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3ヵ月で医療通訳士1級に合格した勉強方法(筆記試験編)

私は2017年春に一般社団法人日本医療通訳協会http://gi-miaj.org/の医療通訳技能検定試験に3ヵ月の準備で挑み、1級に合格しました。

難易度や合格率に関するデータは持っていないのですが、協会のホームページによると「1級合格者は全く医療知識がない方で500時間位勉強されています」とあります。

医療知識がないどころか、理科が苦手な私が、たった3ヵ月の準備でこの試験に挑んでも、1級はおろか2級に合格するのも難しいのではないかと思っていたのですが… まさかの一発で1級合格!

勉強方法は以下の通りですが、その前に!!

私はこの試験勉強を始める前に、何年も通訳の勉強をしていました。高い中国語力が必要であることはもちろん、通訳の訓練を受け、ある程度通訳ができるということが、この試験に合格する上でもっとも重要である、ということを強調しておきたいです。

それでは、私の勉強方法をご紹介します。

その一:問題集を繰り返し何度も解く。

一番最初にやったことが、協会のホームページで販売されているこの問題集を一通り解くということ。1回目ではまず、問題の傾向と大まかな内容を掴みます。その後、試験までの3ヶ月間、数日おき、苦手なところは毎日のように、問題を解きました。

その二:からだのしくみを理解する

理科が苦手な私は、高校で勉強したことなど、全部忘れていたので、からだの仕組みを基礎から勉強し直す必要がありました。小難しい本では理解ができないので、本屋さんをいくつか巡り、一番わかりやすかったこの本で、体の構造やしくみなど基本的なことを勉強しました。

その三:医療通訳に必要な単語をひたすら唱える

これは「辞典」なのですが、私はこれを「単語帳」として使っていました。全ての単語を記憶した訳ではありませんが、覚えるべき単語に印をつけ、毎日、「あ」のページから順番に日本語を見ては、瞬時に中国語を唱えるという練習をしました。

その四:厚生労働省の医療通訳に関する資料を読む

こちらに掲載されている資料を読み、理解、記憶する。私が受験した際は、「倫理とコミュニケーション」の部分から出題があったように記憶しています。

最後に:漢字を書く練習をする

テストは選択問題もありますが、記述しなければならないところもたくさんあります。(音を)知っていても書けなければ意味がないので、テストの2〜3週間前から漢字を書く練習もしました。


以上の内容を3ヶ月間集中して取り組みました。試験勉強の期間は長すぎても短すぎてもいけないように思います。やるべきことを日単位までスケジュールに落とし込んで、あとは粛々と淡々とやるのみ。そういう意味では、ちょっと時間が足りない!くらいに思って集中するしかない状況だった今回の3ヶ月という準備期間は、もしかしたら私にはちょうどよかったのかもしれません。

これから試験を受ける方にとって、少しでも参考になったら幸いです。



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