小さい文字がしんどいから、全ての書籍は電子化してほしい

たいした話でもなく、こんな話が切実な願いになるときが来るとも思わなかったが、最近切実なので書いておこう。

老眼気味の人間には紙の本はしんどい

歳もあってか最近老眼気味で、紙の本を読むのがきつくなっている(特に文庫本)。眼科で検査してもらったところ、一般的に言う老眼と言うほどではなく、メガネの度が少々強すぎることによるものらしい。

なので、メガネを作り直せば良いことなのだが、新しいメガネを作って間もない時期だったのと、自分の目の悪さだとメガネをつくる費用も馬鹿にならないので後回しになっている。

とは言え、同じメガネで以前は近くも見えていたことには変わりないので、自分の中では「老眼気味」って判断にはどうしてもなってしまうのだ。

紙の本ををあまり読まなくなったのは、元々はカバンが重くなることを防ぐことと、読む場所を選ばない、読書の生産性を上げるためだった。目の疲れを防ぐためにKindle(電子書籍リーダー)で読むことが多いが、Kindleを忘れたり、Kindleを取り出し難い状況でもスマホで継続して読める。Netflixなどの動画もそうだけど、狭い場所や暗い場所など、どんな状況でも読んだり観たりすることがもはや当たり前になりすぎて、もう戻れない。

ところが最近電子書籍については、利便性よりもアクセサビリティが重要になってしまった。いやまあ、要するに文字サイズを変えられることが重要だってことだが。

そんな利点を意識したことはなかったのにな。

まあ、そんなわけで、文字の小さい紙の書籍を読むのはかなり気合のいる作業になってしまった。

紙の本は好きだけど、電子書籍化が可能なものは全部電子書籍にして下さい

紙の本は好きだ。紙の手触りも、美しい装丁も、本棚に読んだ本を並べるのも好きだ(家のスペースの都合でそんなに数は増やせないけど)。本屋や古本屋をふらつくのは昔から至福の時間のひとつだし、絵本を始め、息子のための本についてはしばらく紙の本が中心になるだろう。児童書は文字サイズが大きいので普通に読めるし。

なので、紙の本にこだわりたい作家の矜恃もわかる。わかるのだが自分が読むにはしんどいのだ。これはもう紙の本の魅力がどうとかって話は超越している。

と、楽しみにしていた十二国記の新刊を読み始めながら考えている。頑張って読むけど。

しんどいぜ。大作だけあってか文字サイズ小さいし。

高齢化社会だし、小さい文字を読むのが辛くて読むのを諦められるのは、本意ではないと思うのだけどな。

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