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道具の進歩が広げる「遊ぶ場所」

息子が1歳か2歳くらいの時にボーネルンドでボールを1つ買った。 つぶすとしわくちゃになるけど、すぐに元に戻る柔らかいボール。名前もそのまんまで「しわくちゃボール」と言うらしい。

いま、週に2日は自分がお迎え当番で、18時15分に学童から出てくる息子を待ち構えては、15分くらいこのボールでキャッチボールをする。家の前の道路で。

元々は小さな子供でも安全なボールを求めて購入したしわくちゃボールだが、今は周りの何にぶつかっても問題のないボールとして機能している。

キャッチボールをしていると、時たまお互いにあさっての方向に投げてしまうこともあるし、投げたボールがその辺に停めてある車にあたることもある。でもこのボールなら全く問題はない。息子どころか自分が思いっきり投げたところで、誰かに迷惑をかけること大してない。

自分は野球をやっていたので、キャッチボールをするならクローブとボールでとも思うけど、このしわくちゃボールを投げ続けていい球を放るようになった息子に、キャッチボール専用の小さいボール(プレイキャッチ)を投げさせてみると、普通にしっかり投げてくる。ならまあ、しばらくはこのボールでもいい。

公園でできる遊びが減ったという話はよく聞く話だが、息子が生まれてから巡り巡った公園は、新しく気の利いた、自分の時代には存在しなかった優れた遊具に溢れていた。あの遊具たちのおかけで幼少期の息子との時間はかなり楽しませてもらった気がする。

野球のボールとグローブを使った遊びをできる場所もやはり減ったが、ボール側が進化したおかげでどこでもキャッチボールができるようになった。屋外どころか家の中でもできたりする。これも自分の子供時代ではできなかったことだ。

振り返ると、言うほど遊ぶ場所にも種類にも困っていない。子供と何かやりたいと思えば何かしら手段がある。

世の中けっこう進歩しているもんだ。

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