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TechnoFrontier2023(2023年7月26日~28日)


はじめに

2004年から始まった、科研費特定領域研究「ブレイクスルーを生み出す次世代アクチュエータ」で、研究成果発表の場の一つとして「展示会」があり、樋口俊郎領域代表が「日本能率協会」と話し合って、「TechnoFrontier」のモーションエンジニアリング展にまとまって展示実演をするようになったのがはじまりで、特定領域研究終了後も、「日本機械学会機素潤滑設計部門アクチュエータシステム委員会」が引き継いで展示を継続している

2004年とはメンバーがかなり入れ替わったが、2022年度に引き続き2023年度もリアル展示会に出展をした。

準備

今回、中澤篤志教授が展示会に積極的で、インタフェースシステム学研究室として展示会に取り組むこととなり、
中澤教授、亀川准教授、下岡助教の全員の研究成果のポスター展示、および会場にて中澤教授のARトレーニングシステム、下岡助教のソフトアクチュエータ、および球面モータの実演を行うことになった
それぞれの担当として各テーマで学生1名に張り付いてもらい、総勢5名の態勢になった。
昨年のポスター2枚と説明員は私のみの状況から一転して強力な布陣になった

ブース配置

7月25日

午後3時集合でポスター貼り付けとデモ機の確認を行った

講座の研究をまとめて紹介するポスター

まず、こちらのポスターで研究室の紹介を行う。
インタフェースシステム学研究室は学際領域で、医学部から文学部まであらゆる学部の教職員が在籍し、AIなら哲学、医療機器なら法医学など、関連分野の専門家が結集しているのが大きな特色の大学院組織。
そのため、講座内でもさまざまな研究が行われている。

インタフェースシステム学研究室紹介

やさしい介護

中澤教授は、「ユマニチュード介護トレーニングシステム」でMicrosoftホロレンズを用いたユマニチュード介護トレーニングシステムを実演。ホロレンズのみで閉じたシステムで、ネットがなくてもゴーグルだけで動作するのがすごい。

CREST「優しい介護」インタラクションの計算的・脳科学的解明

ヘビ型ロボット

亀川准教授は、ヘビ型ロボットと穿刺ロボットの2枚のポスターで、今回はデモはなし

ImPACTタフロボティクスチャレンジで開発したヘビ型ロボット

遠隔穿刺ロボット

放射線被曝を避ける遠隔操作穿刺ロボット。医療機器の認可が下りて、パートナー絶賛募集中!

穿刺ロボット
https://shingi.jst.go.jp/pdf/2015/okayama04.pdf

リハビリ支援ソフトアクチュエータ

下岡助教は、リハビリ支援機器を実演。コンプレッサが血圧計用の小型なもので済むことと、本体のコンパクト・安価が特徴
手首リハビリ用ロータリアクチュエータ

ソフトロータリアクチュエータ

足首リハビリ用扇形ソフトアクチュエータ

扇型ソフトアクチュエータ

球面モータ

球面モータが今回いちばんの重量物。

球面モータ

球面減速機

球面減速機は展示・デモはなし

球面減速機

7月26日

どのぐらいの人が来場するか不安だったが、出足はまずまずといったところ。コロナ前の1割といったところだろうか
3人の学生さんが、来場者に説明をはじめる。
あっという間に、ほかのテーマも説明できるようになった。すばらしい!

ホロレンズを含め、ゴーグルをかぶるのは初めてだという来場者が結構いて、まだまだメタバースは認知度が低いと痛感する。

ホロレンズ

ホロレンズユマニチュード介護トレーニングシステム、ソフトアクチュエータリハビリ支援機器、球面モータともに来場者の食いつきが良く、説明のバランスが取れている。
来場者が最盛期よりかなり少ないので、ブースで興味を示した方にはほとんど全員説明をすることができている。
ホロレンズは電池の減りが激しいこと、球面モータは連続運転を行うと発熱がすごいところが問題だ。

今回初めての試みとなる出展者セミナーも始まった

TECHNO-FRONTIER特設パビリオン 出展者セミナー1日目

7月27日

2日目、私は予約客が2名あり、席を外す
午前10時の開始時刻を予約された方とスタバに入った。
スタバは周りがほとんど商談者で会話がうるさくてゆっくり会話できない。
そこで、午後2時の予約客の時は静かな喫茶店を探して国際展示場前駅のドトールまで来てしまった。
駅では火災警報が鳴っていて、訓練かと思ったら本物だった。サイレンが響き渡り、会話どころではない。店を出て場を変えようとしたら鳴り止んだ

本展示会は、毎日午後3時から3時45分まで「TECHNO-FRONTIER特設パビリオン 出展者セミナー」で日本機械学会のコーナーが割り当てられ、本日は我らが下岡先生が登壇した。

TECHNO-FRONTIER特設パビリオン 出展者セミナー2日目

残念ながら私は来客で席を外していて聴講できなかった。
特設パビリオンは人通りの多い通路脇に設置され、オープンスペースで入りやすく、講演内容に惹かれて立ち寄る人が多かったらしい。ただ、雑踏の音にかき消されないように大きな声でトークする必要があったようだ

企業ブース前ではコンパニオンさんがいろいろと配布していた。

7月28日

3日目も順調。慣れてくると時間の経過も早く感じる。

TECHNO-FRONTIER特設パビリオン 出展者セミナー3日目

3日目にもなると、ほかのブースの学生さんとも打ち解けてきて、お互いに研究内容の説明を受けたりしている。
来年も連続で来る学生さんもいるだろう。
我がブースで説明を担当した学生さんはM1,B4,B4なので、来年はより充実した展示にできるかもしれない

2004年から20年に亘り、毎年欠かさず「球面モータ」を展示・実演してきたのに、未だにほとんどの人が「球面モータって何ですか?」「球面モータ、おもしろい」「これ、すごい」などの感想を口にする。
広報活動の重要性を痛感した次第。

球面モータ理解の一助としてnoteを貼っておきます

おわりに

他のブースの先生方ともお話しできて、有意義な展示会だった。
来場者は3万4千人弱。

TechnoFrontier2023来場者数

5人もいるとなかなか楽しい。昨年は寂しかったな。


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