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コンテンツカセットで全巻読める「全巻一冊」シリーズが魅力的で

たまたま見かけた記事で「全巻一冊」シリーズのことを知った。kickstarterにローンチされたのは2017年のことのようなので、ずいぶんと長く見逃していたものだ。この記事も去年の夏か。

作り手の想いは色々あるのだろうが、個人的にはコンテンツカセット方式が魅力的でならない。デバイスもそれのみに特化しているのが素晴らしい。

現物を見てみたが、デバイスと同サイズの「本」としてパッケージングされている。本を開くとまるで本に何かを隠すかのような感じでカセットが入っている。この本のカバーはデバイスのカバーとして使えるらしい。この体裁なら、デバイスと一緒に各作品を本棚に並べられそうだ。

今、小説などの活字本は Kindleで、マンガはLINEマンガで読んでいる。LINEマンガはリリース時に何となく使い始めてから抜け出せなくなっている。今思えば Kindleに統一しときゃ良かったとも思うが、残念ながらそれなりの冊数を購入してしまうと離れられない。

いずれも複数アカウントでの共有は考慮されていないため、端末を分けることで家族と共有することができなくはないが、複数人で読書記録が混ざるのはあまり気持ちのいいものではない。

その中には、いずれは息子に読ませたいマンガもあるが、できることならもう少しシンプルに共有したい。それにはやっぱり紙の本が向いている。今までは。

この「全巻一冊」シリーズなら、本棚に並べておくだけでいい。電子デバイスの方が今だと興味も引きやすい。本棚だけでなく、カセットを籠に入れたり(昔のファミコンカセットのように)してもいいかもしれない。それを好きに選んで読めばいい。

まあ、ちょっとデバイスが高価ではある。

コンテンツカセットは普通に全巻揃える金額と大差ないのでいいのだけど、デバイスを複数台用意するのはためらわれる。まだ普及するかもわからない(多分そう簡単にはいかない)ので、いずれ壊れて使えなくなる可能性もそれなりに高い。ゲーム機のような台数が流通してくれたらいいのだが。

いっそ学校の教科書でも読むデバイスとして普及でもしてくれたらいいのだ。子供のランドセル重い問題も解決するし、より丈夫なデバイス設計になるだろう。カセットの規格を揃えてくれれば子供用のデバイスとして使える。。。これこそそんな簡単にはいかないか。

子供のころから好きなマンガを全巻揃えたことは何度もあったが、引っ越しや模様替えの度に処分してきた。同じマンガをコミックス、ワイド版、文庫版と繰り返し買ったことさえある。それもあってか、もう紙媒体で買い揃える気は起こらない。

でも、出来れば本棚に並べたい。デバイスを取り合うこともしたくない。

ふーむ。まあ、今はどう見ても一部の大人向けの商品なわけだし、これ単体でも成功して欲しいとも思う。ネット接続が前提の仕組みは、販売元が事業をやめたらそこでコンテンツも利用できなくなってしまうが、カセット式でそれも全巻セットなら、デバイスとカセットさえ機能すればずっと利用できる。ファミコンのカセットが今でも使えるように。残る仕事だ。いいな。

うまいこといってくれないかな。

#全巻一冊 #電子書籍 #マンガ

Photo by Mahdiar Mahmoodi on Unsplash
https://unsplash.com/photos/4iknJXlUCjo

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