LINEが提供しているブロックチェーンを利用したQ&Aサービス「Wizball」をスマホブラウザに対応したことがニュースになっていた。

「ブロックチェーン」「LINE」とそれなりに目につきそうなキーワードである割にこれまで自分目には入ってこなかったのだが、なにやら面白そうなので、現時点での認識をメモ。

Wizball自体の作りはYahoo!知恵袋となにも変わらない普通のQ&Aサービスなのだが、質問の投稿者、回答者、投票者（Vote）すべてになんらかのインセンティブがあるようで、そのインセンティブの大きさは情報の価値によって変動する。

質問も回答もただ投稿しただけでは価値はなく、それぞれにVoteされればその数に応じて情報の価値が上がる、Voteの数が一定量を超えるとより多くの人に共有されるようになり、その状態になるとVoteした投票者も評価される仕組みのようで、インセンティブは情報の価値（コミュニティへの貢献度）に応じた報酬としてLINK Point（LINKエコシステムのコイン）で支払う。

このLINK PointはLINEポイントに交換することでLINE Payでの決済やLINEの各サービス上で使えるようになるようだ。ちなみに、LINK Pointは日本国内向けのコインで、国外向けには汎用コイン「LINK」を利用するとか。LINKは仮想通貨交換所「BITBOX」で法定通貨や他の仮想通貨と交換できるようになる模様。

なんとなく調べてみると、仮想通貨も関連する話なので、なんとなく稼ぐ話が先行している感もあるが、個人的にはそれにはまるで興味はなく、情報の信頼性が高く、その判断もしやすい環境ができるのかもしれないってとこに期待してしまう。

「インセンティブ配分の履歴」をブロックチェーン内に保存可能なのも特徴。「透明性」「信頼性」がある環境でユーザーの価値を評価できるとしている。同社は今後、ユーザーの「サービス貢献度」などでもブロックチェーンの活用を予定しており、全ユーザーにより公平な情報共有環境を作り上げていきたいとのこと。 - LINEのブロックチェーン利用Q＆Aサービスがスマホ対応

質問にしろ回答にしろWizball利用者にとって価値のある情報を投稿することによって信頼性を高め、その質や信憑性をある程度担保するために専門家を揃え、情報や利用者の信頼性が健全に高まるようにしている。まあ、価値が高まった情報で検証が必要なものだけチェックするのかもしれないけど。

Wizballは匿名での参加が可能だが、アカウント登録はLINEアカウントを利用して行うため、基本的にはLINEアカウント１つにつきWizballのアカウントも１つしか作れない。複数のアカウントでWizballを利用することも出来るが、複数のアカウントで悪意を持って信頼性を高めていくのは大変そうな気がする。

ちょっと前に、LINEは信用スコア事業と銀行業への参入も発表しているわけで、それらとLINKネットワークも関与しないわけもない気もするし、少なくともその辺を組み合わせて理由する人が妙な情報流したりはしないはず。。そう思いたい。

情報の信頼度を高めていくには、発信者の発信する情報に対する責任感を高めるしかない。LINEのこれらのサービスが絡み合うことで成り立つ（かもしれないWizballとかでの発信は、責任感を持たざるを得ない環境になるかも知らない。もちろん、信用スコアや他のサービスとの連携を放棄することは可能だろうけど、連携した人の価値の方が高まるのだろう。

この情報共有環境は見方によっては窮屈なのだろうけど、目に見える人間関係でのコミュニケーションを思えば普通のことで、それに近い信頼度を持った場がインターネットに近い広さで実現できる可能性があるなら歓迎できる。従来の環境が消えるわけでもないし。

ちなみに、今後リリースを予定しているサービスは、商品レビューの「Pasha」、グルメレビューの「tapas」、スポットレビューの「STEP」とのことで、レビューアプリばかり。今のインターネットでレビューほど信用していいのかわからん情報もないわけで、その辺りを全部攻めようとしているあたり、情報の信頼性を軸に既存サービスを破壊しようとLINEはしてるのではないかと思う。

現状、一部の領域を除くと自分が必要としているものを探すのはとても難しい。以前息子を連れて行く歯医者探しで最後に頼ったのがママ達の情報だったとき、「いまの時代でまだこれか」と愕然とした。

そろそろ一歩前に進めてもいいし、それをやってくれるのであれば、そのプレイヤーは誰でもいい。

。。。できるのかなぁ。なんか進んでくれるといいなぁ。

#日記 #Wizball #LINE  

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