アートの街・黄金町は、50年以上前からアートの街だった!?

アートの街・黄金町は、50年以上前からアートの街だった!?
芸術の世界に強い影響を与えた前衛ダンサー・土方巽(1928〜1986年)。
じつは1960年に京急・黄金町駅から徒歩5分の赤門町で暮らしていました。

ノンフィクション作家・檀原照和(だんばら てるかず)は、来る4月2日(土)に横浜市の黄金町界隈で前衛ダンス表現「舞踏」の創始者・土方巽のトリビュート・イベント「土方巽 1960 しずかな家 II」を開催します。

この企画では、現代のアーティストたちが集まり、地域に残る土方の痕跡を汲み取りながら、同時代の表現として発信します。

■イベント日程

日時:2016年4月2日(土) 午前の部:午前10時〜【9:45開場】 午後の部:午後3時〜【2:30開場】
会場
:午前の部:野毛地区センター会議室(横浜市中区野毛町3-160-4)
   午後の部:光明山遍照院 東福寺 境内(横浜市西区赤門町2-17)
料金:午前の部:千円 午後の部:2千円(当日・前売りとも)
企画制作:檀原照和
問合せ先yanvalou.deetee@gmail.com

■イベント概要

*午前の部:トークイベント

黄金町とキャバレーの隠れた歴史!?
前衛舞踊家も関わった56年前の秘話を掘り起こすイベントを開催


 黄金町時代の土方がキャバレーでショーダンサーとして暮らしていたというエピソードにちなみ、「舞踏とキャバレー:昭和元禄と平成バブルの時代をマイナーアートはどう生き抜いたのか 土方巽のキャバレー『将軍』の事例を中心に」(仮題)と題してトークイベントを行う予定です。

 かつて若葉町には美空ひばりの実弟である小野透のキャバレー「おしどり」がありました。2013年に閉館したストリップの「黄金劇場」(現・「旧劇場」)では、じつは土方門下のダンサーたちが幕間のショーに出演していたそうです。土方がキャバレーに出演していたのは、横浜のグランドキャバレーが大輪の花を咲かせていた時代。舞踏とキャバレーについて語ることで、黄金町のあらたな顔が明らかになります。

・舞踏家・小林嵯峨、大野慶人ほか、キャバレーに所縁のある舞台人たちが、キャバレーと舞台の関係について語る
・土方巽が経営していた六本木のキャバレー「将軍」に関するトーク
・司会は舞踊批評家・武藤大佑氏
*2時間を予定

*午後の部:野外公演

会場は13世紀建立の古刹。創建以来7度焼き尽くされるも、家康より寺領3万石を寄進され復興したという歴史をもつ

 土方巽が暮らしていた「赤門荘」と同じ通りに「東福寺」(高野山真言宗)という古刹があります。
 この境内で脂の乗りきった実力派パフォーマー3組が熱演します。

・評論家・音楽家の大谷能生とダンサー佐藤美紀による即興セッション

・俳優・奈佐健臣(快飛行家スミス)による一人芝居(演奏・河崎 純)

・舞踏家・点滅による独舞(演奏・落合敏行)

*各組30分(上映予定時間:1時間半+α)

 土方巽はモダンダンスからキャリアをスタートさせ、ジャズ、スパニッシュ、ショーダンス、映画出演など幅広い活躍を見せました。本企画では舞踏に留まらない「土方巽の多面性」を継承します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?