(2023.02.15追記)
想像以上に多くの方に読んでいただいたようでびっくりしてます。これを励みに来期以降も麻雀、本業ともに頑張ります。
追記ついでに「会社員として」の言及が少なかった箇所を一部加筆しました。

こんにちは。最高位戦日本プロ麻雀協会の矢野です。

2022年2月に最高位戦日本プロ麻雀協会のプロテストを受けて合格してからあっという間に1年が経ちました。早い。
今週末からは第48期前期のプロテストも全国で始まるということで、僕自身のこの1年を整理しつつ表題の件を書いてみます。

僕もプロテスト前にこういうことを知りたかったのですが意外と情報なくて困ったので、そういう人の参考になればいいなと。

まず誰やねん

という方へ簡単に自己紹介を。

本業は雀荘勤務ではなく、ゲーム会社で宣伝の仕事をしています。
ゲーム業界というとブラックなイメージがあると思いますが、幸い僕は比較的平和に楽しく働いてます。担当作品が発表・発売される時期などはさすがに残業多いですが、それ以外は定時で帰ることも多く穏やかです。

今の会社には2021年末に転職。兼業OKだったのでせっかく競技麻雀を続けるならと思い、2ヶ月くらいの準備期間を経てプロテストを受けました。

それからプロ活動を始めて1年。
リーグ戦は前期後期ともにD3リーグ残留。タイトル戦は最高位戦Classicと發王戦での本戦出場が関の山でした。プロとしてゲスト活動も現状していないため、兼業といいつつ麻雀プロとしての収入はありません。

ちなみに、同期の期待の星 若色プロ は最高位戦Classicの決勝に進んだりリーグ戦も連続昇級したりと入会早々に活躍しています。すごい。
入会して初めてのリーグ戦、途中休場者が出た関係で5節中2節対局したのはいい思い出です（本当に強かった）。

実際どうだったか

というわけで、会社員とプロ活動を並行した1年間が一区切りついたので、実際どうだったかをざっくり4つのリソースに分けて書きます。

前提として、この1年間はほぼ最高位戦の主催試合のみ出場しました。なので他団体主催試合も出るようになると、もう少し大変になると思います。

時間

結構やりくり大変でした。

天鳳などのネット麻雀を除くと年間500半荘くらい打っていたのですが、これでも雀荘で働いてる人と比べると半分から1/3くらいの打荘数のようです。
量は勝てないから質を上げるために勉強会とかは積極的に出たいけど、仕事との兼ね合いで出られないことも多く……今後も悩むことが多そうです。

また、家族や友人との時間もそこそこ犠牲に(というと聞こえが悪いですが)しました。
1年間で土日が100日程度あるうち、対局や新人研修、練習セットを含めると30日くらいが麻雀関連。対局前日はあまり疲れないよう予定ブロックしてたので、実際は40日程度でしょうか。
麻雀の予定がどんどこ入る共有カレンダーを寛容に受け入れてくれた妻には感謝……

お金

想像してたよりはなんとかなりました。

タイトル戦やリーグ戦の出場費でぼちぼちかかりますが、会社員やってれば問題ないレベルでした。金かかる他の趣味あると話は変わりそうです。

体力

個人的にはここが一番問題でした。僕の場合、ずっとテレワーク中心の生活だったので、たるみきっていたのを痛感しました。

一日で6半荘打つ發王戦予選とかは終わったらヘロヘロでした。本業に支障がないように帰ったらすぐ寝るようにもしましたが、やっぱり疲れは残ってたり。

今年はちゃんとフィットボクシングとかランニングとかして体力つけます。

メンタル／モチベーション

麻雀好きなのでなんとかなりました。

もちろん、麻雀を続ける以上「負け」は必ずついてくるもので、しょうもないミスすると吐きそうになるし、家帰って風呂入って寝て起きてもまだ凹んでたりもしました。
とはいえリーグ戦で150負けようがチョンボしようが、本業のパフォーマンスを落とすわけにはいきません。会社員と兼業してる人に限った話ではないと思いますが、この1年間はメンタルリセットの手段を色々と試しました。

僕の場合は、麻雀から離れて別の趣味で気を晴らすようにしています。
麻雀とは関係ないインプットの時間を増やしたり、ほかの楽しめる勝負事したり……

スマブラで相手のシールドブレイクする瞬間はいいぞ。
あと「ぼっち・ざ・ろっく!」もいいぞ。

会社員しながら麻雀プロを目指す人へ

会社員と兼業しているプロが少ないわけではないですが、Mリーグを筆頭に目立つのはやはり専業プロ。そんな中、「こんな中途半端に麻雀プロやってていいのかな……」と悩むことはありました。
悩みながら1年間やった結果、今は「楽しく麻雀打てるならヨシ！」と割り切ってます。シンプル。

僕はプロになって強くなりたいのはもちろんですが、それと同じくらいに、家族や会社以外の心地よいコミュニティを持てたことが大きいと感じています。
社会人になってから8年。いよいよ「若手」と呼ばれなくなるのと同時に、新しいコミュニティに入るのが億劫になるのを感じていました。
そんな折に「麻雀プロ」という肩書を手に入れて、様々な人たちと交流できたのは本当に貴重でありがたかったです。
また、職場でも「麻雀プロ」ということをきっかけに新しいつながりができたりと、今のところ色々メリットを感じています。

というわけで、課題はいくつかあるものの素直に楽しめているので、当面はプロ活動続けていきたいなーと思ってます。
このnoteが同じように会社員やりながらプロを目指す人に少しでも参考になれば幸いです。なにかあればTwitterとかでリプライください。

最後まで読んでくださった皆様。ありがとうございました。

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始めたばかりでまだ生配信しかできてないですが、動画編集できるようになってもう少し色々やっていきたい！今年中には！

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