多くの人が抱く英語を勉強しない理由

「将来絶対、日本から出ないから、英語話せなくてもいい」

反論① 「今、日本は観光産業で稼ごうとしてるので、外国人観光客の受け入れが毎年増えてきてるんだよ。このタイミングで英語をしっかり身につけていないと、ビジネスチャンスを失うどころか、外国人のお客さんに対して、満足なサービスや製品を供給できず、損益すら出してしまう恐れがあるんだよ。それは、仮に国内で働いていたとしても同じこと。だからみんな必死になって英語の勉強しているんだよ。」

「AIが発達して精度の高い翻訳アプリが開発されるから、英語話せなくてもいい」

反論② 「英語にも、日本語のように状況や相手との関係性によって使い分ける必要のある言葉や、言い回しがある。現状、どんなに精度の高い翻訳アプリでも、そこまで対応できてないよ(実証済み)。それに、AIは間違っている文法をさも正しいかのように使ってくることがあるから、最終的には人の目によって確認しないと、相手にとって失礼な英文を送ってしまったり、それによって不利な交渉にもっていかれたりしてしまうんだよ。だからみんな必死になって英語の勉強しているんだよ。」

「テストで英語力を測る意味が分からない」

反論③ 「もちろん、君のいいたいことも凄くよくわかる。テストの点数なんかで、人の英語力を完全に図ることは難しい。ただ、ある程度の指標になるように作られているのが、いまこの世の中にある英語のテストなんだ。加えて、企業がTOEICなどの点数で昇給や出世を決めるのにも理由がある。なぜなら、外国語の習得後には、膨大な時間と、計画性と持続性と努力する力が必要になって来る。そういった英語の資格を取得するということは、”仕事に対して、責任感を持ち、計画的に筋道を立てて、与えらえたタスクに対して、持続的に努力できる人”とみなされるんだよ。だから、多くの企業では、‟高い英語試験の点数”=‟仕事ができる人”」とみなされるわけだね。だからみんな必死になって英語の勉強しているんだよ。

加えて・・・

言語を学ぶことは、相手の文化を学ぶことでもあるんだよ。言語の勉強を軽んじることは、その言語を話す人たちの築き上げてきた文化を軽んじることになるんだよ。そして、それはとっても失礼なことなんだ。逆の立場で物事を考えてごらん。日本にやってきた外国人が、日本語を理解しようとしないのはもちろん、日本人の習慣や文化を全く理解しようとせず、自分たちの言葉や文化ばかり押し付けてきたら、どう思う? だから、外国語を学ぶことは、言葉のちがう相手や、相手の国、文化を尊重するということでもあるんだ。国際社会における最低限の礼儀、マナーだね。

さて、他に英語を勉強しない言い訳はありますか?


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