白沢かなえ卒業スペシャルメモ

7月22日の『ナナニジ夏祭り2023』東京夜公演の形を変えて行われた『白沢かなえ卒業スペシャル』について

参考記事(公式レポート)


以下は私見

『宮瀬玲奈卒業コンサート』と異なり卒コンを銘打たなかったのは、かなえるかられいにゃん(宮瀬玲奈)と以前の卒業メンバー達への配慮と受け取るのが美しいと思います。当面は宮瀬玲奈が唯一、卒業コンサートを開いて貰ったメンバーということになりますから。

宮瀬玲奈卒業後に発表、2ヶ月での卒業は早過ぎると惜しむ声もありましたが、言い方は悪いのですが、グループにとってはこの上ないタイミングであったと思います。というのはライブ動員数の多い宮瀬玲奈卒業はグループにとっては確実な打撃であり、さらに『ナナニジ夏祭り2023』においてナナニジラップバトルしか目玉企画がなく2人のメンバーがやむなく休業する中で(ラップバトルは思ったよりとても楽しかった)かなえる卒業は、ライブツアーへの集客に重要な要素であったからです。そうでないという方もいるでしょうが、少なくとも私は慌てて追加のチケットをとって仕事を休んでツアー全通しました。ナナニジにとって次の単独ライブはおそらく秋のAnniversaryで、そこを乗り越えれば新メンバーのさらなる成長が期待できる来年春まではなんとか安泰です。おそらく「アイドルグループとしてのナナニジ」愛の最も強いメンバーであったであろう、かなえるらしい貢献だと思います。7/22という日柄も良いです。

夏祭り昼公演までは完全に夏祭り仕様で、卒業を(おそらくかなえるの意思で)あまり意識させないMCとなっていたのですが、特筆すべきは、東京昼公演の『循環バス』で天城サリーが、白沢かなえ演じるキャラクター丸山あかねちゃんのぬいぐるみを彼女の頭の上に載せたことです。サリーちゃんが頭の上の何かをかなえるに受け渡すのは今ツアーの恒例となっていました。キャラクター愛が強く、以前書いたように演技力も一番の(私見です)かなえるがあかねちゃんを頭に載せるのは、一見シュールでもありましたが、とてもしっくり来る光景でもありました。

夜公演、提灯など夏祭りセットは外して『白沢かなえ卒業スペシャル』のために作られたチューリップのロゴが掲げられました。

開演前挨拶

かなえる「みんな私より先に泣かないでね」
サリー「かなえる今泣いて」
かなえる「泣かないを目標で頑張る」とのこと。

Overture 

基本のOvertureですが、夏祭りの太鼓と音楽に慣れていたファンには懐かしいOverture。最後はあかねちゃんのアニメ映像が流れる。

感情無用論

丸山あかねちゃんのキャラソン。やるのはわかってましたが、一番先にやるのは、れいにゃんとは真逆のスタイル。メガネをかけて、特別なワンピース衣装で。メガネを掛けている時は硬い表情を作っていますが、メガネを外すとあかねちゃんのキャラ設定通り感情を出して微笑んでくれます。

ポニーテールは振り向かせない

重要な台詞パートが2つあり、れいにゃん「君が好きだ」かなえる「夢を見ていた」が本来なのですが、れいにゃんは既におらず、かなえるが「君が好きだ」も言っています。

Just here and now 

元れいにゃんの台詞「今じゃなきゃ嫌だ」をかなえるが。

挨拶、MC

かなえるはウルウルするメンバーを見ながらニタニタするとのこと。
「最後のライブ、一番楽しんで行きましょう!」
他のメンバーがかなえるのいないところでかなえるを語るMC中に『定期公演』衣装に着替えます。

Rain of lies

ヘッドフォンを外せ!

れいにゃん卒コンと違い、ユニット曲を網羅するわけではありません。かなえるはれいにゃんと「蛍光灯再生計画」では同じユニットでしたし。紅白ユニット曲なので、れいにゃん卒コンではやってないやつ。

キウイの主張

涼花萌ちゃんが果物の名前をいっぱい言っていくラップパート、いわゆる「みかみんラップ」をかなえるが担当、前からやってみたいと言っていたやつでした。「妹気質」かなえるの甘えであり、萌ちゃんの優しさです。ラップパートで全員が登場してくるのも新しい。

君はMoon

イントロのソロダンスをサリーちゃん→かなえるに。萌ちゃんのパートをやるならと、サリーちゃんも譲ってくれたそうです。愛されてる。

いつの間にSunrise

Anniversary 2021の主要な初期メンバーたちの卒業曲をここで使う。賛否あったが封印せずに良かったかもしれない。

MC

半分ずつ僕は11th衣装に着替える。初期メンバーで正確な振り付けを覚えていたのはなごみんとかなえるとの情報。ほかメンバーは大丈夫なのか?とツッコみたくなるところであるが、例えばサリーちゃんやれいにゃんのダンスは魅力的であるがオリジナル演出が多い。正確なダンスの振り付けの指導係はなおてゃんに、そして萌ちゃんが迷ってしまう衣装選び係は「自己肯定感を上げてくれる」かなえる指名のまおすけに引き継がれる。みなるん情報:かなえるはトンカツはソースではなく塩で食べる。

空のエメラルド

アニメED曲

曇り空の向こうは晴れている

14人になって最初の曲

謎の力

あやふやな世界観

最後のピアノ

見せ場のある新曲が続く

地下鉄抵抗主義

かなえるがセンターで目立つ曲
なごみんセンターパートを入れ替わってかなえるがセンターを務める演出がある。(詳しくは西條和のねむねむたいむにて、これで初期メンバー全員から曲で何かを貰ったことになる)

暗転して全員が去ったあと、かなえるコールでアンコールが起きる。

かなえるからの手紙

かなえるは赤いドレスで現れる。みんなへの手紙を読む。

オーディションの日にバイトもやめて、そこから新しい人生が始まったこと。

(芸能界を引退するかなえるは芸能界にいた期間を特別として、人生を一連のものと捉えていない。芸能界に居続けることを目指す子たちとは違うところだと思います)

丸山あかねちゃん役が決まり、この子と出会うためにナナニジに入ったと思えたこと、あかねちゃんのことだけが心残りで、忘れないで欲しいこと。

(皆キャラクター愛は強いですが、自分よりもあかねちゃんというところまで本気で行っているのが、かなえるらしいです)

アイドルとしてはできることはやりきったと思っている。

「正直な気持ちをお伝えするとやっぱり東京ドームに立ちたかった。国民的アイドルになりたかった。こういう大きな夢は今まで言ったことありません。どうせ叶わないだろうと自分の中で思ってしまう弱い部分があったからです。今まで私がこういった目標をお伝えできず、ファンの皆様を不安にさせてしまいました。でも、アイドルに対する思いは人一倍大きくありました。その思いを胸に22/7としてここまで活動できたことを誇りに思います。」

(ここツイッターとかでちょっとずれて解釈されてるところがあると思っていて、Newtypeのかなえるの卒業インタビューで「22/7が大きくなること」を「私個人の目標」と言っているように、他の初期メンバー10人の夢は東京ドームに立つことや国民的アイドルになることではないです。グループ愛が一番強いのがかなえる。ほかの子達にはほかの夢があった。ちょっと笑いが起きたことが問題になりましたが、かなえるファンが「かなえちゃんの夢を笑うな」と言ったのは流石ファンよく言ったと思いましたが、かなえる自身も最後まで言えなかった途方もない大きな夢で本人も笑みが出てますからね。秋元康プロデュースでAKB乃木坂が身近にあって感覚麻痺してる人がいるかもしれないけど東京ドーム公演って本当にとんでもないことです。サリーちゃんの言う紅白とか宇宙公演に近いと思って欲しいです。逆に考えると笑いが起きなかったらそれこそ「理解者」しかいない閉じコン確定でグループの未来はもうなかったとすら思います。実は武道館行きたいは言ったことあると聞いたことありますが、この日のかなえるはそれは決して言いません。叶えられなかった夢を見せてファンに後悔させる人ではないからです。だからファンがかなえるに謝るのも違います。それからかなえるも東京ドームに行けなかったことを謝ってるのでは決してないです。アイドルとしてはやりきったのですから。ただ、かなえるファンの人たちと自分の夢を共有できなかったことだけを謝ってくれています。りのちやまおすけを始めとした後輩たちがかなえるの夢を継いでくれるのは頼もしいです。)

メンバーに会えたことが宝物。これからも仲良くしてください。

(具体的なことは挙げない。彼女たちには彼女たちの世界があり、友情は揺るがないという信頼はナナニジファン皆が持つべきものです)

スタッフの方々へのお礼。
振付師のHIDALIさんへのお礼。振り付けの時間が一番楽しかったとのこと。
秋元先生へのお礼。

(振付師さんを特別に言及するのは初めてではないでしょうか?芸能界に残らないのに秋元康に言及するのもAKBや坂道のファンのかなえるらしい所です。)

7/22(ナナブンノニジュウニ)は第二の人生。
今第三の人生が始まろうとしている。

(この第三の人生という考え方に感動しました。願わくば幸多いものでありますように。)

「見つけてくれてありがとう。」
「出会ってくれてありがとう。」

僕は、今夜出て行く

元はれいにゃんの卒業曲。最後先輩メンバーが集まるところではサリーちゃんが抱きついた後、なごみんと萌ちゃんが両側から抱きつく。初期メンバーが4人しかいないのが寂しいがその寂しさも良い。

終わった後、再びかなえるコールが起き、ダブルアンコールのような形になる。

ヒヤシンス

好きな曲としてよく挙げていた曲。
赤いドレスを着ていたのはこのためでもあった。
赤は帆風千春のイメージカラーというのは以前書いたことですが、かなえるはちはるんと同様グループにとってのお姉さん的存在になっていました。
「みんなそんな泣いてどうしたの?」
「本当に今までで一番楽しいライブでした」
どんなときも笑顔でいるのがアイドルという信念を貫き、最後まで笑顔で。

終演アナウンスはなく、かなえるコールが起きる。この日初めて気付いたことですが「かなえる」は繰り返し言い辛いのでだんだん「かなえr」「かなえ」になって来ています。
ダブルアンコールなしできっちり締めた宮瀬玲奈卒コンとは対照的にこれでトリプルアンコールのような形になります。

会場ファンと写真撮影

かなえるがやり遺したことというのは会場のファンとの写真撮影、アイドルがやりたいかなえるらしい。ツイッターと迷った末にインスタにアップ。

「私の夢をかなえてくれてほんとのほんとにありがとうございました。」
4度目のかなえrコール
客席からありがとうの声が響く。

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