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神楽坂の流儀。。。なのか?

6月末からオフィスを神楽坂に移転した。生活の拠点として神楽坂で過ごすのは初めてのこと。良い街であるのは何となく知っていたが、神楽坂を狙ってオフィス物件を探していたわけではなく、あれこれ事情がある中で選んだ結果として神楽坂に拠点を構えることになった感じ。これを縁と呼ぶのだろう。

大枠のイメージ通り神楽坂は良い街で、都心でありながら生活感溢れる商店街や、細く迷路のような裏路地や、色々な店が入り混じりながらも景観を大事にしている街並み。そして何か静かだ。車通りが少ないからだろうか。いずれににしても、商店街と細い路地に囲まれて育った身としては、子どもの頃の風景が蘇ったようでもあって、とても居心地の良さを感じた。

前のオフィスは西新宿(西新宿駅近辺)だったのだが、大きく変わったのが食事周り。西新宿近辺も飲食店は多かったし、実数のほどはわからないが、遥かに増えた。この数の飲食店のすべてが立ち行くのか心配になるほどに。

佇まいからして怯む店も多いのだが、ランチをやっている店には1,000円程度のメニューが何かしらある。それでもこれまでの昼飯は大体800円前後だったので200円は高い。そう。高い。

ただ、せっかく神楽坂に来て、金額ばかり気にして昼飯を考えるのも寂しいのと、オフィスにみんなが集まるのはせいぜい週に1日か2日というところなので、メンバー全員で昼飯を食うときは1,000円かけることは諦めることにして、神楽坂の飯処を開拓していくことに決めた。

6月末に移転してからちょうど2カ月経ち、例によってちょうど1,000円のランチを食べながら仲間うちで話していたのだが、安いランチは他の場所と変わらないのだが、1,000円くらいだして食べるランチは逆に他の場所と比べて豪華な気がするのだ。

やたらしっかりしたオードブルが付いて来たり、デザートもしっかり付いているところもあったり。副菜の質が高かったりする。財布から出ていく額はしっか1,000円なわけだが、「これだけ出てくるなら」と、納得してしまう。これまで食べてきた同額のランチよりも満足度も高い。

所詮はまだ2ヵ月なので、感覚的なものでしかないのだが、入る先々でそう感じることが多いのも事実で、自分たちにそう感じさせるこの街の空気が、全体の質を上げているのかもしれない。

まあ、悪く言えば同調圧力とも言えるが、満足できるのは嬉しいし、神楽坂が楽しいと感じられるのもまた、拠点を移した身としては嬉しい。

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