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天才の頭の中から外を見る

ようやく見始めた。『天才の頭の中:ビル・ゲイツを解読する』

淡々としたドキュメンタリーなんだけど、びっくりするくらい面白い。撮影のクオリティもとても高いように見える。

財団を作って何か社会貢献をしていることは知っていた。何をしているかは何も知らなかった。なんで知らなかったのだろうとGoogleで検索してみる。

ニュースにはそれなりに登場するが、このドキュメンタリーで出てくる衛生問題を想起させるタイトルの記事はない。

自分も、自分がIT業界にいるから余計にそうなのか、マイクロソフトでの仕事のイメージが強すぎて、その後の活動は引退した超絶大富豪の老後の趣味くらいにしか見ていなかった。

既存のイメージが強くて記事の中身にまだ目がいかない。中身を読んでもその多くは日本で生きる社会人の今の生活に役立つようなテーマが多く、財団の話はあまりない。出てきても財団の名前くらいか。もちろん、中には直接的な記事が出ていたこともあるのだろうが、自分の目には触れたこともなかった。

リクシルがビルのトイレを作っていることにも自分は知らなかった。

リクシルは何やら今年バタついているが、この話は進んでいるのだろうか。

エピソードが進んだらポリオの話が出てきた。病名は知っている。息子が受けた予防接種に含まれていたからだ。途上国の実情は知らなかった。

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今のビルを描いているものなので、財団の活動も描かれるのは当然だ。テーマもその頭の中を探ることだから、その一部として財団が取り組む課題の話が出てくる。同時に現在の話と重ねて描かれる。淡々と描いたり、スピード感を上げてみたり、飽きない。

見ていて興味深かったのは、財団の活動が人が動く活動だけではなく、テクノロジーによる解決を常に探っていることだ。慈善活動を淡々とするのではなく、あらゆる手段を講じて解決する道を探り続けていて、そこにテクノロジーも深く絡んでいる。

そのプロセスにビル自身の天才的な能力が強く影響していて、財団活動に色がつく。これ、ビルが亡くなったらどうなるのかとも思うが、マイクロソフトが今でも成長しているように、財団も成長するのかもしれない。

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Netflixにはこれまでも面白い、もしくは面白そうなドキュメンタリーが多い。映像表現はかっこよく見えるし、普通に面白くエンターテインメント性も高い感じがする。ただ、ドラマや映画とは異なり日本語吹替版を提供してくれいるものは少ない。

テレビの前で見るだけなら特に問題はないが、移動中に耳で楽しむことが出来なかったり、他のことをしながら見ることにも向かない。でも今回は吹替版がある。なんてありがたい。

Netflixだけ見ている訳ではないが、Netflix経由で見たドラマ、アニメ、そしてドキュメンタリー(少ないけど。吹替ないので)を合わせた数は半端ない。人生でこんなに映像に触れている数年間だと思う。

たぶん。色々と知ることができ、色々と体験もしている。この「天才の頭の中」もそう。

そうこうしている間に環境変動とエネルギーの話になった。どの問題もまだ解決には到達していないと言う。

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