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パラオの生き物たちとの思い出 #3

5月8日 3日目 ダイビングの最終日

8:30 出港

この日はあいにくの曇り空。
雨が少し降ってきて波も高い。
天気が悪いと船酔いがひどくなるので不安なスタート。
今日がマンタに会える最後のチャンス、そんな思いを抱えて船に乗り込んだ。


9:50ー10:27 ブルーコーナー
昨日も訪れた場所からのダイブ

まずはナポレオンフィッシュ!

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そしてよくいるサメ
グレイリーフシャーク!ちょっとキレイに写ってる。
滅多なことでは人を襲うことはないと分かっていても・・・一瞬たじろぐ。
これ見たら、たじろぎますよね?!

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目がいっちゃってるんだよ(^^)
話が通じる気がしない。

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岩に頭を突っ込んで出られなくなっているカメを発見。
(正直いって、完全に逃げられない状態のカメを見て、こんなドジってある?って思いましたよ)
助けてあげないといけないかな?と思い、こちらが近づくと仲間のカメに威嚇されました。

「オイ、おまえらは近づくんじゃねぇ」

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「こいつはオレが助ける!」


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「ドラァァァ!!」

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「た・・・助けてくれて、ありがとう!」
「へっ、礼はいいぜ!気をつけて泳げよ」

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カメに「仲間を助ける」って感情があることにビックリしました。

カメ生、何があるか分からないものだね。

でもマンタは現れず。

2本目までの休憩は波が穏やかなところだったので、船の上で休まずに波の上でチャプチャプ遊んでました。船の上で休むより、何かしていていた方が船酔いはしない。

チャプチャプ泳いでいたらサメが横を泳いで来たのでサメとにらめっこしながら競争してました。目をそらしたら殺られるかも知れませんからね。
襲わないと思いますが、歯は間違いなくするどいのでなめられるわけにはいけないんです。サメと泳ぐことができた、いい思い出です。


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場所を変えて2本目 11:30ー12:08 ニュードロップオフ

ドロップオフというのは海の中にある崖のこと。
流れがあったりするし、何より崖なので下は見えず、奈落の底に見える。
ダイビングで肺の空気を抜きすぎると膨らむことが難しくなり、浮力が失われて自然と沈む・・というか崖から落ちる感じになる。(風船で最初を膨らませるのが難しいのと同じ)
ある程度、落ちると意識を失うので本当に帰ってこれなくなる。
つまり冗談抜きで油断すると死ぬので浮力を保つ注意が必要で結構、気を使う。まぁ、山でも油断したら死ぬところなんて山ほどあるけど。

カレントフックというのを使って身体が流されないようにしながら観察する方法もあるけど自分たちはそれを使わないのでうまく岩につかまりながらの移動でした。とりあえず、緊張しますね。

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流れの強いところで掴まりながら見るのは意外と難しい。

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アオヤガラかな?変な魚だなぁ。

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またヨスジフエダイ

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アオウミガメはまた遭遇。

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流れがキツイし、マンタには出会えず。

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3本目のダイブ 13:30ー14:16 ジャーマンチャネル

1日のダイブは概ね3本まで。つまりラストチャンス。

ちょっと透明度が悪い。
しかし、この辺りにはマンタが現れやすいということで、あまり動かずにじーっと待つことにします。


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こちらはネムリブカ
すこしドキッとするが、おとなしいやつ。

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マンタ現れず。潜水時間は40分を超えました。

もう上に行かないといけない。タンクがもう空になる人がいる。
一気に浮上することは脳に空気が行って命に関わるため、浮上の途中で安全停止として3分ほどの待機も絶対に必要な時間だ。

残念だが、上がろう。上がるしかない。
マンタに会うことはできなかった。



その時だった・・・


誰かがけたたましい金属音をキンキンと鳴らす。


そちらの方向に向かう。


ガイドの「待て!」の指示



来る・・・透明度の低い奥から何かが・・・



悠々とマンタ・レイ(オニイトマキエイ)がやってきた。

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自分の両手を広げたよりは間違いなく大きいマンタが大きな口を開けている。

「しょうがないから来てやったぜ!」

とでも言いたげな感じで我々の前にやってきて、さっと身を翻して去っていった。ほんの一瞬の出来事だった。

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確かにマンタを見た。間違いなく見ることができた。

水中で何度も何度も「サ・・・サイコーだー!」と叫んでいました。

水族館で見たマンタと一緒の空間に一瞬でもいられたことに大いに喜びを感じることができた、とても貴重で奇跡的な時間となった。

マンタを見て、水面に顔を出すと気づけば青空。
気分最高、テンション爆上がりで帰る船でも船酔いなし。
いやはや・・・奇跡づくしでした。

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あぁ、パラオに来て良かった。吐いた時のツラさはもう忘れていた。
ありがとうマンタ!!
夜はみんなで興奮冷めやらぬまま、パラオでもちょっと高級なホテルでBBQを楽しみました。

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続く


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