する記事B」

「努力最高!早起き最強!」
→「お客様に提供するコンテンツを作る時間捻出のために早起き」

みたいな感じ。なんとなく感覚つかめますかね?

このシンプルなことを意識するだけで、全ての行動がビジネスになり、「おもてなし」になります。

特に最近は、ブログや、プログラミングといった、1人でコツコツできる作業が多いですよね。

だから、ふと油断すると、何の目的でこの作業をしてるのか分からなくなってしまいます。つまり、お客様が置いてけぼりになる。

こうした1人作業でも、常に「お客様」という主語だけを使ってみてください。

朝の習慣
夜の習慣を決めるとき
1日の予定を決めるとき
本を読むとき
パソコンカタカタするとき
努力するとき

常に、「お客様」が主語。

人生で迷子になったとき、今なにをすべきか分からいとき等でも使えます。

「お客様」という主語だけを用いて、自分のいる位置を確認し、軌道を修正してください。これは、チームで活動をするときも役立ちます。例えば、

マーケティング部門での戦略
広告を作る
プロモーション

などの際も、「キャズム」とか「アサイン」とか、難しい単語を使う前に「お客様」を主語にする。

で、その戦略でお客様がどうなるの?

この視点が、何よりも最重要です。それだけです。10時間ビジネスの勉強をするより価値があることです。これが出来れば、ビジネスで大切とされることなんて、”必然的に”出てきますから。

「お客様が」
「お客様を」
「お客様に」
「お客様の」

こんな感じで、主語をお客様に変えまくってください。

「おもてなし」を使いこなす。

これを習慣化できれば、未来見えず「こだわり」を量産し続ける状態から、「おもてなし」を良質に提供できるようになります。

最初はこればっかりでいいです。なににおいても、「で、お客様がどうなのか?」です。

その視点を無意識に実行できるぐらい繰り返し続ける。その練習として、主語を「お客様が」に固定し続けてください。

差別化、値上げ、ストーリーテリングなど、いろんなテクニックは後付けでOKです。

お客様第一(主語をお客様に)を続ければ、自然に、自動的にそういう対策はできます。

逆に、変なビジネス理論とかを、お客様第一より優先するから、不自然な値上げや怪しい文章ができあがっちゃう。

(主語を「お客様」にして)お客様第一というメガネを通して、まずは自分のビジネスに最低限必要なことを見てください。そうすれば、勝手に差別化、ブランドなど、最低限以上のことができます。

だから、柔軟性がなかったり、お客様のニーズにこたえられない企業がたくさんあり、今日も多くの人が見えない、改善されることのない「何か」に絶望しています。

絶対に、お客様視点を忘れないようにしてください

人間は本質的に自己中心的なので、最初はお客様起点を意識しても、すぐに自己中心になります。

だからこそ、最も本質的な部分だけは忘れないように、最低限のことだけ覚えてください。

ニーズを最低限満たすサービスを作る
こだわりを入れず顧客努力を無くすことに集中
お客様が「やりたい!」と思える伝え方をする

このように、たった一つだけ意識すれば、派生するように次のテクニックに繋がっていくのでおすすめです。

サービスを作りたい時、またはサービスがうまく行かず悩んでいる時などで、ぜひこの考えを用いて自問自答してくださいね。

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