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自由に書く部屋

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無理せず飾らず取り繕わない、旅・人間関係・容姿について書くつもりなのですが、もっと自由に書きたいときもある。そんなときの部屋です。
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記事一覧

記憶力と、思い出す力

わたしもあんなふうに丁寧に他人のことを思い出すだろうか。 その人のことを想って声をかけなかったこと その人のことを風の噂で聞いて申し訳なく想ったこと その人の家族や故郷の話を楽しく聞いたこと その人の容姿をいろかたちまではっきりと思い出すだろうか。 声色や匂い、纏う空気はどうだろう。 言葉にして表すこと、思い出すことはできないかもしれない。 一番長く一緒にいた人ですら、もうわからない。 瞳の色は何色だったか 眉毛がどんなふうに生えていて、睫毛がどちらを向いていたか タ

できるできない、好き嫌い

あんまり好きじゃないけどできる。 好き嫌いではなく、できるできないで判断されるのが社会というものだ。あなたはこんなことが好きなんだね、素敵だね。そんなふうに言ってもらえるのは、小学生までだろうか。いい高校に入って、いい大学に入る。その過程で好き嫌いはあまり関係ない。そして強制的に好き嫌いに直面するのが就職活動だろう。しかし、好き嫌いで会社を選べるほど世の中は甘くないし、会社に入ってからも好き嫌いは関係ない。できるできないで評価されるのが、結局のところ。好きなものは趣味にとど

第三者のまなざし

アカデミー賞受賞で話題の映画、パラサイトを観た。今日はその感想を書いてみようと思う。趣味の一つに映画鑑賞があるが、レビューを長々と書いたことはなかった。観て面白かった映画をインスタグラムに記録しているが、なるべく主観的な意見が含まれないよう、語り過ぎないよう、ただの記録として投稿している。だが、今回は挑戦だと思いnoteに書いてみようと思う。 この頃、思考や感情を言葉にすることを怠っていて、瞬発力もなく、集中力もなくなっているように思う。一人暮らしの家という箱から、会社とい

ドキュメント72時間

年末は特番が多くなる。普段テレビを観ないわたしも、実家に帰ったらテレビを見るほかにすることがない。祖母と並んでなんとなくみていたテレビで、いつのまにか始まっていた番組。それがドキュメント72時間の総集編だった。 ある場所を72時間、つまりまる3日間、密着取材というか、定点観察というか。そこに集う人々を見つめる番組である。 様々な回があった。都内の釣り堀や五島列島のフェリー乗り場、訪問看護師の現場や相席クラブ。 どの回にも様々な人間模様があって、気づけばあっという間に5時

メリークリスマスから1年

メリークリスマスから1年。また、メリークリスマス。こうやって、何か特別な名前のついた日があるおかげで、もう1年経ったとか、あれからまだ1年だとか、そんな風に1年の長さに感想を持つことができる。 今年のクリスマスは、もう1年かぁ、という感想だった。クリスマスの数日前、大好きだった彼氏に振られた。大したことのない距離の、遠距離恋愛だった。あれから”もう”1年経つのに、”まだ”彼氏はいない。 この、”もう”とか”まだ”の感覚って、いったいなんの意味があるのだろう。なんの基準にな

ポエム

詩って、分かるって言えないんですよね、どこか。詩集を買ってみたりして、共感する行を見つけたり。それで、わたしも詩が分かる人間でよかったな、なんて浅はかなことを思うわけですが。実際にはなんにも分かったなんて言えない。ときにはあまりにも分からないから声に出して読んでみたりして、うん、リズムがいい、なんて分かった気になったりして。 分からないけど、なんか良い。そういう感覚も、大事にしようね。 #看板 #エッセイ

トンネル

タイムマシンではなくタイムトンネル。トンネルが怖い。小学生の時にみた千と千尋の神隠し、千尋とわたしは同い年だった。あれは別世界へとつづくトンネル。初めにくぐってしまうときよりも、振り向いてはいけないあの帰り道がものすごく怖かった。もう会うこと、話すこと、知ることのできない恐怖。別れの寂しさ悲しさ恐ろしさ、ほんの少しだけ解った気がした。 あれからトンネルを題材にした作品をいくつか読んだりみたりした。トンネルの奥の奥、先の見えない出口の先に、なにかがあることのロマン。もしかし

noteの記事を紹介していただきました

ゆきみんのYouTubeをみて、フォローしてくださった方がいらっしゃいました。本当にありがとうございます。今日は、わたしの文章を紹介してくださった方々について #noteでよかったこと としてお話したいと思います。 この度、フィリピン留学時代の友人であるゆきみんが、私の文章を朗読という形で紹介してくれました。彼女がポーランドへ行く前に直接連絡をもらい、彼女のYouTubeにて紹介したい、できればポーランドはワルシャワの美しい場所で、朗読という形で紹介したいという思いを聞かせ

横になる

いつかのタイミングでもっとnoteを書きたいと何かに向かって宣言していたのに、どこでどう忘れていつなぜそんな自分を許していったいどんな気持ちで数ヶ月を過ごしていたのか、いつの自分に問えばいいですか? 今日は料理をしたくない。でもそれはあまりにも自分を甘やかしすぎだから、もしコンビニに寄るとしたら食べた後に部屋を片付けたりしなさいよ。そうやって自分にお説教をしていたのに、どこでどう忘れ……。 それは、食べた後に音楽をかけた辺りだよ。2時間くらい経った今もすごくリラックスでき

わたしをわたしの力で幸せにすること

久しぶりにnoteを書くので、下手なものがさらに下手になっているかもしれません。でも、久しぶりにひとりで、知らない土地をゆっくり歩いてみて、ちょっと気持ちに変化が生まれて。それをあなたに報告するような気持ちで書いてみますね。 わたしもいわゆる結婚ラッシュの歳頃ですから、周りは続々とパートナーを見つけ、結婚を決めています。素敵なことで素晴らしいことで、ただ、自分がそうなる姿がどうしても想像つかなくて悩んでいました。 自分がこの先どうなりたいかわかっていないから、自分がまだ何

自己紹介が苦手/そんな記事が自己紹介

noteのプロフィールに記事のリンクを貼ることができるようになったそうだ。そのタイミングで、たくさんの人の自己紹介記事を読んだ。みんなそれぞれ個性があり、読み物として本当に面白かった。 そこでわたしも「書きたいな」と思い、パソコンの前に座ってみるのだが何も出てこない。数日経てば何か浮かぶだろうと思っても出てこない。書けない。そんなこんなで、ほかの記事も書けなくて。 だが実は、何も浮かんでこなかったわけではなかった。もちろん、典型的な自己紹介のテンプレートはある。海の見える

有益でなければ価値がないか?

わたしの書いた文章を「わざわざ貴重な時間を使って読んでくださる人がいる」という事実は、とても嬉しいことで、有り難いことで。だからこそ、自分に問うことがある。 「読む価値のある文章だったか?」 この質問に、自信を持ってイエスと答えられるわけではない。だが、常に意識をして、そんな文章を目指そうとしている。少しでも記憶に残ったり、読んで良かったなと思えてもらったり、もっとふわりと、なんかいいなと感じてもらったり。わたしは価値をそんな風に、感覚的に感じてもらえるものとして捉えてい

好きなことはいつのまにか詳しくなっている

好きなことを、大して意識もせず好きなまま好きなだけ嗜んでいたら、いつのまにか少し詳しくなっていたなんてことがある。 わたしは、大学2年生までブラックコーヒーが飲めなかった。フィリピン留学中、本当に朝が早くて眠くて、夜課題をしなければいけなくても眠くて、眠気覚ましに飲み始めたのがコーヒーだった。美味しさは分からなかった。ただ、飲めるようになった。 それから、ブラックコーヒーを飲むようになって、いつのまにか好きになっていた。社会人になってからの休日の過ごし方といえば、昔も今も

特別なことを午前中に終わらせる

わたしの休日の過ごし方(ひとり、街から出ない)は2種類ある。 ひとつは、朝から家事、もしくは昼前に起きてお昼ごはんを作って食べて家事をして、夕方に外へ出る。喫茶店に寄ったりして、そこで読書や思案をして、帰るもの。 もうひとつは、その逆だ。起きてすぐにお化粧と気の抜けたお洒落をして、外へ出る。モーニングかブランチを食べて、読書や思案をして、午前中のうちに家に帰る。午後から家事をしたり昼寝をしたりして、家で過ごすもの。 どちらもまったりしていて好きなのだが、今日は後者の過ご