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co-meetingを創業して丸8年の振り返り

3月14日は株式会社co-meetingの8回目の誕生日でした。

3月14日当日がイベントだったので忘れていました。創業日を素通りしてしまうことはよくあるのですが、たまにはちゃんと書き残しておきたいと思います。

創業して丸8年経った

創業してから丸8年。大きな成長をしたわけでも、会社規模が大きくなったわけでもないですが、とりあえず生きてはいますし、緩やかですが成長もしています。事業的にも、たぶん個人的にも。

設立日は2011年3月14日でしたが、登記手続きを行ったのはその1週間前ごろで、その間に東日本大震災がありました。

地震が発生した当時は、メンバー全員が前職のオフィスにいました。身重な妻が避難した浦安の小学校まで、自分一人が新宿から歩いて迎えに行く中、他のメンバーは誰もいない会議室でco-meetingの話をしていたのを思い出します。

コラボレーションツール「co-meeting」の提供と第1創業期

2011年は震災があったことも影響してか、起業家以上に支援側(VCやインキュベーター)が盛り上がっている感のあった年だったらしいです。

その流れに乗じてか、会社を設立すること自体も初めてで、すべてが手探りだった自分たちですが、当時の主力(にしようとしていた)コミュニケーションサービス「co-meeting」を軸に、ピッチイベントに参加したり、資金を入れていただいたりと、当時のスタートアップシーンの一部に触れられたのはありがたいことでした。

co-meetingは、働く場所や時間軸を超えて、密なコミュニケーションを取るために開発したサービスだったので、継続できていれば今の時代にこそ向いていたサービスではありましたが、技術的な問題もあって昨年1月にサービスを終了。その方向性を固めた時期に、co-meetingを成長させるために入れていただいていた資金も清算(株の買い戻し)することになります。

co-meetingの可能性に期待して頂いたり、co-meetingというサービスを愛して下さっていた方々には今でも申し訳なさと感謝の気持ちが絶えませんが、自分たちの力不足と提供したタイミングが早かったことによる結果だと今では考えています。自分たち(特に自分)に力があり、この時点で事業的に大きな結果が出ていれば、また違った展開があったかもしれません。

その一方で、この時点で資金面含めて大きくアクセルを踏み込んでいたら、co-meetingという会社は既になかったかもしれないため、たぶんこの時期に一度命を繋ぎとめていたのだとも思います。

Salesforceビジネスへ方向転換した第2創業期

いずれにしても、co-meetingの継続に見切りをつけざるを得なかった私たちは、次のプロダクトを提供する場として、アプリケーションプラットフォームとしてのSalesforceに活路を求めることになります。その経緯とその後の活動については別のnoteにまとめたことがあるので細かくは触れませんが、お客様やパートナーの皆様に支えて頂きながら、いまも元気に活動できているわけです。

現在の主力プロダクトである「Calsket(カルスケット)」の売り上げも、Salesforceに軸足を移すことに決めた当時のco-meetingの売り上げを大きく超えるところまで成長しました。金額規模や成長率は名の通ったSaaSとは比べるべくもないですが(実数は知らないけど)、自社内での売り上げ比率を考えれば、立派に会社を支える事業になってくれたと思います。

二足のわらじを意識的に履く選択

co-meetingの会社としてのスローガンは「Happy Work! Happy Life!」で、働く人の働く時間を充実させ、人生を豊かにするようなWebサービスを提供する想いを込めたものです。創業以来、一貫してプロダクトの提供に努めているのもそのためで、クライアントワークの方が売り上げ比率がいくら高くても、それは変わっていません。今後もCalsketだけでなく、新しいプロダクトを開発・提供していくつもりです。

その一方で、クライアントワークの重みも創業当初と比べると変化してきています。以前はプロダクト事業を支えることが目的でしたが、現在はプロダクト提供と並行してクライアントワークを継続することも決めています。半分は今後の事業のためあり、半分は自社で働く人のためでもあります。

クライアントワークで様々なお客様と関わらせていただく中で、自社プロダクトだけでは解決できない領域や、自分たちでは展開できない規模のビジネスやプロダクトに関わることもでき、業界内へ間接的に貢献することもできるのかなと。freeeさんとのお仕事を見ているとそんなことも考えます。

「Happy Work! Happy Life!」も今では半分は社内向けのスローガンで、自社で働く人たちが、楽しく充実した仕事をし、自分が大事にしていることを何も捨てることもなく、幸せな人生を送れる会社でありたい。そんな想いを込めたものになりました。

プロダクトもクライアントワークもやりたい。自分たちのワークスタイルやライフスタイルも重視したいと、色々と欲張りな考え方だと思うこともありますが、それも会社のキャラであり、ベンチャーらしいとも思っています。まあ、事業的にはベンチャーとは言えなくなって来てはいますが。

粘り強く。楽しみながら

株式会社co-meetingが今も成立しているのは偶然の産物で、仕事をしている中で巡り合った人や会社、自社を構成するメンバーなど、どの縁が欠けていても成り立ってはいないと思いますし、つくづく、自分や自分たちは生かされているのだと感じます。まあ、小さい会社はどこもそうかもしれませんが。

相変わらずうまくいかないことの方が多い気もしますが、今後も粘り強く、そして楽しく生きていきたいですね。今後もco-meetingをよろしくお願いします。

一緒に働いてくれる仲間も募集しています。

#日記 #仕事 #起業 #Salesforce

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